上 下
72 / 256

実食

しおりを挟む
「・・・え?もうこれで完成なの?」

「そうだよお姉ちゃん!熱いうちに食べよ!」

「「いただきます」」

「え?え?いただきます?」

 姉の方はいただきますに慣れてなかったようだ

「美味し~!懐かし~!コレコレ!」

 妹の方は懐かしい味にスプーンが止まらない・・・既に中華丼は無くなりそうだ・・・

「これは・・・卵?とろとろだけど・・・熱っ!でも旨っ!こんな簡単にできるなんて・・・携帯性も良いし何より・・・ブツブツ・・・」

「はいはい、先に食べてから考えようね?冷めたら味も変わるからね?」

 なんていってる間にスー・・・2杯完食かよ・・・ドンダケー

「ショウのそれも美味しそうだね」

「食うか?」

 そういってついスプーンで掬って顔の前に差し出すと、パクッと・・・

「美味し~!次は私もこれにしよう!というか蟹かぁ・・・」

 最初の一口目をスーに取られたボクは改めてスプーンで掬って食べ始めると

「あっ!」

 スーが顔を赤くしてこちらをみて一言

「間接キスだ・・・」

「ブッ!」
 
 姉が噴いた・・・いや、昨晩カレー臭な口で頬にキスしたの誰だよ・・・
 結局ボクとストールが食べ終わるまで顔を赤くしてクネクネしてたスー・・・何この可愛いおもちゃ・・・ダンシングフラワーか?

「さて、食後のデザートだが・・・ちょっと二人とも目を閉じてて」

 二人が目を閉じたのを確認して、二人の前に皿を出し、取り出した器の蓋を開けてひっくり返して・・・

「目を開けていいぞ?ただし、数がない(嘘)から、味わって食えよ?」

「???」

「!!!」

 姉妹の反応が面白いようにわかって・・・楽しいな

「ショウ・・・本当にこれいいの?」

「ショウさん・・・これ何?」

「スーの反応見てればわかるよ。どうぞ?」

 スーはこちらのOKサインに歓喜し、例のプラスチックの突起を・・・『パキン』・・・ぽちゃ・・・そして器を引き抜くと皿の上には・・・

「プリンだぁぁぁぁぁ!」

 スーは皿を持ち上げて左右に揺らし、揺れ具合を目で見て楽しんでいる

「こらこら、行儀が悪いし、最悪揺れて落ちても知らんぞ?」

 そういうとビクッとして皿の動きが止まり・・・慣性の法則で・・・プリンが皿の淵から綺麗にダイブ・・・・しなかった

「ほら・・・食べ物で遊ぶんじゃないぞ?そいつらは本当に数が少ないんだからな?」

 ちょっとアレだったが、咄嗟にぷっちんしたボクの器を、スーのプリンに被せて、ダイブを阻止したのだ

「それじゃ改めて・・・」

「「「いただきます」」」

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた

りゅう
ファンタジー
 異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。  いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。  その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

異世界でネットショッピングをして商いをしました。

ss
ファンタジー
異世界に飛ばされた主人公、アキラが使えたスキルは「ネットショッピング」だった。 それは、地球の物を買えるというスキルだった。アキラはこれを駆使して異世界で荒稼ぎする。 これはそんなアキラの爽快で時には苦難ありの異世界生活の一端である。(ハーレムはないよ) よければお気に入り、感想よろしくお願いしますm(_ _)m hotランキング23位(18日11時時点) 本当にありがとうございます 誤字指摘などありがとうございます!スキルの「作者の権限」で直していこうと思いますが、発動条件がたくさんあるので直すのに時間がかかりますので気長にお待ちください。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

処理中です...