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その頃の2

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 受付嬢は何も間違ったことを言ってるわけじゃない。道理のわからない大人ほど手に負えず、始末が悪いのは、地球でもこの世界でも同じな様子で・・・他の冒険者たちはを貫き、視線さえ向けないが、耳は確実にやり取りの経過を伺っていた

「いかがなさいますか?これ以上の発言は、ギルドへの侮辱行為として先ほど伝えた一定期間の停止処分と社会奉仕を受けて頂くことになりますが?」

 残念なことに、彼は完全にでこの場にいる。誰かとパーティーでも組んでいれば、この重いペナルティに巻き込まれまいと・・・男性を制止していたであろうが・・・この男性の周りに味方は一人もいなかった。

「なんだよ!俺が悪いのか!?俺の力を認めないギルドが悪いんじゃないか!俺はつぇぇぇんだよ!」

 その一言が引き金となり、カウンター横の解体部屋とは違うドアから数人の冒険者が出てきて、男性を取り囲んだ。

「またお前達か・・・ぉぃ、コイツは街中を何回やってるんだ?」

「はい、後一回で採取依頼を受けることが可能でした」

「・・・マジかよ・・・なんでその一回を待てなかったのかねぇ?
 今この状況じゃぁ社会奉仕が終わってもまた街中依頼を10回受けないといけなくなるってぇのに・・・」

「は!?聞いてないぞ!?」

「いえ、最初の説明時にきちんとお話ししてあります。覚えていたかどうかは当人次第なので、なんともいえませんが」

 口頭説明だし、そもそも街中依頼でそんな・・・今回のようなことを起こす人自体が・・・数十年ぶり?な珍事であったから・・・

「しかしやっちまったもんは覆らない。お前は明日から一ヶ月の間、街中の清掃だ。だが安心しろ、その間の宿は確保してあるし、飯も最低限だが出る。気に入らなければ追加で買うことも可能だぞ?所持金があればだけどな?」

 そう言い放つ冒険者の言葉に、どうやら社会奉仕活動経験者な冒険者が

「あそこか・・・そうだな、うん。飯も出るし雨風も凌げる・・・けどなぁ・・・」

 ギルド内ではその先の話を肴にエールを頼む輩もいたが

「よし!縛ったな?武器と防具は・・・すまんがギルドで保管しておいてくれ。状況次第では売り払うことになるかもしれないけどな」

 そう言い残して捕縛されたは・・・本日から一ヶ月お世話になる宿にドナドナされて行くのであった。

「・・・いいか?ぜったいにはならないように注意しような?」

 そこには肩にネコを乗せた男性を含む男女4人のパーティーが頷き合っているのであった
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