異世界召喚〜転移前にスキルの検証させてもらえますか?三十年くらい〜

ばふぉりん

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その頃の彼ら

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「そっちにいったにゃ!」

「おにょれ!」

「獲ったにゃぁぁぁぁ」

「負けたにゃぁぁぁぁ」



 周辺警戒しながら川で魚捕りをしていたようだが、何やら様子が・・・

「これでチュールはクロのものにゃ!」

「もう一回にゃ!」

「もう一回って・・・賭けるモノチュールがないにゃ?」

「そ・・・」

 ・・・チュールをかけて遊んでた・・・互いに貰えるであろう一本を・・・

「・・・次回にゃ・・・」

「にゃ?」

「次回貰えるかもしれにゃいチュールをかけるにゃ・・・もし負けたらそのチュールも渡すにゃ・・・」

「メリットがないにゃ・・・もし今回クロが負けたら?」

「クロが二本になってシロも二本?」

「そうにゃ!それだとイーブンになるだけにゃ!それに、その勝負を選択肢もあるにゃ」

「そんにゃぁぁぁぁorz」

「・・・仕方にゃいにゃ・・・今回クロが勝った場合は次回のチュールもクロのもの。負けたら次回のシロの分のチュールは諦めるにゃ」

「クロ!ありがとうにゃ!」


負けたにゃ・・・」

「・・・可哀想にゃから、後でもらえるチュール半分あげるにゃ・・・」

「にゃ!?」

「だから、今はきっちりと仕事をするにゃ!」

「ありがとうにゃぁぁぁぁぁ!」



 しかし、ショウが目を覚ましチュールを手渡した瞬間、シロが全部舐めとってしまい・・・クロが激怒してショウに詰め寄るシーンがあったが・・・

⦅随分と人間臭い精霊がいたもんだな・・・⦆


~勇者サイド~

「どういうことだこのダメ勇者は!」

 その後王宮では、勇者の力を見定めようと騎士団との模擬戦や、周辺ダンジョンでの戦闘を繰り返すも、一向に強さを確認できなかった。それはそうだ・・この【勇者】の称号は、勇気ある者であって強き者ではないのだから・・・そう・・・【勇気ある選択(生死がかかった選択でを求めた)者】なのだから・・・ショウの検証結果をきちんと聞き出していれば、他のものたちの方が・・・そう・・・を持ち込んだ者が無限収納の可能性を使えば・・・討伐も狩猟も・・・十分に勇者強者となり得ていたものを・・・しかもこの【勇者エロ】のスキルは究極刀術で・・・発動するまでに莫大な経験値が必要であるが、使おうにも武器が存在しない・・・その実ショウが趣味の時間で、刀鍛冶の体験をしていたので、武器入手の術は・・・そもそも【ホンモノ】の力で、プラスチックやお土産の刀もホンモノ化したのにね・・・

       残念勇者エロき者
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