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串焼き

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 項垂れるクラスメイト達・・・

「先生?ボクの班だけでは食べきれないので、残った肉は提供するので、各班で串焼きを作って食べてもらってもいいですよ?」

 まだこれから先もともに学んでいくクラスメイトだ。ここで妙な遺恨をのこされてもこまる

「・・・分かった・・・みんな!お許しが出たから、肉塊を切り分けてもらって各自で調理しろ!」

 そして俄かに始まった肉祭り・・・串焼きや焼肉・・・料理好きが集まれば色んな料理に派生していくもので・・・炒飯まででてた・・・が・・・参加できない人もいた・・・そう・・・激辛カレーを食べた彼女の班員は全員保健室の運び込まれ・・・翌朝まで唸っていた。



「「「「ごちそうさまでした!」」」」


 クラスメイト達は

「肉を提供してもらったんだ!後片付けは俺たちが!ゆっくり休んでてくれよ!」

 なんて言ってくれたので、本当にゆっくりと休ませてもらった・・・スキルの検証をしながらね?

「【ホンモノ】ねぇ・・・【鑑定】・・・偽物や概念だけのものを本物の力に昇華するスキル・・・って・・・かなりやばいんじゃないか?」

 じゃぁ、おもちゃの銃とか弓矢を本物として使える物に昇華しちゃうってことか???


 そして翌日・・・

「今日はこの山を越える!目標は昼前!昼食は用意してあるので、安心して歩け登れ!」

 不穏な掛け声の後移動を開始したんだが・・・やっぱり・・・

「山越えはキツイって・・・」

 そして・・・超えた先には・・・

「実は林間学校の後半は臨海学校なのだ!喜べ!昼食は海鮮焼きだぞ!」

 このグロッキーな状態で何を食べろと・・・仕方がない・・・その気持ちに答えて・・・可能な限り・・・無限収納インベントリに格納してやる!

 結果・・・先生や他のクラスメイトの見えないところでガンガン収納していった・・・これも検証だよ?どれだけ離れたところから収納できるか・・・直接手に触れていないといけないのか?そして一番驚いたのは

「まさか・・・焼牡蠣を収納して、中でして、殻だけ出すことが可能とは・・・海老も・・・できたよ・・・魚は・・・捌いたことがないからできないのかな?」
 
 切り身にして骨と頭だけ排出することはできなかった・・・要再検証

「収納に関しては、時間停止で間違いなさそうだな」

 昼食が始まって最初に入れた焼牡蠣を、終盤で取り出してみたけど、焼きたての状態で出てきた・・・そして・・・

「指定した高さで出てくるな・・・視認範囲か・・・」

 焼牡蠣の殻だけ排出した結果、収納の中には剥き身の焼牡蠣があるわけで、皿の上・・・1cmを指定すると・・・ちょっとだけ「ぺちゃっ」と音を立てて出てきた・・・

「収納の中でどうなってるか謎だけど・・・これなら態々容器を用意しなくてもいいな」

 後日カレーで試したら・・・ひどい有様になった
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