50 / 124
商談
しおりを挟む
てっきり化かし合いになると思ったけど、始終和やかに話が進んだ。
「これは、質のいい胡椒ですね?これをうちに卸してもらえるということか?」
物量も100kg単位で受けてもらえたが、値崩れを気にすると、その辺りの調整は商店側が調整するとのことで、ジャンジャン持ってきてくれ!との事だった。勿論キロでなくトンでも持ってこれるけどね?
「支払いはイェンでなく金塊とな・・・インゴット加工済みでもOK・・・他の鉱石でも可能?宝石でも・・・」
孫娘さんはちょっと取引の規模が大きくなりすぎたようで若干遠いところを見てる湯だけど、君にもインセンティブ入ると思うからね?気をしっかり持つんだよ?
無限収納に関しては、商売柄守秘義務は尊重するという事なので、安心することにした。そして
「そういえばあの時にこれ気にしてたよね?」
携帯式のハンモックだ。収納状態で見せたので、最初は???だったが、会長さんの許可を得てその場で組み立て始めると、さらに驚きかおになり「コレも卸してもらえるんですか?」ということになった。使い心地は自分で確認済みで、見ただけでその使い道の有用性を感じたのであろう。
「おじ・・会長!これの寝心地は本当に良かったです!これをそのまま卸してもらえるのもいいですが、カイザーさんが許してくれて、仕組みを解析して売りに出せたら・・・商人だけでなく作る側・・・他の商人連中にも需要が生まれて、街がさらに発展するとおもうんだけど!根回しとか任せてもらえませんか?」
祖父と孫でなく、会長と一商人としての会話だった。
あれ?会長さん涙目だね
「これは別に俺が発明したわけではないので、解析して販売するのは構いませんよ?それなら最初に数点見本として卸しましょう。そこから先の改良云々のヒントも出しますよ?」
他にも林の中で気に直接固定するタイプや、3本の木の間にスラックラインの様に渡してそこに床を作るやつとか?
「それとこれは確定事項なんですが、先日のワイバーンが生息してた森に住むことになりそうです」
な~んて言うと、会長さんもお孫さんも(・Д・)×2してますね。当たり障りのない程度の経緯を説明すると納得してくれたけど
「いやはや色々規格外ですね。でもそうなると今後の取引の度にそのワイバーンの森に行くことになるということか?少々危険では・・・」
「そこも認識の違いであって、ワイバーンは動物ですから、キチンと調教?すればきっと人にも慣れて・・・そうですね、連絡手段にもなるかもしれませんね?もしかするとその先の・・・」
「連絡手段?それよりも何を言い淀んだのですか?」
「いえ、騎乗して新たな脚にできるかも・・・という」
ぁ、会長さんの目が光ったよ
「領主辺りにその辺の話を持っていけば・・・勿論検証して実際に騎乗できることを証明してからの話にはなるが・・・」
なんか変なスイッチ入っちゃったかな・・・
「そうなれば騎乗するための鞍の発注や森だけでなく街中か街の側に宿舎?の建設とかも必要になるでしょうから、一大事業になりますね。更には街間や、固体能力次第では海の向こうにも・・・夢が広がりますね?」
「「・・・」」
あれ?2人とも様子がおかしいね?
「もはや国家プロジェクト・・・」
「あわわわ・・・そんな大事に・・・」
「ははは、なんかすみませんね?ちょっと家を買うくらいの気持ちで商売に来たのに、予想外にどでかいプロジェクトを提案する形になって」
◇◇
実際この後、ワイバーンの森のリーダーに話をつけて、色々やってるうちに、会長さんが若かりし日々を思い出したように動いた結果、ワイバーン便が設立され、世界の様相がちょっとだけ変わっちゃいました。しかもその事業金の数割が定期的に振り込まれて・・・国家予算か?って位に・・・
「億ションに住めるな・・・」
なんてセリフを数年後に呟いてしまえるほどに
◇◇
「連絡用とするにしても、まずは森に家と厩舎を立てないといけないので、その資金を・・・ぁ、家はこちらで準備するので大丈夫です。落ち着いた頃に厩舎を作るのだけは手伝ってもらえれば、街の職人さんも潤いますよね?」
この後金やその他鉱石のインゴットで支払ってもらい、それをじーちゃんに渡すとスッゲー驚いてたが、結果じーちゃん家の麓の高層マンションの最上階のペントハウスを入手するに至った。これでこちらでの拠点(転移用)が手に入ったので、今度は森用の拠点ハウスを・・・ログハウスで色々探して、かなり大きめのを入手することに成功した。勿論太陽光発電と蓄電設備や地球科学の快適生活を盛り込んだ贅沢仕様となっているけどね?人の転移は制限されてるけど物の制限はされてないから、じーちゃん経由で作ってもらったのをあっさりと収納に入れて持ち込み設置。会長さんと孫娘さんやギルドマスターとミーシャを招いての食事会や、ワイバーンの騎乗披露とか色々やってたら1年が経過していた。
「結果、この街の外にはなちゃいましたが、無事拠点とすることになりました。それでは・・・
ここに至るまでにかかった経費の精算をサブマスターさんにしてもらってもいいですか?」
「「「・・・へ?」」」
「もともとそう言う約束だったじゃないですか?拠点が決まるまでって」
どうやら忘れていたようだ。でもまぁ実際にはそこまでお金はかかってないし、今後のことも考えれば逆にお金が余るんだけど・・・そこはケジメとしてね?
「それでは発表します!罰則としてサブマスターさんに支払ってもらう金額は・・・ゴニョゴニョイェン」
「「「・・・」」」
「でしたが、実際もう面倒なのと、あれ以降とても街に貢献した働きをしているとギルドマスターからも聞いてるので、不問とします。ただ、今後何かあったら即断ですけどね?」
みんなホッとした顔してる。実際あれからのサブマスターの働きは、目を見張って良くなり、ギルドにとっても街にとってもなくてはならない存在となっていたのである。(逆にギルドマスターの影が薄くなるほどに)
「前置きが長くなったけど、1周年記念ということで・・・乾杯!」
「「「乾杯!」」」
「これは、質のいい胡椒ですね?これをうちに卸してもらえるということか?」
物量も100kg単位で受けてもらえたが、値崩れを気にすると、その辺りの調整は商店側が調整するとのことで、ジャンジャン持ってきてくれ!との事だった。勿論キロでなくトンでも持ってこれるけどね?
「支払いはイェンでなく金塊とな・・・インゴット加工済みでもOK・・・他の鉱石でも可能?宝石でも・・・」
孫娘さんはちょっと取引の規模が大きくなりすぎたようで若干遠いところを見てる湯だけど、君にもインセンティブ入ると思うからね?気をしっかり持つんだよ?
無限収納に関しては、商売柄守秘義務は尊重するという事なので、安心することにした。そして
「そういえばあの時にこれ気にしてたよね?」
携帯式のハンモックだ。収納状態で見せたので、最初は???だったが、会長さんの許可を得てその場で組み立て始めると、さらに驚きかおになり「コレも卸してもらえるんですか?」ということになった。使い心地は自分で確認済みで、見ただけでその使い道の有用性を感じたのであろう。
「おじ・・会長!これの寝心地は本当に良かったです!これをそのまま卸してもらえるのもいいですが、カイザーさんが許してくれて、仕組みを解析して売りに出せたら・・・商人だけでなく作る側・・・他の商人連中にも需要が生まれて、街がさらに発展するとおもうんだけど!根回しとか任せてもらえませんか?」
祖父と孫でなく、会長と一商人としての会話だった。
あれ?会長さん涙目だね
「これは別に俺が発明したわけではないので、解析して販売するのは構いませんよ?それなら最初に数点見本として卸しましょう。そこから先の改良云々のヒントも出しますよ?」
他にも林の中で気に直接固定するタイプや、3本の木の間にスラックラインの様に渡してそこに床を作るやつとか?
「それとこれは確定事項なんですが、先日のワイバーンが生息してた森に住むことになりそうです」
な~んて言うと、会長さんもお孫さんも(・Д・)×2してますね。当たり障りのない程度の経緯を説明すると納得してくれたけど
「いやはや色々規格外ですね。でもそうなると今後の取引の度にそのワイバーンの森に行くことになるということか?少々危険では・・・」
「そこも認識の違いであって、ワイバーンは動物ですから、キチンと調教?すればきっと人にも慣れて・・・そうですね、連絡手段にもなるかもしれませんね?もしかするとその先の・・・」
「連絡手段?それよりも何を言い淀んだのですか?」
「いえ、騎乗して新たな脚にできるかも・・・という」
ぁ、会長さんの目が光ったよ
「領主辺りにその辺の話を持っていけば・・・勿論検証して実際に騎乗できることを証明してからの話にはなるが・・・」
なんか変なスイッチ入っちゃったかな・・・
「そうなれば騎乗するための鞍の発注や森だけでなく街中か街の側に宿舎?の建設とかも必要になるでしょうから、一大事業になりますね。更には街間や、固体能力次第では海の向こうにも・・・夢が広がりますね?」
「「・・・」」
あれ?2人とも様子がおかしいね?
「もはや国家プロジェクト・・・」
「あわわわ・・・そんな大事に・・・」
「ははは、なんかすみませんね?ちょっと家を買うくらいの気持ちで商売に来たのに、予想外にどでかいプロジェクトを提案する形になって」
◇◇
実際この後、ワイバーンの森のリーダーに話をつけて、色々やってるうちに、会長さんが若かりし日々を思い出したように動いた結果、ワイバーン便が設立され、世界の様相がちょっとだけ変わっちゃいました。しかもその事業金の数割が定期的に振り込まれて・・・国家予算か?って位に・・・
「億ションに住めるな・・・」
なんてセリフを数年後に呟いてしまえるほどに
◇◇
「連絡用とするにしても、まずは森に家と厩舎を立てないといけないので、その資金を・・・ぁ、家はこちらで準備するので大丈夫です。落ち着いた頃に厩舎を作るのだけは手伝ってもらえれば、街の職人さんも潤いますよね?」
この後金やその他鉱石のインゴットで支払ってもらい、それをじーちゃんに渡すとスッゲー驚いてたが、結果じーちゃん家の麓の高層マンションの最上階のペントハウスを入手するに至った。これでこちらでの拠点(転移用)が手に入ったので、今度は森用の拠点ハウスを・・・ログハウスで色々探して、かなり大きめのを入手することに成功した。勿論太陽光発電と蓄電設備や地球科学の快適生活を盛り込んだ贅沢仕様となっているけどね?人の転移は制限されてるけど物の制限はされてないから、じーちゃん経由で作ってもらったのをあっさりと収納に入れて持ち込み設置。会長さんと孫娘さんやギルドマスターとミーシャを招いての食事会や、ワイバーンの騎乗披露とか色々やってたら1年が経過していた。
「結果、この街の外にはなちゃいましたが、無事拠点とすることになりました。それでは・・・
ここに至るまでにかかった経費の精算をサブマスターさんにしてもらってもいいですか?」
「「「・・・へ?」」」
「もともとそう言う約束だったじゃないですか?拠点が決まるまでって」
どうやら忘れていたようだ。でもまぁ実際にはそこまでお金はかかってないし、今後のことも考えれば逆にお金が余るんだけど・・・そこはケジメとしてね?
「それでは発表します!罰則としてサブマスターさんに支払ってもらう金額は・・・ゴニョゴニョイェン」
「「「・・・」」」
「でしたが、実際もう面倒なのと、あれ以降とても街に貢献した働きをしているとギルドマスターからも聞いてるので、不問とします。ただ、今後何かあったら即断ですけどね?」
みんなホッとした顔してる。実際あれからのサブマスターの働きは、目を見張って良くなり、ギルドにとっても街にとってもなくてはならない存在となっていたのである。(逆にギルドマスターの影が薄くなるほどに)
「前置きが長くなったけど、1周年記念ということで・・・乾杯!」
「「「乾杯!」」」
0
お気に入りに追加
109
あなたにおすすめの小説
空間魔法って実は凄いんです
真理亜
ファンタジー
伯爵令嬢のカリナは10歳の誕生日に実の父親から勘当される。後継者には浮気相手の継母の娘ダリヤが指名された。そして家に置いて欲しければ使用人として働けと言われ、屋根裏部屋に押し込まれた。普通のご令嬢ならここで絶望に打ちひしがれるところだが、カリナは違った。「その言葉を待ってました!」実の母マリナから託された伯爵家の財産。その金庫の鍵はカリナの身に不幸が訪れた時。まさに今がその瞬間。虐待される前にスタコラサッサと逃げ出します。あとは野となれ山となれ。空間魔法を駆使して冒険者として生きていくので何も問題ありません。婚約者のイアンのことだけが気掛かりだけど、私の事は死んだ者と思って忘れて下さい。しばらくは恋愛してる暇なんかないと思ってたら、成り行きで隣国の王子様を助けちゃったら、なぜか懐かれました。しかも元婚約者のイアンがまだ私の事を探してるって? いやこれどーなっちゃうの!?
【本編完結】実の家族よりも、そんなに従姉妹(いとこ)が可愛いですか?
のんのこ
恋愛
侯爵令嬢セイラは、両親を亡くした従姉妹(いとこ)であるミレイユと暮らしている。
両親や兄はミレイユばかりを溺愛し、実の家族であるセイラのことは意にも介さない。
そんなセイラを救ってくれたのは兄の友人でもある公爵令息キースだった…
本垢執筆のためのリハビリ作品です(;;)
本垢では『婚約者が同僚の女騎士に〜』とか、『兄が私を愛していると〜』とか、『最愛の勇者が〜』とか書いてます。
ちょっとタイトル曖昧で間違ってるかも?
大好きな母と縁を切りました。
むう子
ファンタジー
7歳までは家族円満愛情たっぷりの幸せな家庭で育ったナーシャ。
領地争いで父が戦死。
それを聞いたお母様は寝込み支えてくれたカルノス・シャンドラに親子共々心を開き再婚。
けれど妹が生まれて義父からの虐待を受けることに。
毎日母を想い部屋に閉じこもるナーシャに2年後の政略結婚が決定した。
けれどこの婚約はとても酷いものだった。
そんな時、ナーシャの生まれる前に亡くなった父方のおばあさまと契約していた精霊と出会う。
そこで今までずっと近くに居てくれたメイドの裏切りを知り……
「あなたのことはもう忘れることにします。 探さないでください」〜 お飾りの妻だなんてまっぴらごめんです!
友坂 悠
恋愛
あなたのことはもう忘れることにします。
探さないでください。
そう置き手紙を残して妻セリーヌは姿を消した。
政略結婚で結ばれた公爵令嬢セリーヌと、公爵であるパトリック。
しかし婚姻の初夜で語られたのは「私は君を愛することができない」という夫パトリックの言葉。
それでも、いつかは穏やかな夫婦になれるとそう信じてきたのに。
よりにもよって妹マリアンネとの浮気現場を目撃してしまったセリーヌは。
泣き崩れ寝て転生前の記憶を夢に見た拍子に自分が生前日本人であったという意識が蘇り。
もう何もかも捨てて家出をする決意をするのです。
全てを捨てて家を出て、まったり自由に生きようと頑張るセリーヌ。
そんな彼女が新しい恋を見つけて幸せになるまでの物語。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
奴隷身分ゆえ騎士団に殺された俺は、自分だけが発見した【炎氷魔法】で無双する 〜自分が受けた痛みは倍返しする〜
ファンタスティック小説家
ファンタジー
リクは『不死鳥騎士団』の雑用係だった。仕事ができて、真面目で、愛想もよく、町娘にも人気の好青年だ。しかし、その過去は奴隷あがりの身分であり、彼の人気が増すことを騎士団の多くはよく思わなかった。リクへのイジメは加速していき、ついには理不尽極まりない仕打ちのすえに、彼は唯一の相棒もろとも団員に惨殺されてしまう。
次に目が覚めた時、リクは別人に生まれ変わっていた。どうやら彼の相棒──虹色のフクロウは不死鳥のチカラをもった女神だったらしく、リクを同じ時代の別の器に魂を転生させたのだという。
「今度こそ幸せになってくださいね」
それでも復讐せずにいられない。リクは新しい人間──ヘンドリック浮雲として、自分をおとしいれ虐げてきた者たちに同じ痛みを味合わせるために辺境の土地で牙を研ぎはじめた。同時に、その過程で彼は復讐以外の多くの幸せをみつけていく。
これは新しい人生で幸せを見つけ、一方で騎士団を追い詰めていいく男の、報復と正義と成り上がりの物語──
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる