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第十話

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「・・・ここは??」

「ここが転生の間・・・女神様の部屋だよ」

 神殿はあくまで女神様を奉り敬う所であって、転生自体はこの部屋で執り行われる

「なんじゃ?もう来たのか?」

 そりゃね・・・

「前回のお約束通り、新たな転生希望者とお酒をお持ちしました。それとこちらは捧げ物余り物の真珠です。どうぞお納めください」

 澄ちゃんの分は残してあるから

「・・・良かろう・・・」

 そしてボクの二度目の転生の儀と香澄さんの初めての転生の儀・・・が滞りなく執り行われ

「それでは失礼します。また・・・新しいを連れてきますね?」

「・・・その時はでない捧げ物をよろしくな?」

「「「・・・」」」

 女神様含めた三人無言で見つめ合い

「そういえば表でギルドが何か言ってましたが・・・」

「ん?彼奴らか・・・神殿は誰のものでもないんじゃがのぉ・・・神殿がそのギルドのものというのなら・・・転生もそので行えば良いんじゃないか?我は関与しない」

 ・・・女神の力なしにどうやって転生するんだろう・・・

「それじゃぁ失礼しますね~」

 そして

「どんな感じですか?香澄さん」

 ここでシステム的な説明を。

 この世界ではレベルアップするとステータスに若干の上方補正が加わり、ステータスポイントというものがもらえる。このポイントを好きな特性に振り分けることで、他人と違った自分だけの戦闘スタイルを手に入れる事ができる。

 元々素早さ重視の職業で、更に速度を上げたり
 手数の多さで戦闘を・・・そこに力にポイントを振ったり
 魔法使いなのにガチムキ脳筋にしたり
 
 ここで転生というシステムは?

 通常ゲームを始めた時はLv1でステータスポイントを30持っていて、それを初期値として振り分けることが可能だ。
 しかし、転生するとそれまで育て上げたレベルが99から1に下がる代わりに、初期値である30が130に・・・100ポイント追加されるのだ。
 たかが100・・・されど100

 香澄さんは今Lv1で130ポイントを持っている・・・ボクは?2回目の転生・・・実は転生に回数は存在しないんだ・・・何度でも何度でも・・・しかも2回目からはポイントが倍に・・・3回目で3倍・・・転生した回数分倍になるのだが・・・みんなその事を知らない。それはそうだろう・・・一回転生するのにギルドという大人数の力を使って1しか転生に繋げることができないんだから・・・

「でも今回はそれすらつながらない可能性が高いんだけどね・・・」

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