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腐りきった村
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スーからの報告?を聞いたボクは、呆れて何も言えなかった
「野盗の斥候?貧乏くさい?下心満載で衛兵を呼ぶ?スベチャ?」
どうにもこの村は根腐れを起こしてるようだ・・・門番のレナードさんは・・・最後の希望かな?
「そっか・・・スーも大変だったんだな・・・」
そう言ってトールとスーの頭を両手で抱き寄せ、しばらくじっとしてた
(ショウ君・・・ギルドで何もできなかったのに・・・ありがとう)
(ショウ君・・・与えられた仕事もできなかったのに・・・それには一切触れずに・・・私・・・)
そうこうしてるとリルが肩に乗ってきて
「あるじ?悲しいの?トールとスーも悲しいの?あの村がみんなになにかしたの?あ の む ら があがっっg!」
リル?
「アルジタチヲクルシメタヤツラユルセナイ」
リルさん?
「トールトスーノエガオカエセ!」
「リルちゃん?」
「リル?ちょっと待て」
「gryuyuuuuu」
様子がおかしいな・・・【鑑定】・・・ぉぃぉぃ・・・なんだよそのNew【魔狼の因子】って・・・
「リル!それ以上はダメだ!」
しかし遅かった。リルはその小さな体を宙に投げ出し、前方回転をしながら降下していき、その途中で徐々にその体躯を巨大化させていき・・・着地する頃には全長20m位の漆黒の巨狼へと姿を変え
「gruuuuuuuuuu」
着地の余波で足元の瓦礫は吹き飛び、唸り声は周囲にソニックウェーブのように広がり、まだ無事だった家々を倒壊させ、近くにいた村人達は・・・うん、今この場で気絶できたのは幸運だったと思うよ・・・ナム
「ショウ君!リルちゃんはどうしたの!?」
トールが聞いてくる
「ショウ君!あれ本当にリルちゃんなの?」
スーも・・・
「間違いないね・・・最初リル達と出会った時に、結構大きなコロニーだと思ったし、ほら・・・四天王なんて称号を持った配下がいる時点で、リルママが現王で、リルが・・・なんて思ってたけど、今回の感情の爆発で【魔狼の因子】ってのが発芽したようでね・・・これはしばらく・・・見物してようか」
「「え?」」
てっきり止めると思ってた2人に
「リルも・・・色々溜まってたみたいだし、ここらで発散させた方が、今後のためにもいいんじゃないかな?」
「「・・・」」
2人若干引いてるけど
「そうですね。こんな村よりも、リルちゃんの心が大事です」
「あんな村なくなってもいいよ!それよりもリルちゃん・・・元の大きさになるかな?」
2人とも・・・あっさりと村を見限ったね・・・そりゃそうだろうけどさ
「野盗の斥候?貧乏くさい?下心満載で衛兵を呼ぶ?スベチャ?」
どうにもこの村は根腐れを起こしてるようだ・・・門番のレナードさんは・・・最後の希望かな?
「そっか・・・スーも大変だったんだな・・・」
そう言ってトールとスーの頭を両手で抱き寄せ、しばらくじっとしてた
(ショウ君・・・ギルドで何もできなかったのに・・・ありがとう)
(ショウ君・・・与えられた仕事もできなかったのに・・・それには一切触れずに・・・私・・・)
そうこうしてるとリルが肩に乗ってきて
「あるじ?悲しいの?トールとスーも悲しいの?あの村がみんなになにかしたの?あ の む ら があがっっg!」
リル?
「アルジタチヲクルシメタヤツラユルセナイ」
リルさん?
「トールトスーノエガオカエセ!」
「リルちゃん?」
「リル?ちょっと待て」
「gryuyuuuuu」
様子がおかしいな・・・【鑑定】・・・ぉぃぉぃ・・・なんだよそのNew【魔狼の因子】って・・・
「リル!それ以上はダメだ!」
しかし遅かった。リルはその小さな体を宙に投げ出し、前方回転をしながら降下していき、その途中で徐々にその体躯を巨大化させていき・・・着地する頃には全長20m位の漆黒の巨狼へと姿を変え
「gruuuuuuuuuu」
着地の余波で足元の瓦礫は吹き飛び、唸り声は周囲にソニックウェーブのように広がり、まだ無事だった家々を倒壊させ、近くにいた村人達は・・・うん、今この場で気絶できたのは幸運だったと思うよ・・・ナム
「ショウ君!リルちゃんはどうしたの!?」
トールが聞いてくる
「ショウ君!あれ本当にリルちゃんなの?」
スーも・・・
「間違いないね・・・最初リル達と出会った時に、結構大きなコロニーだと思ったし、ほら・・・四天王なんて称号を持った配下がいる時点で、リルママが現王で、リルが・・・なんて思ってたけど、今回の感情の爆発で【魔狼の因子】ってのが発芽したようでね・・・これはしばらく・・・見物してようか」
「「え?」」
てっきり止めると思ってた2人に
「リルも・・・色々溜まってたみたいだし、ここらで発散させた方が、今後のためにもいいんじゃないかな?」
「「・・・」」
2人若干引いてるけど
「そうですね。こんな村よりも、リルちゃんの心が大事です」
「あんな村なくなってもいいよ!それよりもリルちゃん・・・元の大きさになるかな?」
2人とも・・・あっさりと村を見限ったね・・・そりゃそうだろうけどさ
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