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その後

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 をもらったボクは、明日からの林間学校に備え・・・るのでは無く、召喚されていった人たちの願い事の結果を確認するために、屋上からデパート内に足を踏み入れると・・・そこは阿鼻叫喚の・・・珍事だった。
 そりゃそうだろ・・・一瞬の間に食料や衣服、化粧品に薬品や家電が消えているんだから・・・

「これ・・・今日のことが原因でこのデパーつ潰れたりしないよな?」

 空っぽの食料品売り場・・・宛ら新店オープン準備中の様にも見える・・・他の売り場もそうだ・・・そして

「他の本は無事なのに、成人指定の本だけ消えてる!他の売り場のように!」

 あの人の・・・

 十分にデパート内の珍事を楽しんだボクは、自宅のある隣町に戻り、ホームセンターやアーケード街を歩いていた。
 この街は隣町のデパートなどの大型店舗は少ないが、アーケード街には小さいながらも専門店が立ち並んでいて、品揃えは・・・マニア側に傾いていた・・・

「お?先生の所の翔じゃねぇか!たまには顔出して下さいって伝えておいてくれよ!」
「なんだい?先生の所の?ってのは」
「この子さ!」
「この子の祖父には俺たちいろいろ世話になっててよ!」
「警察かい?」
「ちゃうよ!・・・いや違わないか・・・」

 漫才かな・・・この人の店もマニアック寄りなんだよな・・・包丁専門店を謳ってるけど、実は【刃物専門店】だしね・・・隠し棚の中にはくくりナイフやらタイガーナイフやらスペツナズとかが出てくるのを・・・一度見たことがある

「あんまり妙なは仕入れないでくださいよ?またお世話になっても知りませんからね?」

「・・・わかりました。内緒でお願いします」

 これは何か仕入れたな・・・

 隣は玩具屋なんだけど・・・ジャンルがね?五月人形や雛人形・・・そして奥にはミリタリー系が・・・

「ぉ!坊主じゃねぇか!最近は道場に顔出せなくてスマねぇな!先生とも久しく会ってないが」

 剣術道場です・・・時間外は刀術道場になってますが・・・裏では忍術道場もやってるけどね・・・

 おっちゃん!忍具とか仕入れてる?ちょっと興味あるんだけど

「仕入れちゃいるが、先生のところに収めてるのとそう変わらんぞ?」

 ならまだいっか・・・この先に期待・・・っと・・・なら
 隣の刃物専門店に行って・・・

「明日から林間学校なんだけど、十徳ナイフみたいなので、面白そうなのないですか?コルク抜きとかいらないんで」

 こちとら未成年だ!コルク抜き(主にワイン?)付きなんて・・・

「スペツナズ十徳ナイフでいいかい?」

 あるんかいそんなの!が飛ぶんだよ!
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