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そう、翌朝なんです

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 二日酔いの件で有耶無耶になってましたが、今日この日は・・・王宮から無法者召喚者が放逐される日です

~王宮~

「さて諸君。一応昨夜告知したとおり、今この時をもって諸君らを王宮から追放処分とする。これは決定事項であっていかなる理由があろうと変更はない。自らの足で出ていくなら良し。抵抗するならとして叩き出し、然るべき処置を施すものとする。この意味はわかるよな?」

 暗に【抵抗するな】って意味だけど当然

「勝手に呼び出しておいて、使えないと判断するとあっさり捨てるのかよ!」

 「貴様らとてをあっさり切り捨てたではないか」

 グウの音も出ない様子

「小さい子だっているのよ!?」

 「機会と期限は与えた」

「怪我人だって!」

 「今朝までは今まで通りの扱いを受けていたはずだが?勿論回復魔法に関しても、との報告を受けておる」

「俺達は犬や猫とは違うんだぞ!?」

 「犬や猫がどのような動物かわかりかねるが、その言動からしてそれらの動物は簡単にるようだな」

 よく捨てられてますからね・・・可愛さで言えば、お前らは問題外で捨てられる側だよ

「でも!」

 「騎士よ!問答無用でこのを拘束し、街の衛兵に引き渡せ!抵抗する様なら手足の五~六本へし折っても構わん!」

 そこから先はちょっとした戦闘となったが、とある一言を聞いた彼らは大人しくなり、数名は負傷をしつつも連行されていった。何を言われたかって?

『調度品等の損壊の費用は後日君らから徴収することにするよ。何年タダ働きになるかは分からんがね』

 と・・・え?話が詳しい?

「【光学迷彩】解除・・・やっぱり揉めましたね」

「∑(゚Д゚)今までどこにいた!?ていうか消えていた?」

 隣という名の特等席で観戦していました。まぁ、無限収納関係で暴挙に出れば、鎮圧のお手伝いをと考えていただけですけどね・・・ほら、禁止指定した収納の使い方とか

「想定内の結果でよかったですよ・・・街の方は大変でしょうが」

 「そうだな・・・そっちはそっちでやってもらうしかない・・・しばらくは街の方にいてくれるのであろう?」

 お見通しか・・・

「大切な存在も増えましたからね。ある程度は目を光らせておきますよ」

 拘束のちに放逐・・・いや連行となると、釈放は明日以降か・・・これは・・・街中に警戒体制を告知する時間が稼げたということかな・・・
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