異世界召喚〜転移前にスキルの検証させてもらえますか？三十年くらい〜

神の定義

「え？神って他惑星からの移住者だったの？」

「ほう・・・お主は本当に面白いのぉ・・・今の説明からその言葉がすぐに出るとは・・・」

　他世界からの転移召喚者ですからねー。向こうではそんな創造作品いっぱいありましたからねー

「因みに、この島は定着しているのですか？それとも・・・動いていますか？」

『ここ数百年は動いておらんな』

「・・・3人目ですか？」

「・・・我らを人と称するか・・・」

「魔物も言葉を介し、コミュニケーションを取れば魔人と。獣もまた獣人と・・・ならば、念話とはいえ言葉を・・・理解できる言語があるならそれは人です。さながら・・・神人でしょうか・・・神に造られた・・・ならば私たち人もその末席・・・敬うのもまた・・・当然かと」

「・・・なるほど・・・我らも昔はその他大勢と同じ造物種であったが、闘い、食い、刻を得たことで言葉を会得し、島となり世と海を移ろい・・・時折出会う人との交流によってその文化を学び・・・後天的に発症するようプログラムされていたかは定かではないが、創造主である神の知識と記憶も我らの中に・・・必要ならその叡智を与えることも可能だが・・・」

　航海技術通り越して惑星間航行技術・・・いやまぁ？流石に大陸間移動するつもりはあっても、この惑星から移動するつもりは・・・まだないよ？

「その申し出は大変嬉しいのですが、過ぎたる叡智は無用の争いのタネにしかなりません。そもそもボクもこの時代には過ぎたる知識と知恵を持ち合わせているので・・・それに、今目指しているのは南の大陸。北の大陸から来はしましたが・・・帰った折にその移民船には行ってみたいと思います」

　教わる知識・・・自分から探し、求め、得る知識・・・必要なものとそうでないものの区別と、危険なら削除する想いと力・・・

「ふむ・・・ますますをもって興味が湧く・・・合い判った・・・我も「狡いぞ！」『我もだ！』・・・我ら3人もお主と一緒に行くとしよう」

「・・・？」

　現在トールとスーは完全に空気だ・・・むしろ助かっている・・・

「え～っと？」

「だから、我らもお主の旅についていくと言っておるのだ！お主のような考え方をした者には出会ったことがない！これはきっと面白いことになると思うのでな！」

「・・・」

「な～に心配するな。我らの核から少し切り離して着いていくだけだ。この島はこれからも此処に在り続ける」

　ナンダッテェェェェェェ！！