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救護義務

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「テメェ!救護義務をしらねぇのか!」

「男女の営みを邪魔するほど野暮は・・・」

「これのどこがそう見えるんだよ!」

「え?ゴブリンとウルフを巻き込んだ異種族間大乱行パーティーなんでしょ?ボクにはその趣味は・・・理解できないので、理解ある当人同士でお楽しみください。あくまで個人の趣味・・・個人の趣味には理解あるけど、巻き込まないでくださいね?」

 そう言って踵を返し、その場を立ち去ろうとすると

「待って!私たちにそんな特殊な趣味はないの!」
「私達はペアで移動をしていたところをこの3人組に襲われて!お願い!助けて!」

 そう言ってきたのは半裸の2人・・・

「・・・・・・・・・え?」

 なんだか複雑な感じがしたので、サッサとゴブリンとウルフを殲滅し、詳しい話を聞いてみた・・・・ら・・・・

「つまり?そこの男性1女性2のパーティーに襲われた方が・・・そっちの半裸の男性2って事?」

 とりあえず殲滅後誰が正しいかわからなかったので、全員を縛り、丁度木が5本あったからそれぞれ個別に縛り、事情聴取と・・・その結果が前述の通りであり・・・予想を反していた

「・・・で?」

「助けていただいたことは感謝しています。でもなんで縛られているんですか?」

 だから、想定外すぎるからだよ!何も知らない人が見たら、半裸の女性を助けて男性3人を・・・でも実は違ってたからね・・・そして実はソレすらも嘘で・・・実は5人パーティーで・・・なんてことも・・・真偽判定って難しいよね?

 因みに女性2人の上半身は裸だったので、全員統一してそれぞれの木を抱く形で縛ってあるから、誰も自分以外の姿を確認できない状況だ・・・

「と言うことらしいんだけど、そっちの女性2人は何か申し開きはある?ソレとも・・・実はそっちが被害者なの?」

「くっ殺せ!」

 ぃゃ・・・ボクはオークじゃないからね?というか、そのセリフは・・・犯罪者側ってことを認めたってことでいいのかな?

「私は関係ないわよ!そこの男2人が此処で半裸でイチャイチャしてるのを見かけて、脳裏に焼き付けようとしてたところを・・・」

 腐ってやがる・・・てか、ソレじゃぁ3人パーティーじゃないの?

「お・・・俺はソロでやってるんだが・・・その女が林の中を覗き込んで1人でさかってたから・・・お仲間に入れてもらおうと思って・・・」

 ぉぃぃぃぃ!じゃぁそこのくっ殺さんは?

「はぁ!?あんたも覗いてたの?」

 なんだ腐ったムジナかよ・・・
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