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受注?

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 受付のおねーさんは依頼票を見て

「君にはまだ討伐系は早いんじゃないかな?身の丈にあった・・・薬草採取もまだ早そうだし・・・街中で荷物運びとか、ペットの散歩を受けた方がいいよ」

 ・・・ぁ、そうか・・・忘れてた

「あの・・・これを・・・」

 目立ちたくないからソッとカードを見せると

「・・・カードの偽造は国家反逆罪クラスの罪ですよ?」

 ・・・あれ?偽造はできないんじゃ?

「このカードは預からせてもらいます。ぁ、ナルケさん!ちょっとこの子見張っててもらえますか?私ギルマスのところに行ってくるので」

 そういっておねーさんはホールで掲示板を眺めていた冒険者に声をかけて、受付を離れていった

「・・・ボウズ・・・お前何したんだ?」

 ナルケさん?革製の胸当てと、関節保護程度の防具に・・・モヒカン?完全に見た目は『ヒャッハーさん』じゃないか・・・でも、受付から声をかけてもらえるなんて・・・

「あの子が気にかけるなんて、将来有望だな・・・俺も・・・頑張らなきゃ・・・」

 あれ?このヒャッハーさん・・・実は真面目?

「ぃゃ、ボクは依頼を受けようと思って、カードを出したら・・・」

 そこで説明すると

「・・・災難だったな・・・すぐに誤解は解けると思うから・・・体面でいいから大人しくしててくれるか?」

 ええ人や・・・

 そして数刻待つと、慌てたように戻ってきたおねーさんが

「っ大変失礼しました!orz≡3」

 走ってきたそのままの勢いでカウンターにジャンピング土下座をして・・・おかしいな?土下座されてるのに頭の位置がボクより上にある・・・それをするならカウンター下じゃない?

「え~っと・・・カウンターの上でソレやっても『頭が高い!』になるんじゃ?」

 思ったことを言ってあげました。それ土下座という謝罪の姿勢だけど、見おろしてるよね・・・

「「え?」」

 これには土下座してるおねーさんもナルケも拍子抜けで

「1回だけやり直しを受け付けます・・・どうぞ!」

 イマイチ状況についていけない様なので

「ぁ、カード返してもらえますか?」

 おねーさんは相変わらずカウンターの上に正座をしてる形・・・つまり本来よりもさらに高い位置からこちらを見おろして・・・手に持ったカードをこちらに渡す際・・・落としてしまい・・・側から見れば・・・あまり宜しい状況でないことが・・・・

「・・・」

 ボクは無言で落ちたカードを拾い

「・・・とりあえず今日は帰りますね」

 そう言ってギルドを出て・・・ついでに門も出た。
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