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塩漬け依頼

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※前話のタイトル被ってたので、修正しました。引き続きお楽しみください。



 公衆道徳をちょっと外れてしまい、通行人の親子から白い目を向けられてしまったが・・・存外気持ちのいいものだな・・・違うぞ!?見られる事にじゃなくてだな・・・

「ショウ君?ギルドについたよ?」

 流石に手を繋いだままってわけにはいかないので、手を離すと・・・名残惜しそうにこちらを見上げて・・・上目遣いダメ!しかもほんのりと頬が紅いし!

「後で・・・ね?」

 何をだよ!?

「先ずは到着の報告と、明日からの日程の調整だね・・・」

 ギルドホールはソレほど広くはなかったが、夕方ということもあってそこそこ人がいた

「なんだ?ガキのカップルか?こんなところでイチャついてんじゃねぇ!」
「見ない顔だな?他所から来たのか?」
「まずは礼儀としてここにいる全員にでも奢ってもらわなきゃな」
「そりゃいいや!ねえちゃん!(併設された酒場の店員)一番高いエールひとつ!」
「俺も」
「俺も」
「俺も」

 奢ると言った覚えも、その気もないのに、既に注文が通って運ばれてきた酒を飲みだす・・・支払い?知らんがな!

 とりあえず受付嬢の元に向かって

「すみません。ギルドマスターさんに面会できますか?」

「申し訳ありません。から来られた方がそう簡単に面会できる人ではないのですが・・・お引き取り願えますか?」

 言葉は丁寧だが、色々順番を間違えてませんか?

「・・・わかりました。それがの対応という事なら、出直してきます。明日の朝で大丈夫ですか?ソレとも・・・依頼の受注が終わったくらいの・・・昼前くらいにしましょうか?」

 朝は混むだろうしね・・・

「いつ来られても、返答は変わりませんが?」

 ・・・この状況でもそれか・・・まぁいいや

「トール?そういう事らしいから、明日出直そう。スーが宿を確保しておいてくれてればいいけど・・・」

 そう言って踵を返してギルドを出ると、ソコにはスーが・・・

「スー?早かったね・・・宿は取れた?」

 しかしスーの顔色が優れない

「・・・宿は一軒しかなくて、いっぱいだった。どうにかならないか聞いてみたけど、あっさりと門前払いされちゃって・・・ごめんなさい」

 まぁ、複数軒あれば既に村から町に・・・なってるか・・・

「スーが悪いわけじゃないから、そんな顔しないの。なら・・・で寝るか」

 何やらギルドホールが騒がしくなってきたが、関係ないのでそのまま門へと向かい、リル達に念話を飛ばして合流を促し、門番に

「すみません先程入ったばかりでしたが、宿が取れなかったので適当なところで野宿してきます。また明日の朝来るので・・・出ていいですか?」

( ゚д゚)え?野宿?
( ゚д゚)大丈夫?

「基本的に行商人は野宿で移動しますから・・・大丈夫ですよ?」

 そう言い含めて数分の滞在を終え・・・

「さて、ハマちゃん出ておいで!」
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