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お持ち帰り

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 変な形で献上品となってしまったけど、存外使い方の説明っていう体で納得してもらえた。
 コーヒー豆に関しても、国内で見つかれば研鑽の末、良い物が出来上がるだろうし、コーヒーセットに関しても、貴族向けや一般向け、飲食店向けと術があると伝えれば、宰相閣下も喜んでくれたので、時々足を運ぶようにと言われた。その際も門番には初手で騎士団長様にドナドナされてる姿を目撃されてるので、入退城には問題ないとのことだ。

「それではショウよ。また何か面白い話や品物があったら、遠慮なく持ち込む様に」

「わかりました。大っぴらに出せないものはまだまだありますが、その都度出してもよさそうなものは献上に上がります」

 大きめの爆弾を投下しておいた

「・・・むぅ。いきなり欲張っても仕方がないというわけじゃな?よかろう。それでは今回の褒美に・・・セルフィー騎士団長の本日の任務終了を言い渡す。ショウに持ち帰られろ!」

( ゚д゚)ポカーン
( ゚д゚)ポカーン
( ゚д゚)ポカーン

「勅命ですか?」

「そんな大した命令じゃないよ?それでは先に失礼するよ」

 あるぇ?

「ショウ君待っててね?すぐ着替えてくるから!」


「お待たせ!」

 騎士甲冑を脱ぎ捨てて身が軽くなり、髪色をほめられて心も軽くなり、王命により早退して男性にお持ち帰りされたことにより・・・いろいろ舞い上がっている彼女の姿は、それはもう・・・普段の姿を知るものから見れば・・・異質にしか映らず

「おいあれ氷絶・・・だよな?」
「騎士団長?」
「いや、あれのどこが氷絶だよ・・・あんな美人・・・」
「むしろ可愛らしい?」
「それよりもあの横の子!」「ん?団長と手を繋いでないか?」
「どういう関係なんだろう?」
「なぁ!あれって本当に氷絶団長なのか?」
「それよりもまだ就業時間ないじゃない?」

 仕事中は邪魔になるからとポニテにしてるが、今は腰まである髪を流し、完全にである。

「それで、ショウ君は私をどこにお持ち帰りしてくれるのかな?」

 そうそこが問題だ・・・宿では・・・かといって連れ込み宿には年齢的に・・・

「仕方がないですね。今回は王命でもありますし・・・壁の外に行きますか」

「・・・ふぇ?城壁外いお持ち帰・・・持ち出されちゃうの?」

 それ面白い表現だな・・・お持ち帰りならぬお持ち出し・・・

 そのまま門番には「王命でちょっと」と言って、そのまま城壁が見えなくなるところまで移動すると、林の中に移動した。

「ちょっとショウ君?確かに王命でお持ち帰りされたけど、さすがにこんな林の中に連れ込まれたら・・・」

「ちょっとだけ待ってくださいね?・・・っと周囲に隠蔽用の結界張って・・・魔物除けの結界も張って・・・土魔法聖地・・・っとこれで、カプセルを・・・Bom・・・できましたよ」

「これは?」

「ようこそ。単身者用ハウスです。魔物除けと周囲からは見えなくなる結界を張ってあるので、安心してください」
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