異世界召喚〜転移前にスキルの検証させてもらえますか？三十年くらい〜

そして始まる

「さぁて、今日は兼ねてから打診してた例のコンテナだ。本数は4本！リフトも増やしたし、倉庫内も場所を確保して準備万端！さぁ！君の力を見せてくれ！」

　なんか声高らかに宣言されたけど、ボクと人事の人以外は(　ﾟдﾟ)としてるよ。更にはこれまではコンテナも一日最大3本で、4本なんて絶望的な顔してる先輩方・・・そして・・・

「しかも今回は小物！重量物！割れ物！ごちゃ混ぜ！の４種だ！」

　これを聞いた時の先輩方の顔は・・・始まる前から土気色してたし、目が死んでたよ・・中には人事に

「巫山戯てんのか？この後通常業務もあるんだぞ！この人数で・・・しかもそのレパートリーは、通常だと週に1本だろ！」

　いかん・・・現場が混沌としてきた・・・この打開策は・・・

「【精神魔法テンションリラックス】・・・みなさん落ち着いてください。それと・・・こう言った事態になるってわかってたでしょ・・・事前に情報を流しておいてくださいよ・・・それこそ契約書で縛ってでも・・・」

　きっと人事の人のサプライズだったんだろうけど、タチが悪いよ・・・

「メンゴメンゴ！」

　殴ってもいいかな？勿論スキルは使わず素の力・・・で・・・だめだ。掃除屋無職の時の影響でレベルも素のステータスも完全に人辞めてるわ・・・

「じゃぁ、準備するんで、先輩方はリフトの準備と、ラップの準備お願いしますね？」

　そう宣言すると、それぞれのコンテナに触れていき・・・大量に用意されていたパレットにも触れて・・・消えた

「「「！？！？！？」」」

　コンテナは中身を収納したけど、野積みにされてた数百枚のパレットはね・・・消えた様にしか見えないよね？

「アイテム数は・・・種類ごとに分けて・・・各パレットに回しで積んで・・・こいつはサイズ的に棒で・・・出した時に崩れないかな？・・・ラップは・・・ぁ・・・巻けた！？最終的な個数は・・・っと」

「「「どうした？大丈夫か？」」」

　ぶつぶつ言い出したボクを心配してくれた先輩方に

「輸送時か搬入時の傷がひどいものは別パレットでいいですか？損傷云々は抜きにすれば、事前通達個数と差異はありません。それで・・・出してもいいですか？順番の希望があればその順番で出していきますが？」

　理解が追いついていない様なので、傷有りで別にしていた商品を出して

「これらはハネておきますね」

　この段階でようやく再起動してくれたので、指示が飛んでくる容易なった