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その頃の5

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「まぁ見てなって。それ以前に俺たち誰も土属性の魔法使えないだろ?」

 そう言いつつスキルを使い展開し、下準備し・・・

「行くよ?」

 その声の後、目の前のオークは『フッ』と姿を消し・・・いや、足元の突如開いた大きな穴に落ちていき・・・何やら叫けんでいた

「ちょっと!今のどう見たって土魔法で穴開けたんでしょ?」

「最初に言ったじゃん。誰も使えないって。それに、練習すればみんなにも使える方法だから!」

 そして原理を説明し、実験に付き合ってくれた哀れなオークは・・・後日美味しくいただきました・・・

「ならさ?下から穴を開けてどんでん返しで落としたら、入口出口が下を向くでしょ?その時に取り込んだ土を落としたら良いんじゃない?」

「ばっかだな・・・それしたら獲物が取れないだろ?討伐部位どうすんだよ・・・それにさっきみたいにオークだったら食えるのに・・・どうすんだよ」

「そっか・・・そうだよね・・・ごめん」

「じゃぁさ、土じゃなくて抜き身の剣とか斧落としたら、殺傷できるんじゃないの?」

「そっか、そうすれば連続で・・・それ採用!」

 早速付近に気配のあったゴブリンの集団で試したところ

「・・・うわーナイわー」

「だねー今まで必死になって戦闘訓練してたのがバカらしくなるね」

「・・・色々スマン・・・」

「でも、あまり外で使える手じゃないから、やっぱり戦闘訓練は必要だったと思うよ?」

 どこで誰が見ているかわからない・・・どう利用しようとするかわからない・・・ここは異世界なのだから

「じゃぁさ、とりあえず無限収納の使い方をマスターしようよ!」
 
 そう言い出して数日・・・

「・・・なんかごめん」

「いや・・・かなり有効な手だと思うぞ?」

 空からの攻撃に有効な手段が見出せないまま戦闘が長引いた時、急降下から突撃してきた鳥の魔物に対して彼女は・・・無限収納入口を展開し、バリアとしたのだが・・・急に止まれない鳥の魔物は、そのまま激突し、首の骨を折り・・・絶命した

「「「・・・」」」
 
 その後も突進系の敵にはその手で・・・4人いることから、二人で無限収納で敵を挟み・・・柏手を打つように・・・

「「「・・・」」」

「これって厚みがないけど面ってことは・・・だよな?」

 そんな発言をした彼が、面でなく側面で魔物を攻撃してみると・・・

「・・・次元斬だな・・・」

 分子カッターかのような鋭利な切れ味だった

 無限収納を用いた検証結果に彼らはドン引きしていた
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