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村の様子

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 そうこうするうちに最初の村が見えてきた。小さいが山を一つ越える形となったので、麓に村が

「なるほど・・・三方向を山に囲まれているんだね。ソレに村と聞くが、町に発展しそうな勢いでもあるんじゃないかな?」

 村の中には川も流れており、立地的には十分な・・・家屋は藁や木造が多いが、ちらほらとレンガ造りも見受けられる。ある程度の区画整備をすれば・・・

「この調子なら夕方には着くね」

「そうだな。着いたらそれぞれ行動しようか。ボクとトールはギルドに。スーは宿屋の確保。リルとクロとシロは自由で・・・といってもハメを外さない様にして、街中の散策調査って所かな」

「うん!夕食はカレーだよね?」

 ブレないね・・・でもソレはない

「これから先もそうだけど、基本的にカレーは村や街の中では食べないよ?その場の料理を楽しんだり、手を加えたりするのも、旅の醍醐味だからね?」

「え~?」

 スーは不満顔だが

「じゃぁスーは移動中の食事が干し肉と硬いパンだったとして、村や街に着いても、その干し肉とパンを食べるってことかな?」

「・・・そうだね。言われてみればそうだね」

「それに、カレーを布教するにはまだまだ・・・早いから」

 王宮やギルド等で香辛料が揃って、流通の目処が立たない限りは、自分たちで楽しむ以外のカレーはあまり出したくはない。それこそスパイス関係の木等を栽培してくれる村が見つかれば、それこそ特産品とするなり・・・条件が合う所ならね?

「リル達は自由に走り回っていいよ?暗いところや、怪しいところを見てきてね?」

「にゃ!任せるにゃ!」
「精霊の力を見せつけるにゃ!」

 ソコ!変な気は起こさないように!

「あるじと一緒にいちゃダメ?」

「駄目じゃないけど・・・村の子供達を見てくるのもいい事だよ?」

 リルはあまり乗り気ではなかったが、ここで甘やかすのもね?

「じゃぁ基本的なことは今言った通りで。イレギュラーな事が起これば臨機応変に・・・ただし、こちらからは手を出さないように!面倒ごとは勘弁だよ?
 それと、多分ボクらが時間かかると思うから、スーは宿屋が確保できたらギルドに。リル達もある程度見て回ったらギルドに来てね?」

 一泊した翌日なら、宿屋集合とかでもいいが、まだ村に着いて無いからね・・・見た感じ目印になりそうなところもないし・・・(中央噴水とか時計塔とか)


 などと話してると村の入り口が見えてきたので

「行商試験最初(リスタート)の村だ。気を引き締めて行こう!」

「「「「「おー」」」」」

     『ソロソロイジケテモイイカシラ?』

 しまったぁぁぁ!
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