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後悔

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~〇〇視点~

 行商人の女だと?そういえば修行がどうのって・・・王都から通達があったな・・・え?まさかあの女の子がそう?え?この受付はその女の子を犯罪者扱いして追い返したの?それがどれだけ大きいことか理解してないのか?

 行商人・・・勿論この村にも道具屋はある。しかし、交易という形はなく、村内で回っているだけで・・・調味料や嗜好品の類は、行商人に頼るしかない。月に数回・・・少ない時は二ヶ月に一回の時もある。それでも王都からの救援物資や各種調味料、村での生産品の買取や、リクエストを聞いてくれる行商人もいる。
 行商人はそれこそ本人しか使えない収納袋で多くの荷物を運んでくれる。アンタッチャブルなのだ。そして当然護衛が付く。そんな護衛のも、アンタッチャブルだと・・・王都からの通知が・・・つまり、今目の前にいるのは二人のアンタッチャブル・・・え?そんな人たちに君たちは喧嘩売ってるの?あれ?殺すとか言い出してる奴もいるんだけど・・・本気?

「これはそろそろ顔を出さない『時間切れ』と・・・え?」

 どうやら登場するタイミングを逃したらしい。え?どうなるのこれ!!

 その直後爆発音が聞こえたと思ったら建物が崩れて、俺も受付も冒険者も瓦礫の下に・・・衛兵もね・・・

 村民の手助けもあって救出された俺は・・・受付と冒険者、衛兵からの聞き取りを始めようとするが

「クソ!アイツらギルドをこんなに破壊しやがって!」
「賠償金10倍どころじゃないだろ!」
「どこに行きやがった!」
「探せ!絶対に探し出せ!」
「あの二人はこの村の奴隷にして、死ぬまでこき使わなきゃな!」
「ぁ、受付嬢の・・・パッド?」
「・・・こいつら男だ・・・」
「「「「ナンダッテェェェェ」」」」


 ギルド全壊か・・・本部になんて言えば良いんだ・・・しかもその原因が、本部から喚起されていた奴絡み・・・情状酌量の余地あるかな?ないだろうな・・・損害賠償金・・・いくら払わされるんだろう・・・いや・・・昨日と今日居た受付と冒険者、酒場の従業員と衛兵・・・この件に関わった俺以外の人間を奴隷として処分して、その金も返済に当ててもらおう・・・それしかないな

 でもなぁ・・・行商人試験の女の子にあんな仕打ちしたからには、他の行商人も寄り付かなくなるだろうな・・・完全に詰んでるよね・・・どうせ終身刑なら俺も奴隷落ちして・・・支払いに回るか・・・ダメだ・・・考えがおかしい方向に行き始めてる・・・それも仕方がないか・・・アイツらは?ぉぃぉぃ・・・野盗みたいな目をしてるな・・・

「大丈夫か!?」

「レナードか・・・すまんが至急王都のギルド本部に現状の報告をしてくれないか?その際に兵士を数人・・・奴隷商も呼んできてくれ」

「???」

「詳しくはその時に話すから・・・」

 レナード・・・君が最後の・・・
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