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林間学校

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 翌朝は綺麗に晴れ上がっていて、清々しい・・・いや・・・家の裏手の道場・・・の裏手=家の前には禍々しいものが転がっていた・・・

「で?父さんはなんでそんなところで野宿してるの?」

 父だ・・・黒装束でピクピク痙攣しながら寝ている・・・洗濯機の横で・・・洗濯機は元気に稼働中だ・・・つまり、母もこの父の現状を見ているはずなのに、放置して洗濯をしたようだ・・・

「ハッ!」

 起き上がりながら近くにいたぼくに攻撃を仕掛けてくる父親・・・疲れ果てて寝ぼけた攻撃なんて・・・アッサリ躱して意識がお留守な膝裏に蹴りを入れて・・・

「はいはい父さん・・・寝ぼけてないで仕事に行こうね?というか・・・もう遅刻じゃない?」

 父は交番勤務だ・・・こんな時間にいるはずがないんだけどね・・・

「何!何時だ今!」

「8時だよ?」

「・・・」

 無言で立ち去り、母さんと口喧嘩し始めた・・・喧嘩してないでさっさと出勤しろよ・・・ちなみに婿養子だ

「さてボクも準備していこうかな」

 今日は学校には集まらないで、バスが拾っていくシステムなので、最寄りの集合場所に行くだけで良いから、ゆっくりできていた。
 支度を済ませて集合場所に行くと既に何人か集まっていて、早速菓子を食ってる小豚がいた・・・

「たけし~?本来菓子は持っていったらダメなんじゃなかったっけ?」

「だから、ここで消費してるんじゃないか!」

 あれ?ボクがおかしいの?

「翔君おはよ~!」

「今日は寝坊しなかったな?」

「酷い!いつも私が寝坊してるみたいじゃない!」

 彼女は隣に住んでる『香織』で、所謂幼馴染だ。さっき菓子を食べてたのは『たけし』で、これも幼馴染だ・・・超絶イケメン(顔)だが、体型は小豚・・・そう・・・パタリ■だ・・・

「この歳にもなって毎朝毎朝あの紐を引っ張らせてるのはどこの誰かな?」

 一応年頃の女の子だから、部屋に起こしに行くのは御法度なので、部屋の壁に穴を開けさせてもらって、紐でベルを鳴らす様に細工してあるんだ。勿論相手のご両親公認で・・・向こうとしては部屋に起こしに行って既成事実を。。。なんて話をしてるのを聞いたことがあるんだけど・・・それだけは勘弁してくれ。

「今日もベルで起きたんだろ?なら・・・」

「ぅぅぅぅぅゴベンナザイ」

 なんてトリオ漫才してるとバスが来て搭乗してバスは進み出した・・・林間学校のある山に向かって・・・そして後ろの席の同級生の女の子がこう話しかけてきた

「知ってる?昨日隣町のデパートで数人の行方不明者が出たんだって・・・ソレと同じタイミングでデパート内の食料品とか化粧品も大量に消えたんだって・・・これって、先週入庫した『異世界系』のラノベにそっくりじゃない?」

「やめろ・・・そんなフラグ建築すると、このバス事故るぞ・・・」

「それは困るでござる」

 図書委員の女の子である
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