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出頭命令

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「それでは工場への出頭宜しくお願いしますね」

 そう笑顔で言われたら・・・断れない・・・まぁ、断る謂れもない訳だけど

「さて、時間までどうすっかな・・・」

 普通に寝れば起きれない。まぁ寝なくても特に問題ないんだけど・・・まぁ場所の特定と時間を計算して・・・よし

 部屋の鍵は空いていた。外に出て駐輪スペースを見ると・・・撮影会が始まっていた

「これさ・・・バイク形態っちゃぁそうだけど、どうやってんだろう?」
「中に乗るんじゃない?」
「乗り込むの?そもそもどうやって?サイズからしたら小人じゃないと・・・」
「きっとフェードインしたら、小さくなって乗り込めるんじゃないの?」
「人面岩のあれ?」
「そう、寮長の大好きなアレ」

 今ちょっと情報が拾えたぞ?寮長は例の人面岩が好き・・・だと?『やっと出番?』・・・まだ出てくんな!お前は超兵器なんだから・・・おとなしくしてろ!

「おはようございます。それ仕舞ってもいいですか?」

 声をかけると撮影会は終了し、尋問がはじま・・・らず、普通に会話が始まった

「「「「「おはよう!ショウ君」」」」」

 フレンドリー

「みなさんお仕事はいいんですか?ボクは午前中に工場に出頭するよう、寮長さんから言われてるんですけど・・・」

「あぁ、でも大丈夫だよ?寮長も職務に正直なだけだし、悪いようにはならないから」
「そうそう。出頭命令の原因は君なんだしさ」
「寮内の相棒選択は、皆んなに情報回して置いたから、数日中には纏めるね?」

 工場勤務なのかな?事務職?販売?広報?は本社かな?

「よろしくお願いします。っと、確かあなた方は・・・相棒をボールにするぞ!って言った時に喜んでた人たちですよね?」

「え?あの一瞬を覚えてたの?」
「うっそ~!」
「感激!」

 そう、昨夜談話室で最後に青い顔をした中で、歓喜な顔をした三人組だった

「その様子だと、本当にボールで・・・いや、ボールが良さそうですね?」

 そんなことを言ってる間にも、彼女たちは撮影していたスマホを操作して

「はい!私たち三人、ボールが大好きなんです!」

 そう言ってそれぞれのスマホの待受画面は・・・

「そうだね・・・彼らもいろんな種類がある上に、カスタマイズは自由だからね・・・」

 彼女たちのスマホに収められていたボールの勇姿は・・・

「三色のポリポッド○ール・・・しかも武装が・・・工事現場?戦闘用じゃないよね?いやまぁ、ソレで戦闘しちゃいけないってルールはないけど・・・」

 アームがショベルだったり、削岩機だったり、パワーカッターだったりと・・・宇宙空間よりも地上戦が似合いそうな・・・だった・・・
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