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飲めや謳えや

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「なぁ・・・っく・・・あんたは・・・っく・・・その髪色・・・っく・・・」

「お察しの通り【転移者(勇者召喚)】だよ」

 完全にできあがっちゃったなぁ・・・だめだよ?ちゃんぽんは・・・懐かしい味に・・・人との会話に・・・溜まってたものが一気に決壊したんだろうけどさ・・・

「それで・・・今後はどうするの?」

 ドラゴ・・・見た目はゴ○ラ・・・ってこれじゃ霊長類最強種に見えちゃうね・・・から、人型に変身できたってことは・・・ある程度高位な存在だよね?まぁ、転生特典の可能性もあるけど・・・もっと早くそこに気がついていれば・・・ギリギリまで追い込まれなかったかもしれないけど・・・

「・・・ん?・・・今後・・・酒は控える・・・?」

「それは正解だね・・・何かの拍子に人化が解けたら、本気で討伐対象だからね・・・近くの街のギルドマスターさんに話通しておくよ。うまくいけば・・・協力体制も築けるんじゃないかな?」

 街の外・・・まぁ、ナワバリってことになってるのかもしれないけど、ギルドとしても強力な切り札が手に入るし、この人にしても、衣食住が手に入るかもしれないしね?何より・・・これ以上面倒見たくない・・・と言うのが本音だ(折角の異世界楽しみたいじゃなかいか!)

「人の街・・・入れるのか?」

「それは、人化の術?を完全に使いこなさないといけないけどね?街中で戻っちゃったら・・・嫌だよ?ギルドの討伐依頼で知人を討伐する羽目になっちゃったら・・・」

「・・・そうだよな・・・それに・・・手心を加えそうにないしな・・・」

「正解。同郷だろうと、自分の生活のためなら・・・躊躇わ無いよ?きっと」

 まぁ、ここまで強く言っておけば、真剣に取り組むだろうし、こう・・・酒の席まで深くなっちゃったら、どうあっても・・・助けちゃうだろうしね

「・・・にこやかな顔で死刑宣告かよ・・・修羅場潜ってたんだろうな・・・向こうでも・・・」

「・・・へ?」

だろ?今日は安心しきってしこたま飲んじまったけど・・・アンタの雰囲気は間違いなく・・・手を染めた側だったしな・・・」

「・・・え~っと?」

「新宿駅の・・・だろ?」

「・・・」

「その殺気は収めてくれ無いか?お互いもうあの世界とは関わらないんだからさ・・・それに・・・」

「・・・」

「アンタは命の恩人なんだ。さっきも俺のこと心配してくれたからこその・・・だろ?それを無碍にするような・・・そんな生業は・・・向こうでもやっちゃいなかったさ」
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