異世界召喚〜転移前にスキルの検証させてもらえますか?三十年くらい〜

ばふぉりん

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そろそろ?

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 そして始まる異世界生活・・・

「なんてことはなく、今日も通常出勤だ・・・けど、そろそろ本気で考えないといけないなぁ・・・」

 あの時の女神の口ぶりからだと、それこそ天寿を全うする寸前に行っても良さそうだけど・・・今になって怖く思ったのは・・・

無限収納インベントリ内のものは消えない・・・記憶もリセットされない(これされたら全てが意味のない事に)・・・でもさ・・・この身体はどうなるんだろうね・・・」

 もしも見た目もこのままだったら、あの瞬間に戻ると・・・他の人の目からは急に10代の子供が40代のおっさんにが如く変身するわけだし・・・怖いよね?

「30年検証の願いに関してはあの場にいたみんなも知ってるわけだし・・・」

 あの時女神に確認しておけばよかったな・・・完全に転移の際に年齢も巻き戻ると勘違いしてたわ・・・もしこのままだったとしたら、転移しても余命・・・40年?向こうの世界での平均寿命が分からないからなんともだけど、こちらよりは確実にの値段がのはずだからね・・・

「お~い東!コンテナ来るぞ~?」

「は~い、今行きます!」

 それでも日は巡る・・・安寧とした・・・日々を・・・

~数年後~

「そろそろこっちですることも無くなってきた感があるなぁ・・・」

 アイテム蒐集コレクター
 料理
 調味料研究(主にカレー)
 解体術(動物園やらどこぞの大学病院やら)
 生存術(自衛隊や機動隊の演習に参加)
 農業体験
 
「そしてこいつら・・・」

 会社敷地内での情報漏洩禁止って名目で色々検証や遊んだ結果・・・

「にゃー(なにしてるにゃ?)」
「にゃにゃにゃ?(まさか私らを捨てる気じゃ!?)」

 猫が脳内会話念話で話しかけてくる・・・色は黒いのと白いの・・・

「そんなことしないって。大体君らはボクのから生まれた別人格なんだから・・・」

 そう・・・検証の中でとあるゲーム内のキャラクターをあれこれしてるうちに、そのキャラクターの設定が・・・ね?

「にゃー(それよりも)」
「にゃにゃー(飯はまだか?)」

「そろそろ鳴き声偽装しなくて良いから、念話だけにしてね?このままだと、猫と会話してる痛いおっさんにしか見えないから」

 これでも周囲の目は気にするものだ・・・敷地内緘口令は出てても、その姿は目撃されているのだから・・・

「いやね?そろそろこの生活を終わって、旅に出てみようかな?なんて思ってね?」

「旅!」
「マタタビ!?」

 ・・・今時食いしん坊キャラは・・・
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