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事後

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「やっちまったぁぁぁ」

 レベルや身体の弱体化をしたって、収納庫の中身を使ったらあまり意味がないじゃないか!でもまぁ、危険なギルドとおさらばできたけど・・・これじゃぁダメだよな?

「トール?大丈夫だった?」

 まともにギルド職員から害意・・・あの場合あの行動はもはや殺意と言っても過言ではないが・・・脅しのスピードじゃなかったよね?

「大丈夫だよショウくん」

 そうは言ってくれたが、語尾が弱い・・・肩も微妙に震えている。そりゃそうか・・・から向けられるものとから向けられるもの・・・決して同じことじゃないからね?

「これは・・・アリスさんに報告しなきゃいけないよね?何を思ってあんな愚行に出てるんだか・・・それに、最後までギルドマスターは出てこなかったし・・・」

「ショウ君?ギルドで何があったの?お姉ちゃんの様子がおかしいし・・・なにより・・・これ・・・も搭載されてるやつだよね?」

 そっちかぁぁぁぁ!って、そういえばスーの方はどうだったんだろう

「スーはどうしてあそこで座ってたの?宿は確保できた?」

 そう聞くと、スーはビクッと肩を・・・そして申し訳なさそうな顔で

「ダメだった・・・」

「え?」

「宿屋に行ったら、ちょうど店前の掃除をしてる女将さんに会ったんだけど、開口一番に」

~スー視点~

「なんだい?どこで寝たか知らないが、浮浪者を泊める部屋は持ち合わせてないんだよ!さっさと消えな!」

「!?き、昨日は村の外で野営を・・・」

「外で寝た!?そんなことできるのは野盗の類・・・アンタ!この村を襲いにきた野盗の斥候かい!?」

 言うに事欠いて野盗扱い??

「違います!私達はぎょう『私達?』しょ・・・」

「仲間がいるのかい!お父ちゃん!お父ちゃん!」

 女将さんは店の中にいるであろう旦那さんを呼びつけ

「なんだ?昨日は普段のの客しか泊まってなくて、売り上げだって悪いんだ。その分?部屋掃除もしなくて済んだけど・・・って、何揉めてるんだ?」

 え?この人今なんて言ったの?宿泊客が普段の?じゃぁ、昨日満員で泊まれないってのはなんだったの?

「女将さん!昨日来たときは満員で泊まる部屋はないって、言ってませんでした?」

「チッ」

 舌打ちした!?

「なんだ?昨日の断った貧乏くさい餓鬼じゃないか。残飯でもたかりに来たのか?」

 酷い!
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