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出頭命令

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「装備は・・・棒術ってことでこの三節棍を・・・防具は・・・最悪ベルトで・・・よし、行ってくる!」

 ギルドに二人を預けて、王宮に向かい

「要請に応じて出頭しましたが、どうすればいいですか?」

「来たか、この罪人め!『ピー(笛)』捕らえろ!」

 いやいや、出頭すれば罪を免除するって・・・まぁ、とりあえず文句を言ってみるか

「ちょ!出頭したら罪にならないって書いてあったから来たのに、なんで罪人扱いなんですか!?」

「逃げ出した事は事実!ならば、敵前逃亡は罪でしかない!」

「そっちが追い出したんでしょう!それに、ありもしない罪を捏造までして!」

「歯向かうか!なら、反逆罪も追加してやろう!なんなら、殺人容疑も追加してやるぞ!?」

 むちゃくちゃだ・・・

「それで、そこまで罪を捏造できるあなたは誰なんですか?」

「貴様に名乗るなはない!」

 ・・・ソレ、悪役のセリフじゃない・・・逆!どちらかといえば、ボクのセリフ!

「はぁ・・・わかったわかった。大人しく捕まるから。触れないでくれ!」

「武器を取り上げろ!」

「無限収納に収めたから、今は無いよ?」

「なら無限収納の中身を出せ!全部だ!」

 ・・・なら出すよ?

「【解放リリース】」

 そう宣言すると、無限収納の出口が偉そうな隊長さんの目の前に開き、中に収められていた東○ドーム数杯分の海水が・・・

「すみません、何分無限☆☆なもので・・・」

 蛇口程度ではなく、直径1mの蛇口から最大放水である

「アババババ!」

 見事に水流に飲み込まれた隊長他衛兵は、低い方低い方へと押し流され、城内は水浸し・・・ならよかったのに、海水だ・・・塩水でなく海水●●なのだ・・・鉄製品は錆、ベタつき、尋常で無い被害が予想されるが・・・【生活魔法クリーン】でなんとでもなるという・・・

「・・・魔法世界万歳だよな・・・」

 全部をきれいにできるほどのMPがあればだけど

「何事だ!」

 黒幕の登場かな?

「ぁ、どうも。出頭命令に従って来たんですけど、どうします?」

「・・・何をした」

 低く小さい声で絞り出すように言われた

の中身を全部出せと強要されたので、一番量の多いものを最初に出そうと思って・・・ぁ、今まだ全体の1%位なので、後これの100倍は出続けます」

 城の周りには堀があり、今は乾季ということもあってか水はほとんど入ってなかった。この海水で堀が埋まれば・・・WINWINじゃね?
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