異世界召喚〜転移前にスキルの検証させてもらえますか?三十年くらい〜

ばふぉりん

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護衛を護衛すればOK

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「でも要は、護衛対象が二人いると考えればいいんですよね?」

「ん?どういうことかしら?」

「ですから、本来の護衛対象と、そのもう一人の護衛者の合わせて2人を、僕が護衛すれば・・・簡単なことですよね?」

「ショウ君?君がいかに規格外の冒険者だからって、一人で二人も守れないでしょ?」

「(出来る)けど、完全な護衛でなく、討ち漏らしの対処をしてもらうだけの関係なら、連携なんて関係ないですよね?」

「でも・・・「アリス先輩!耳の数数え終わりました。ギルドカードとの数量チェックお願いできますか?」・・・」

 話の腰を折る形で横入りが入った・・・

「カードどうぞ」

 差し出したカードの裏面の今回のゴブリン討伐数と、右耳の数・・・

「あら?数が合わないわね・・・カード記載の数よりも実際の耳の数が多いわ」

 俄かに緊張感の走るカウンター内・・・これは確実に疑われてるな・・・

「ショウ君?これは本当にあなたが狩ったもので間違いない?」

 ここらが潮時か・・・

「それ全部はボクで狩ったものではないですね」

「「!!??」」

「クロ!シロ!出て大丈夫だよ」

「「にゃ~~ん!」」

 両手の腕輪が軽く明滅すると、カウンターの上に二匹の猫が・・・あれ?

「クロ!そこは!シロも!?」

 クロはアリスさんの頭の上に、シロはアリスさんを呼びにきた後輩受付嬢の頭の上に着地し

「この子の頭の上落ち着くにゃ~」

「アリスの頭の上も前から狙ってたにゃ」

「・・・重くはないですよね?
二匹とも精霊なので質量はないですが・・・」

「「精霊様が頭の上に!?」」

「とりあえず降りて自己紹介しなさい」

 それぞれの頭の上から渋々といった感じで降りた猫たちは

「クロだにゃ!」「シロだにゃ!」

 それぞれに右手(前足)を上げて挨拶をし

「ゴブリンの討伐が彼らが手伝ってくれたんだよ。だから数が合わなかったんだと思う」

 そう宣言するとギルドカードがひかり、裏面を確認すると討伐数量が増えていて・・・

「確認しました。お二人の参加が認められたようで、今後はPTとしての討伐名称や討伐数が出るようです」

 何その便利機能!でもこれでますます・・・二匹には余計な狩りをさせれなくなるな・・・

「と、数の確認ができたのと、これなら大丈夫じゃないですか?」

「「???」」

「この変則護衛依頼ですよ!ボクと彼ら二匹で受ければ、何の問題もないですよね?連携の練習もしなくて済みますから」

 三人で二人を守ればいいわけだしね・・・
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