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しおりを挟む「ごめんねカイザー君にレムちゃん。それにマスターも」
三姉妹長女が
「・・・いい加減名前で呼んでほしいんだけど・・・」
「・・・教えてもらってないから呼びようも無いんだけど・・・長女さんでいいよね?」
「・・・」
沈黙は皇帝・・・肯定って事で
「それでどうする?さっきのかなり失礼なやつのこともあるから、入学自体を無かったことにするっていう選択肢もあるんだけど・・・」
「それはやめて!おじいちゃんに怒られちゃう!」
どうやら彼女の祖父は学校の要職者らしい・・・でも
「あんな熊を派遣した時点で、こちらとしては十分な理由なんだけど・・・」
選定するにしたって、所謂学校側の顔として来るんだから、それ相応の・・・人物と思うわな?それがあんな厚顔無恥な熊だなんて・・・学校自体を疑っちゃうよね?
「ぅ~おじいちゃんが選んだから私も渋々了承したんだけど、なんであの先生だったんだろう・・・」
「それは奴を処分する口実が欲しかったからじゃ」
「「「!?」」」
「いらっしゃいませ~。但し次回からは姿を表して入店してくださいね?でないと・・・撃たれても責任は持てませんので」
隣の席には誰もいなかったはずなんだけど、その声とともに白髪の老人が・・・
「おじいちゃん!?いつからそこに!?」
「ん?お前と一緒に入って、ず~っと成り行きを見守っておったんじゃが・・・」
「・・・あぁ妙な気配は感じてたけど・・・爺さんだったのか」
レムはキョトンと、ショウは分かってたようだけど・・・俺も辛うじて何かいる程度には・・・
「それで?なんで隠れていたの?校長先生?」
・・・まぁ、話の流れからそうなるよね・・・
「さっきも言った通り、前々からあの熊を処分したかったんじゃが、中々尻尾を掴ませてくれなかったのでな?今回の事に便乗させてもらったのじゃ。これで解雇するのに十分な証拠が取れたからの」
いい様に利用された・・・なら
「勝手に利用したってことは、こちらからも色々条件を出してもいいんでしょ?」
入学や在学時の諸経費の免除や学生寮等々多岐に渡り
「ほっほっほ。中々豪胆じゃな。よかろう。今この場のワシの権限によって総てを免除しよう。勿論孫との付き合いも許そう!」
「・・・?」
「ん?彼氏の紹介じゃなかったのか?」
このジジイ・・・
「カイにゃーはレムのご主人様にゃ!ショウさんにも奥さんいるにゃ!」
レム?そこは旦那と言って欲しかった・・・ほ~ら・・・
「こんな年はもいかない幼女にご主人様呼びさせるとは・・・貴様!」
はいはい、おじいちゃん・・・ボケは自宅だけでかましてね?
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