異世界召喚〜転移前にスキルの検証させてもらえますか?三十年くらい〜

ばふぉりん

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日曜朝

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 ・・・これはヒーローショーだろうか・・・

「なんだコイツは!」
「おい!待てよ!聞いてないぞ!」
「待ってくれ!俺には妻も子供も」
「病気の妹が家で待ってるんだ!」
「お前に人の心はないのか!?」
「・・・・・(気絶)」

「「ニャイダーキックストライク!」」

 爆発のエフェクトが見える・・・どこに火薬が仕込まれて・・・いや、火薬臭はしないな・・・盗賊は・・・かろうじて死んでないな・・・そういえばさっき何か不穏なこと言ってたような・・・たしか・・・『領主が男娼を・・・』って・・・キョロキョロ・・・俺か!

「・・・クロ?シロ?」

「できたにゃ!」
「前にショウとTVで見てたあれができたにゃ!」

 ぁあアレね・・・日曜朝の・・・

「それならまずはクロとシロ二色に変身してから、ガジェット差し替えて緑&赤になるんじゃないか?」

「「・・・そうだったにゃぁぁぁぁぁ!!」」

 詰めが甘い・・・

「ショウ?今のはまさか・・・風の吹く街の探偵の・・・」

「それ以上はまずい」

「???」

「まぁ、そのなんだ・・・こういった謎の力もあるってことで・・・あまり周りにバレないようにするためには・・・君たち二人にはこのまま一緒にいてもらう必要が出てきたわけで・・・」

 なし崩しに・・・同行が決定した

「次の街で護衛依頼は解除してもらわないといけないな・・・」

「「え??」」

「これからは同じPT運命共同体だろ?でなくで二人を護るんだからさ」

「「それって・・・」」

「そうだよ/////」

「「プロポーズ!!」」

 ・・・あれ?

⦅流石は旦那様だ⦆

 ・・・どうしてこうなった・・・

 その後の道程は、盗賊を縛って繋ぎ、野営時には生活魔法【土】で拘束して、次の街へ向かい、最低限の命の保証だけして歩かせた。

「なんだ貴様らは!」

「ボクはこちら二人の行商護衛依頼の最中でして、コレがギルドカード。向こうのは途中で襲ってきた盗賊なんですけど、何か不穏なことを言ってたので、その場で殺さずに証人として連れてきました。話のわかる少し上の立場の人間か、冒険者ギルドに先走りをお願いできますか?」

 そう一気に言い切ると、門番の片方が脇の詰め所に顔を突っ込み、何やら言伝ると、街の中に走っていった

「今は我らしか居らぬで、急ぎギルドに走ってもらった。確証が出るまで少しこの場に留まってもらうことになるが構わないだろうか?」

 きちんと対応してくれたので、特に異論はないと伝えると

「ありがとう。今のうちに他の二人の身分証もいいかな?」

 二人とも確認が取れて、待っていると、向こうから女性がすごい勢いで走ってきた・・・

「アリスさん?」
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