8 / 15
勇者戦う
しおりを挟む
「勇者といえば戦闘だよな・・・レベルが低いと死んじゃうし・・・いや、どうなんだ?」
『おぉ勇者よ死んでしまうとは情けない』
「って言われるのか?首相に?・・・」
でも試すのはダメだな・・・もしそのパターンじゃなかったら・・・終わる。てか俺の余命後数ヶ月じゃん?のらりくらりと・・・遊んでもいいんじゃね?
「さてと、無駄なことを検証しても仕方がないとわかったことで、今日は戦闘をしてみよう!なにと?いや・・・勇者補正でモンスターとエンカウントするかもしれないね?」
某国民的なアレがベースなら、最初は・・・あれかな?
「・・・ナメクジ?」
青くて目玉のあるやつじゃなかったこれは主人公が竜に変身するやつか?
「まぁ、いきなり出会って殺されるような敵はまだ出ないはず・・・むしろ殺されそうになるくらい強い場合でもイベントとして瀕死で見逃されるパターン?じゃないかな?勇者補正なら」
そう結論付けて腰の特殊警棒で殴ると、『ぐちゃ!』と嫌な音を立てて潰れて、地面に染み込むように消えていった
「なんだ楽勝じゃねぇか!」
全長1mのナメクジなんて、見ただけで逃げだしたくなるような気持ち悪さなのに、倒すことしか考えられなかった。これもきっと勇者補正・・・SAN値とか〇〇耐性とか効いてるんだろうな・・・
「よっし、サクサクとこの周辺のモンスター倒して回るか!」
その後ついつい楽しくなって三時間ほど休憩もしないで戦闘をしていると、その途中で何度か
【♪レベルが上がりました】
なんだこれ?なんで年末恒例のケツバットされる時の音なんだ?
「・・・強化されてるのか?魔法とか使えるようになってるのか?詳細は・・・ステータスオープン!でろよ!詳細鑑定!でないのかよ!念じるだけか?『・・・』でねぇ!」
そういえば家捜索で金を入手した時もテロップ的な声聞こえなかったしな・・・あれはゲームでの世界だけで、可視化させてわかりやすくするための???
「まぁいい、適当に『ファイア』」
手のひらから出るもの?いやいや、杖の先端から?いえいえ、装備は特殊警棒のみだよ?じゃぁどこから?
「・・・魔法はでたけど、これって・・・」
モンスターもいないのに魔法が発動して、何に当たったかって?その辺の民家の屋根が今盛大に燃えている
「うわぁぁぁぁぁ!火事ダァぁぁ!家の中に人は!?」
自分が原因で着火されたのに、思わず家の中に飛び込み、人がいないか確認して回りつつ、金目の物を物色するあたり・・・色々終わってるよ・・・性なんだよ!
「一階は誰もいなかったな、二階は・・・」
逃げ遅れていたのはネコだけだった
「にゃーご」
首根っこを引っ捕まえて他の生存者がいないか探すが、反応がなかったので階段から・・・
「・・・一階は火の海か・・・なら」
二階の窓から飛び降りて道に出ると、そこには大勢の野次馬と家主が
「どうして我が家が!ミャーちゃん!どこ?まだ家族が中に!誰か助けてちょうだい!」
おこ売れて駆けつけた消防や警察が燃え盛る家に入ろうとする家主を必死に制止し、今まさに消防隊員が突入しようとした瞬間
「ミャーちゃん!」
家主が庭側から出てきた俺の手の先にぶら下がったネコを見て叫び、走り寄ってきた
「ぁあ勇者様・・・ありがとうございます。ミャーちゃんは唯一の家族。この子がいなくなったら私は・・・わたしは・・・ありがとうございま・・・」
最後は涙で声になっていなかった
「勇者様。我らより先に到着して要救助者を助けてくださるなんて・・・」
「なんでこんなところで火事が?」
「まさか・・・【魔王】?」
「【魔王】が動き出したってのか?」
「きっとそうだよ!勇者が活躍する影では魔王が暗躍するって言うじゃないか!」
「「「言われてみれば」」」
あれ?魔王の仕業になってる?
「よし!勇者様が家屋捜索してくださったから、俺たちは安心して消火にあたれるぞ!」
「「「「お~!」」」」
そうして火は瞬く間に消し止められ、周囲の家に被害はなかった。また家主には勇者自らの所持金を差し出され、それも周囲の人を驚かせた
「さすが今代の勇者様はすごい!」
「報酬も受け取らずに、自前のお金を差し出すなんて!」
「それに比べて魔王は・・・」
「最低最悪だな!」
やっぱ魔王いるんだ・・
『おぉ勇者よ死んでしまうとは情けない』
「って言われるのか?首相に?・・・」
でも試すのはダメだな・・・もしそのパターンじゃなかったら・・・終わる。てか俺の余命後数ヶ月じゃん?のらりくらりと・・・遊んでもいいんじゃね?
「さてと、無駄なことを検証しても仕方がないとわかったことで、今日は戦闘をしてみよう!なにと?いや・・・勇者補正でモンスターとエンカウントするかもしれないね?」
某国民的なアレがベースなら、最初は・・・あれかな?
「・・・ナメクジ?」
青くて目玉のあるやつじゃなかったこれは主人公が竜に変身するやつか?
「まぁ、いきなり出会って殺されるような敵はまだ出ないはず・・・むしろ殺されそうになるくらい強い場合でもイベントとして瀕死で見逃されるパターン?じゃないかな?勇者補正なら」
そう結論付けて腰の特殊警棒で殴ると、『ぐちゃ!』と嫌な音を立てて潰れて、地面に染み込むように消えていった
「なんだ楽勝じゃねぇか!」
全長1mのナメクジなんて、見ただけで逃げだしたくなるような気持ち悪さなのに、倒すことしか考えられなかった。これもきっと勇者補正・・・SAN値とか〇〇耐性とか効いてるんだろうな・・・
「よっし、サクサクとこの周辺のモンスター倒して回るか!」
その後ついつい楽しくなって三時間ほど休憩もしないで戦闘をしていると、その途中で何度か
【♪レベルが上がりました】
なんだこれ?なんで年末恒例のケツバットされる時の音なんだ?
「・・・強化されてるのか?魔法とか使えるようになってるのか?詳細は・・・ステータスオープン!でろよ!詳細鑑定!でないのかよ!念じるだけか?『・・・』でねぇ!」
そういえば家捜索で金を入手した時もテロップ的な声聞こえなかったしな・・・あれはゲームでの世界だけで、可視化させてわかりやすくするための???
「まぁいい、適当に『ファイア』」
手のひらから出るもの?いやいや、杖の先端から?いえいえ、装備は特殊警棒のみだよ?じゃぁどこから?
「・・・魔法はでたけど、これって・・・」
モンスターもいないのに魔法が発動して、何に当たったかって?その辺の民家の屋根が今盛大に燃えている
「うわぁぁぁぁぁ!火事ダァぁぁ!家の中に人は!?」
自分が原因で着火されたのに、思わず家の中に飛び込み、人がいないか確認して回りつつ、金目の物を物色するあたり・・・色々終わってるよ・・・性なんだよ!
「一階は誰もいなかったな、二階は・・・」
逃げ遅れていたのはネコだけだった
「にゃーご」
首根っこを引っ捕まえて他の生存者がいないか探すが、反応がなかったので階段から・・・
「・・・一階は火の海か・・・なら」
二階の窓から飛び降りて道に出ると、そこには大勢の野次馬と家主が
「どうして我が家が!ミャーちゃん!どこ?まだ家族が中に!誰か助けてちょうだい!」
おこ売れて駆けつけた消防や警察が燃え盛る家に入ろうとする家主を必死に制止し、今まさに消防隊員が突入しようとした瞬間
「ミャーちゃん!」
家主が庭側から出てきた俺の手の先にぶら下がったネコを見て叫び、走り寄ってきた
「ぁあ勇者様・・・ありがとうございます。ミャーちゃんは唯一の家族。この子がいなくなったら私は・・・わたしは・・・ありがとうございま・・・」
最後は涙で声になっていなかった
「勇者様。我らより先に到着して要救助者を助けてくださるなんて・・・」
「なんでこんなところで火事が?」
「まさか・・・【魔王】?」
「【魔王】が動き出したってのか?」
「きっとそうだよ!勇者が活躍する影では魔王が暗躍するって言うじゃないか!」
「「「言われてみれば」」」
あれ?魔王の仕業になってる?
「よし!勇者様が家屋捜索してくださったから、俺たちは安心して消火にあたれるぞ!」
「「「「お~!」」」」
そうして火は瞬く間に消し止められ、周囲の家に被害はなかった。また家主には勇者自らの所持金を差し出され、それも周囲の人を驚かせた
「さすが今代の勇者様はすごい!」
「報酬も受け取らずに、自前のお金を差し出すなんて!」
「それに比べて魔王は・・・」
「最低最悪だな!」
やっぱ魔王いるんだ・・
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる