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「おはようございます」

 二泊目の朝。1階の食堂で挨拶をして朝食を食べて、裏手のマリリンさんの家に向かうと

「もう出発ですか?早めにきてよかった」

 マリリンさんは旅支度を終え、猫達も・・・あれ?鎧?武器???

「えっと・・・」

「おはようにゃ!ほらお前達も」

「「「にゃ!」」」

 ・・・

「疑問はわかるにゃ・・・私が引越す・・・彼女達に護衛してもらう・・・普段は私が彼女達の面倒を見る・・・そんな関係だにゃ・・・」

 何このお供猫!カッケー!しかも三匹で!?

「そっか~お前達そんなに強かったんだな」

 近寄ってきた猫達を撫でながら労い

「これは旅の途中で疲れた時に食べてね?一人1本だけだよ?」

 それぞれの猫の荷物ポーチに入れてあげると、不思議そうな顔をしてたが、受け入れてくれた

「こっちはマリリンさんに預けておきますね」

 マリリンさんにはさっき猫たちに一人一本と渡したものを300本・・・

「奪われないようにしてくださいね?それと数はそれだけしかないので、今後は一日三人で一本だけにしてくださいね?なくなる前にその味を誰かが再現できれば良いんですけど・・・」

 一応これは猫用で・・・猫の獣人用ではないので・・・そう説明すると

「それは仕方がないのにゃ・・」

 目に見えて肩が落ちてた・・・なので

「これは・・・夜に一人で飲んでくださいね?猫には刺激が強すぎると思うので。氷・・・があればいいんですけど、出来るだけ冷やして飲むと美味しいですよ」

 マタタビ酒だ・・・

「ありがとうにゃ?」

 いまいちわかってないようだけど、まぁ大丈夫だろう・・・

「それでは旅の安全を祈ってます。どこかであったらヨロシクお願いします」

 そう挨拶して、4人が旅立つのを見送った

「さて、今日も街中クエストを頑張るぞ!」

 意気揚々とギルドに向かった



~~~旅の途中で~~~

「ひっ!バイパー(巨大蛇)だにゃ!」

「「「にゃにゃっ!(任せろ!)」」」

ー数分後ー

「疲れたにゃ・・・一応自衛はできるけど、この子達がいにゃかったら・・・」

 3人は倒したバイパーの解体と、扶養箇所の処分をし

「にゃ!(大丈夫!)」
「にゃにゃ?(怪我ないにゃ?)」
「にゃにゃー!(さて行くにゃ!)」

 元気いっぱいだった

 そして三日後の野営中

「流石に3人とも疲れが見えるにゃ・・・そうだ!あの時もらったものを食べてみるにゃ!」

 一人一本だったけど、大事をとってまずは一本を三人で!!!

「あっという間に無くなったにゃ・・・調子はどうにゃ?」

 見ると三人の猫達は・・・ビルドアップしてた・・・

「にゃにゃにゃ(力がみなぎるにゃ)」
「にゃ!っにゃにゃ!(今ならドラゴンも狩れるにゃ!)」
「・・・(これは神の食べ物か)」

「何この子達・・・」

 結果ブーストされた三人は速攻で野営テントを畳み、泣きじゃくる護衛本人を引き摺るように強行軍へと・・・翌朝・・・目的地についた四人は・・・屍のように惰眠を貪り・・・憔悴しきった姉達の様子におどろ置いていた家族達は

「そんなになるまで嘔吐にいなくても・・・これからはゆっくりできるんだからね?」

 見当違いの心配をされていた・・・そして数日後の夜・・・

「夜一人で・・・って言ってたにゃ・・・」

 マタタビ酒を一口ロックで舐めてみると・・・

「にゃ!これはすごいにゃ!」

 水割りで少量飲み・・・完全に出来上がった・・・

「これは色々と・・・」

 彼女の戦いが始まった夜だった
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