異世界召喚〜転移前にスキルの検証させてもらえますか?三十年くらい〜

ばふぉりん

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熊・・・

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Graaaaaaaaaa無視するな!!!!!!」

 熊が叫び出した。そりゃそうだ・・・目の前にが増えたのに、まだ腹を満たせていないのだから・・・

「この熊の感じからすると、間違いなく人間のを知ってるようだね。このまま山奥に帰ってもらっても、結局は満足できずに下りてきて・・・別の被害者が出るだけだからな・・・
 ということでお嬢さん方。ちょっとコイツは殺処分しないといけないんだ。君たちは直接襲われたわけじゃないけど、その兆候も見られたから・・・わかるかな?」

 人の身勝手なルールだけど、のちで他の人が被害にあったんじゃ、寝覚めも悪いだろうしね

「無闇矢鱈に殺して回るんじゃないんでしょ?その・・・仕方のない・・・事なんでしょ?」

「わ・・・私を辱めたんだから・・・」

 ((それは違うんじゃないかな??))

「「ん?」」

 今なんか心が通じたような・・・

「というわけで、ちょっとお嬢さん方は目と耳を閉じておいてもらえるかな?その・・・必殺技・・・を使うからさ・・・TVみたいに怪人じゃないから、爆発はしないけどね?」寸勁

 ちょっとだけおちゃらけてみたが、妹さんの方は優しい笑顔で反応してくれた。姉の方は・・・???な顔してた(年齢的には姉の方が近そうだけど)

「じゃぁ、ちょっと離れてもらえるかな?大丈夫、背中を向けてもボクが必ず抑えるから。安心して?」

 熊に背中を向けるのは・・・危険だって知ってそうだったからね

「その前に、熊君?君はまだこっちに戻れるかチェックしてみようか」

 収納から今朝解体した猪の内臓を熊の足元に出してみるが、軽く反応しただけで・・・こっちを睨みつけている。

「ダメか・・・残念だね」

 コイツは雄なので、可哀想だけど番いがいないか調べて、同様のチェックをしてみなければいけない・・・と、そう考えてると攻撃されてるんだけど・・・

「・・・ブーストのお陰で仔猫がじゃれてるくらいにしか感じないな・・・」

 熊の方もあまりの手応えの無さに、さらに激しく・・・おっと、成猫位にはなったな・・・まだ戯れてる位だけど

「まぁ、彼女たちをあまり待たせても悪いし・・・ライダーパンチ

 砂漠の鷲・・・50AEを片手で撃っても、子供の頃に撃った輪ゴム銃程度の反動しか感じない・・・ブーストスゲェな
 見事に眉間を撃ち抜かれた熊は、そのまま後ろにドスンと・・・倒れる前に無限収納に収めた。

「親子の有無は・・・うん。サーチに引っかからないから、大丈夫そうだな」

 周囲には猪の内臓と・・・おもらしの匂いだけが漂っていた・・・
 
 
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