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鉱石操作7

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 翌朝

「朝飯は・・・」

 昨夜のシチューの残りとパンが基本メニューで、ボクには追加で目玉焼きと腸詰め・・・ソーセージですね?ボクとしてはベーコン派なんだけど・・・

「お兄ちゃん!おはようございます!」

 チェーンちゃん・・・微妙に語呂が悪いな・・・

「チェーンちゃ・・・『チーちゃん』って呼んでもいい?おはよう」

 そう提案すると、チェーンちゃんは一瞬びっくりしたような顔をしたけど、すぐに花が咲いたような笑顔になって

「チーちゃん!そんな呼ばれ方したの初めて!チーちゃん!」

 喜んでくれたようだ。
 配膳が終わると厨房に戻って女将さんや旦那さんに伝えに行ったんだろう。厨房から楽しそうな声が響いてくる。

「さて・・・昼過ぎまで時間もあるし、周辺の鉱石を見て・・・ん?」

 宿屋の裏手の空き地・・・に反応があるんだけど・・・ちょうど女将さんが出てきたので

「あらあら、随分と気に入られたもんだねぇ?あの子はまだ看板娘(予定)だよ?もう手を出しちまったのかい?」

「いやいやいやいや、手を出したなんて・・・『チェーンちゃん』って言いにくかったから『チーちゃん』って呼んでいいか、確認をとっただけですよ?それに対して本人が喜んでただけですが?」

 好いてくれるのは嬉しい限りだけどね?

「それは本人の意思次第ですから。
 それとは別に、裏手の空き地って宿屋の敷地ですか?ちょっとボクのスキル関係で・・・裏庭使わせてもらいたいな~って思いまして・・・どうですか?」

「構わないわよ?どんなスキルか気にはなるけど、相手のスキルを詮索するのは例え家族でも・・・だからね?
 もし手が空くようなら、あの子の相手をしてくれないかね?朝食のピークが終われば、昼過ぎまで暇になるからねぇ」

 ギルドに行くまでの時間潰しができた。しかもチーちゃんの相手付きだ。

「それじゃぁちょっと裏庭借りますね?チーちゃんは手が空いたら裏庭に来るよう伝えてもらえれば、無理のない程度には遊んであげれますから」

 はてさて裏庭で反応したあの鉱石は・・・なんだろうねぇ~

「鉱石操作・・・実際小石も鉱石で・・・砂に砕いても操作できて・・・土もか?圧縮すれば・・・鉱石になるのか?じゃぁ・・・ダイヤモンド・・・ん~とりあえず裏庭は・・・あちゃー」

 案の定の・・・まさに裏庭・・・手入れは最低限しかされてないので、あまり・・・日本の一般的な庭や枯山水等の庭園を記憶に持つ身としては・・・

「とりあえず、怒られない程度に手を入れますかね・・・」

 ちょっとした公園に・・・滑り台とか・・・鉱石・・・鉄・・・インゴット・・・純鉄・・・造形も自由自在か・・・

「滑り台・・・ブランコ・・・雲梯・・・」

 うn・・・怒られないか心配だ
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