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ギルド照会

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「あなた方が、盗賊を捕らえてきたのですか?」

「正確にはボクの連れ(猫)が」

「猫じゃないにゃ!」
「そこは断固否定するにゃ!」

「・・・申し遅れました。私はこの街のギルドマスターを務める『イリス』と言います」

「Dランクのショウです。こっちは商人見習いのストールと彼女の妹のスターです」

 細かな話は後でということで、盗賊を門番脇の牢屋に放り込んで、ギルドに移動した

「御足労ありがとうございます。本来であれば盗賊はその場で殺しても構わないのですが、今回のように生きて連れてこられた場合は、奴隷落ちの報奨金と緊急依頼の達成確認があります。ショウさんはDランクですので、Cランク昇格試験の【盗賊討伐】をクリアとなりますので、後は規定回数の依頼をクリアしていただければ、Cランク昇格となります」

 盗賊は殺さなくてもOKっと・・・殺す覚悟?向こうで何人も殺してるよ?

「それで、先程の盗賊なんですけど、そのうちの一人が『領主が男娼を探していた』と発言したので、もしかしたら裏で繋がりがあるのかな?と思って、殺さずに連れてきました」

「!?領主様がですか・・・それは・・・」

「現状では不敬に当たるとは思いますが、もし事実なら・・・と思いまして・・・」

 今トールとスーの二人は、少し離れた軽食テーブルで休んでもらっている

「それで・・・その猫たちは?」

「クロにゃ!」
「シロにゃ!」

 君らさっき猫呼ばわり否定してたよな・・・

「ボクが契約してる精霊です。この二匹の協力があって、あの盗賊の捕縛に成功したと言っても過言ではありません」

 そういうと何故か誇らしげに胸を張る猫二匹・・・

「・・・可愛い・・・」

「ゲフン。ちなみに失礼ですが、王都ギルドのアリスさんは・・・」

「姉ですが?姉をご存知なのですか?」
 
 〈アリス〉の妹が〈イリス〉・・・

「妹の方が上なんですね?」

「いいえ?姉は王都の受付の姿ですが、この国のギルドの頂点に立つグランドマスターですよ?」

「ブフォ@#$%!?」

 やばい、変なところに変な息が・・入った・・・それかなりやばい人じゃん・・・てか、その立場ならボクのスキルや行動性・・・他のギルドに通達が回ってても・・・

「あぁ、貴方が例の・・・」

 やっぱり何か回ってたぁぁぁぁぁぁ!

「安心してください。あくまで『期待の新人』が入ったとしか・・・」

 ・・・ニュアンスがおかしいぞ?

「それと、今回の護衛依頼の解除をお願いしたく思いまして・・・」
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