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自由奔放に呪いをばら撒く男

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 あの頃のぼくは罪悪感とか後のこととか・・・何も考えてなかったんだと思う・・・そうでなかったら。。。こんなことにはなってない・・・よね?

 小中と知ってしまった自分の能力・・・厨二病?いやいや本当に扱える能力・・・そこに厨二特有の・・・そしてその結果は・・・大暴走だった

「んだテメェ!邪魔なんだよ!テメェみてぇなモブ顔は隅っこ歩いてれば良いんだよ!」

「・・・

 これだけである・・・言葉をそのまま返した形となり、その先輩はそれ以降常に体を壁に擦り付けるように歩くようになったと・・・

 世界的に呪いブーム・・・と言っても映画とか漫画でだけど・・・になった時、バイト先の先輩が

「はい、君に犬のウンコを踏む呪いをかけました~。みんな近寄らないようにね~」

 なんて低俗ないじめを始めだして、周囲のバイト仲間もそれに乗っかって・・・

「・・・じゃぁ、先輩はこれから先毎日ウンコを掴む・・・呪いをかけました」

「・・・ぎゃっはっはっは!センスねぇな!ウンコかよ!」

 ぃぁ・・・最初にウンコ絡みの呪い?かけてきたの先輩だから・・・

「はは お前さては小さい頃ウンコマンとか呼ばれてたんじゃね?」

「ヤダーウケる。絶対そうよ」

「てかここカラオケ店だけど飲食物も扱うから、ウンコマンには辞めてもらったほうがいいんじゃない?」

「違いない!俺今から店長に言ってくるわ」

 こんな感じで・・・せっかく見つけtバイト先をクビになりそうな危機・・・でも

「お前らそんなバカなこと言ってないで仕事しろ!」

 店長はそう言って流した・・・が、ボクは許せなかった・・・

「さっきは先輩だけ・・・でも・・・全員呪われちまえ!」

 そして翌日・・・

「はぁ・・・次のバイト先は良い人がいたら良いなぁ~」

 あんなことを言った手前、彼らには間違いなく・・・ならそんな人たちと同じところで仕事はしたくない。今度はあまり人目につかないようなバイトにしなきゃな・・・
 そして見つけたバイト先は、倉庫内作業で、オーダーが来た品々をカートに入れていく・・・それだけの仕事で、バイト同士のコミュニケーションは最低限で・・・すれ違う時にも会釈する程度・・・食事時間も各自で自由な時間に・・・なんて感じだったから、あえて他の人とズラして食事をしていた。

 そんな折、前のバイト先の事がニュースになって、内容は・・・単純に潰れた・・・だけだったが、現場主任の女性からの情報で・・・

「聞いた?あのカラオケ店の店員の話」
「聞いた聞いた・・・不衛生だったんでしょ?」
「食中毒をなん度もだしたり」
「行政指導ですって?」
「あそこの店長さんは良い人だったのにねぇ~バイトの指導もできてなかったなんて・・・」
「ねぇ?不衛生ってどんな風だったの?」
「なんでもバイトの子がウンコを握りしめて出勤したり・・・」
「・・・え?」
「バイト中にウンコを握りしめてたり」
「ええ??」
「毎日のようにウンコを掴んでたらしいのよ」
「・・・なにその狂人・・・」
「それもバイト全員が・・・」
「・・・待って!握って出勤は・・・最悪犬か猫のとして・・・バイト中って事は・・・」
「まさか・・・・客の?」


 ・・・まさか・・・せいぜい帰り道に落ちてるペットの・・・とかのつもりだったが・・・そんな事まで・・・

「それでバイト全員クビにした上に、バイトの家に損害賠償請求かけたらしいわよ」
「え~!まぁ、そうでしょうね・・・そんなバイト・・・クビにするだけじゃ気が治らないでしょうね」
「バイトの家族は誠心誠意謝罪して賠償に応じたらしいんだけど・・・アレから一ヶ月経つけど・・・」
「何?まだ何かあるの?」
「実はバイト辞めた子達・・・今も毎日るらしいの・・・」
「・・・え?」
「家族も限界になってどこかの山奥のお寺に送ったらしいんだけど・・・」
「そんなお寺があるんだ・・・」
「そのウチの一軒が知り合いなんだけどね・・・もう変わり果てた姿だったわよ・・・昔は学年のアイドル!って感じだったのに、先日会った時はとても同級生には見えなかったわ・・・それこそ・・・同級生の?って位に老け込んでたわ・・・」
「それって・・・20歳以上老け込んでるってこと?」
「・・・彼女も来週から病院のお世話になるって言ってたわ・・・」
「・・・全く・・・原因なのかしらね・・・怖いわ~」

 ・・・怖いな~・・・次はもう少し自重しよう・・・かな?
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