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本当に入ってないよ?

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 アリスさんの顔と同じ位のサイズのナン(過去の焼き立て)を3枚出してあげると、あれよあれよで結局10枚・・・

「・・・大食いですね・・・これは、自分の稼ぎが大きくないと・・・嫁の貰い手は・・・壊滅的でしょうね・・・」

「ちょ!ソコ!な、何言い出すんですか!?」

 顔を赤くしてこちらに抗議を・・・

「スー?こっそりナンを取らなくても、今度出すから・・・トールも・・・」

 アリスがこちらに抗議した時の一瞬の隙をついてこの姉妹は・・・

「え?まさか私が気が付かなかったなんて・・・」

 食が絡むとポンコツになる人と、予想以上の動きをする人と・・・怖い怖い・・・

「ちなみに、このカレーはあくまでレトルトというものでして、この世界の食べ物ではありませんよね?カレーには数多くのスパイスで作る本格的なものがあり、一応それらの修練は納めてきているつもりです。ただ、そのスパイスがこちらの世界にもあるかどうかが・・・一番の悩みでして」

 一応向こうからかなりの量のスパイス類を持ってきてるので、本格カレーを作れるけど、定着させるには、異世界原産のものを探し出さないといけないからね

「それはつまり、スパイスの収集を依頼すると言うことですか?」

「いえ、基本的には自分で探すつもりです。何せ、でさえ苦労するこの世界で、そんな未知のスパイス収集を依頼しても・・・達成できるんですか?無理でしょうね・・・」

 流石に胡椒は菌と同じ重さで・・・なんてことは無いけど、かなり高額なのは、トールとの徹夜のOHANASHIで判明している。しかも黒と白があるなんて言った日にゃ・・・ねぇ?

「わかりました。かれーがふきゅうすれば、かくまちのとくさんに」

 ・・・なんかおかしいぞ?

「さんこうまでにどのようなものをあつめればいいか、みほんをおみせいただけないでしょうか」

 ・・・これは・・・禁断症状か?

「カレーをたべればこんなにもせかいがひろくなるんですね」

「・・・アリスさん?【精神安定魔法正気に戻れ!】・・・大丈夫ですか?」

「・・・あら?私何かしてました?」

「「「・・・」」」

「ねぇ?今私何かしたんですか?」

 ボク達はアリスさんに背をむけ三人で顔を突き合わせて

「ねぇ・・・さっきのアリスさんおかしくなかった?」

「あれな・・・もしかしたらカレーの影響なのかも・・・」

「どういう?」

「地域によっては薬でも、別の地域に行けば毒だったり・・・ってのはよくあることだ。もしかしたら・・・」

 可能性がないとは言い切れない。これは・・・

「慎重に事を進めないといけないかもしれないね。最悪カレーは諦めてもらうしか」

「「ぇぇぇぇええええ!!」」

 ここにも中毒者が・・・
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