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スキル授与

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 言ってることがコロコロと変わるなぁ・・・ハンドブック内には・・・100種類くらいか・・・さっきの感じからして早い者勝ちって線もありそうだな・・・なら・・・妥当な線で・・・

「すみません!スキル授与いいですか?」

『ぉ?早いですね?何にするのかな?』

 なんだろう・・・子供扱いだなぁ・・・

「待って!私が先よ!この【鑑定】ってスキルを私に!」

『横入りは文化?』

 ソレを言うなら不倫ね?

『はい。貴女には【鑑定】スキルを授与しました。彼方は珍しく鑑定スキルを2所持しました。これと言って特典はないですが、頑張って下さい』

「え?それは?」

「えっとお姉さん?さっきの【異世界生活セット】の中に、【鑑定】スキル入ってたよ?他にも【生活魔法】とか色々・・・」

「えぇ?」

 早い者勝ちと思ったからかな?ボクもそうだけど・・・検証は大事だよ?ソレが既にもらったスキルだったってんならね?

「ボクは最後でいいよ・・・なんかみんなの目が血走ってて怖いから」

 そう言っていつのまにかできていた列の最後尾に並び直し、ガイドブックを再度じっくり【鑑定】していく・・・と・・・やっぱり、さっきまで黒文字だった【鑑定】がグレーに変色している・・・早い者勝ちは本当だったようで、最初にもらった共通スキル以外は、ダブらないようだ。

「俺はこの【究極魔法】を!」
「クッソ取られたか!なら【究極剣術】を!」
「なら私は【究極体術】を!」
「ハハハ!日本人ならこれを取らないでどうする!【究極刀術】を!」
「私は・・・【神聖魔法】を・・・これで聖女の座は私のもの」

 なんだかなぁ・・・っと「自己鑑定」

 自分の手を鑑定してみると、ステータスが見えた。特に強化された感は無く、HPやMPもそこまであるわけではなさそうだ。そして下の方には各種スキルや称号が出る感じ・・・で・・・さっき究極~ってのを獲得した人たちをこっそり鑑定してみると・・・案の定・・・

究極魔法の最低必要MPは10000~って、現状でMP500しかないのに・・・どうするんだろう・・・他の究極シリーズの剣術や刀術も、その技を振るうに耐えうる武器が殆ど無く、普通に市販されている剣では、本領どころか・・・ゴブリン1匹に一撃入れると壊れるそうだ・・・そして体術・・・発動するとHPを消費して技を出す(最低10000~)・・・即死じゃねぇか!それと異世界セットで知り得た情報によると、これから行く異世界に【刀】は存在しないらしい・・・どうする【究極刀術】・・・そして神聖魔法・・・使えるからって、別に聖女認定はされないそうです・・・行動で示せってことらしい

 そして最初に願い事を叶えてもらった4人は・・・
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