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ご挨拶

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「というわけで、この国に愛想がついたので、適当な国に逃げます!」

( ゚д゚)<え?
( ゚д゚)<どゆこと?

 てっきりトールとスーから説明があったと思ってたんだけど、どうやら二人は中庭でお風呂を満喫している様であった・・・多分?お風呂でさっぱりリセットしてから、両親に話そうとしてたんだろうと思うけど・・・大事なことは先延ばしにしちゃダメだよ???

 そこでオロオロしている義両親に行商試験先の村での出来事や、リルの魔王化の事、ギルドでのアリスの様子を話すと

「・・・アリスか・・・まだ彼女には早かった様だね・・・そのプレッシャーから、今回の人化による・・・感情の・・・考慮してなかったわけでもないが・・・ショウ君。申し訳なかった」

 え?え?え?え?何でお義父さんが謝ってるの???

「実はアリスを任命したのは・・・」

 ・・・∑(゚Д゚)ここ最近での一番の驚きだった

「娘達には内緒で頼むよ」

 いや、正直笑えないよ・・・冗談で・・・通るわけないし・・・色々おかしいとは思ってたこの夫婦義両親・・・やっぱりだったか・・・でもまぁ?別に面白ければ問題ないね

「それで、お二人義両親は僕が二人姉妹を連れてこの国を出て行くことに関しては、何かありますか?そこは当然拒「「別に?」」絶・・・も・・・え?」

「私たちも他の国からこの国に流れ着いたんですもの」
「娘達にだけそれを強要するつもりはないよ」

 ・・・どんだけの話だろう・・・

「そうですか・・・それなら、その長い旅路の経験者から、お勧めの国はありますか?」

「そうねぇ~」

 考える素振りしているが・・・きっとこの質問が来ることをわかっていたようで、すぐに答えが出てきた

「そうだな、ならいっそのこと海を渡った先の大陸がいいんじゃないか?」

 お義父さんが答えてくれた・・・が

「そうね。そこなら噂話も届きにくいし、心機一転やり直すのも悪くはないわね」

 お義母さんも賛成した・・・つまり、最初から答えは出ていたというわけか

「だって、ショウ君やリルちゃんの猛勇っぷりなら、隣国程度なら簡単に伝わってくるわよ?」

「そうだな、『隣国に魔王現る!』なんてニュースが数ヶ月後にはこの国にも伝わるだろうしな」

 ・・・しませんよ?

「渡航技術ってあるんですか?」

「「無い(わよ)!」」

「・・・」

 じゃぁどうやって・・・って・・・ん?

「まさか・・・お二人は大陸出身?」

「正解!」

 お義母さんうれしそうだな

「一族の問題が煩わしくなってね?」

 うわ~サラッと問題発言投下してきたよ・・・お義父さん・・・その発言って、上の方じゃないと出てこないよね?

 トールとスーにはどこまで話していいんだろうか・・・ソレ以前に

「あ~っと、補足なんですが、今のボクって、少し前のようにステータスが面白いことになってたわけじゃないんですが」

「と言うと?」

「その辺の並の冒険者並に・・・自身に弱体化の封印を施したので・・・素の戦闘ならスーにも負けるかと・・・」

「「・・・え?」」

 誤算だったようだ
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