異世界召喚〜転移前にスキルの検証させてもらえますか？三十年くらい〜

本格検証開始

　林間学校での生活魔法を使っての狩りは、正直自分でも驚いている。あくまで生活する上での最低限の魔法・・・ある意味この世界での道具の方が優秀だったんだけど・・・

「想像して創造することで、数段階上の効果が発揮できるんだなぁ」

　【光】と【火】を混ぜるなんて、向こうの世界の人は考えもつかないんだろうな・・・

「これでレベルアップ？でもして魔力値とかが上がったら・・・もっと面白い化学反応起こすんじゃないかな？」

　魔法で化学反応とか・・・おかしいことと思うなかれ。科学知識で魔法を使えるなんて、現代の科学者からしたら、夢のようなことじゃないかな？魔法と化学の融合・・・あるいみ錬金術だと思う。

「さて、まずは【ホンモノ】のスキルを検証していかないとな」

　ある意味家電を収納庫に入れて行った人は天才だと思う。あの時点で収納庫の使用範囲や特殊な方法とかは分かってなかったはずだ。まぁ、単純に向こうの世界で使えればな～とか、他の人がアレコレごっそり持っていって、他に思いつかなかっただけって線もあるけど・・・

「無限収納の収納半径はざっと視認範囲・・・出す場所も視認範囲内なら・・・もうこれだけでも戦えるんじゃないかな？」

　魔物や動物の頭の数m上に冷蔵庫なんて出して落とされたら・・・脳震盪確実だし、場合によっては・・・グロ禁止・・・で・・・同様に、全力疾走してる動物の足元に出されたら・・・ねぇ？

「流石に内には出せないようだね・・・そうなると完全に他のスキルになっちゃうからね」

　まぁ、その辺はこれから先の習熟度次第で・・・どう化けるか楽しみで仕方がないんだけどね？

「さて・・・家から持ってきたおもちゃの・・・」

　エアガンとカタナ(プラスチック)・・・

「鑑定の説明通りならこれらが・・・本物に変わるらしいんだけど・・・どうすれば・・・」

　そういえば生活魔法は何も深く考えずに使えたよな・・・なんでだ？・・・そういえば女神が・・・

『スキルという概念を魂に刻む』

「とか言ってたな・・・魂に刻む・・・事で・・・それこそ息をするように・・・使えるって事なのか？」

　赤ん坊は教わる事なく呼吸を・・・これは誰しも・・・生きるもの全てが・・・魂に刻まれた能力ということか・・・？

「それなら・・・追加でとはいえ魂に新たに刻まれたこのスキルというものも・・・使えるに決まってる！」

　そう・・・呼吸するように自然に・・・