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その頃の4

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 その後も順調に依頼をこなしていき、その高い身体能力と抜群のチームワークで徐々に頭角を現した頃・・・ギルド入り口に見慣れないもの・・・『狛犬』が・・・そしてそれを見たポチが触発され、数日後の狩りで進化をし・・・その頃になってもまだ一緒に勇者召喚されてきた中には腐り切った大人がいたので、この国を後にすると決めていた。

「さて、隣の国に行くけど、皆はどう?」

「聞くまでもないでしょ?」

「そうだよ・・・このままここにいたんじゃ・・・俺たちまであんな奴らのような見られ方をするんだぞ?」

「そうよそうよ!」

 未だ牢の中で生活している者や、逃亡して野盗に成り下がった者。時々街中で問題を起こす者・・・それも黒髪はともかくとして、黒目ということで、仲間じゃないのか?と、疑いの視線を向けられ・・・肩身の狭い思いをしていた

「じゃぁ、目的地は隣国・・・東の大国で良いか?」

「「「OK~」」」

 そうして国を脱出することが決まり、ちょうどその頃ギルドではひと騒動が起こっていたが、彼等は依頼で街に居なかったため、巻き込まれはしなかったが、ギルドに戻ってギルマスと話をする機会があった際に、そのことを聞き・・・

「脱出決めてよかったな」

「「「だね・・・もう今夜出発しようよ!」」」

 そうして滑り込みで閉門前に外に出て、適当なところで野営をし、翌朝から順調にその歩を進めていった。

 奇しくも同じ日に召喚された5人は同じ日に国に見限りをつけて、旅立ったのだった・・・方や隣国、方や別大陸と・・・そのスケールが違えど・・・

「ポチも大きくなったわねぇ~」

「にゃぉ~ん!」

 ポチはギルドで見た狛犬に触発されて進化し、今では全長10mとなり、4人を楽々乗せて走れるほどに。また伸縮自在で、普段街中では召喚された時と変わらず男性の肩に乗れるほどだ。

 そう、今はポチの背中で4人が寛ぎ、ポチは軽い足取りで隣国との国境を目指している。その姿に驚く動物や魔物、近寄ってくる気配はないが、時々食料確保や戦闘訓練時には小さくなってもらっている。腕が鈍っちゃうと・・・ね?

「なぁ?ここらなら良いんじゃないか?」

「何が?」

「ほら、ショウ君が禁止指定したあの技」

「あぁあれか・・・あれは凶悪だったな」

 男性陣は見ていたが女性陣は見ていなかった

「今から見せるよ・・・っと、ちょうどあそこにオークがいるな・・・今からあのオークを落とし穴に落とすから」

「穴掘ってないのに?」

 まぁ、普通は事前に掘った穴に誘導して落とすって考えるよね?
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