ノンフィクション劇場☆おっさんになるまでに経験したバイトや体験談☆

ばふぉりん

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大事になりました

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 一応今回でミニ四駆絡みは終了にしたいと思います・・・終わるのか?

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 そして・・・大きな大会も数回・・・別エリアの玩具屋さんからも声がかかってそっちに遠征(コースが)と・・・あれよこれよと面白い大会が・・・そして

「今日はでかいですね・・・」

 今回の会場は一辺が10mはある大型テントの中で・・・コースパーツも普段の倍近く・・・これは別店舗さんが個人所有していたセクションをお借りする形で・・・勿論協賛は入ってましたが・・・終わる頃にはズタボロになってて・・・

 そして長めのコースで・・・僕のマシンも・・・まぁ?仕上がったわけで・・・コースレイアウトも終わって、試走したい人を挙手にて求めてみるが

「今回は長丁場だから電池消耗が・・・」
「なにあそこ・・・いつも以上に鬼畜なんだけど・・」
「ジャンプした後すぐにコーナーとか無理でしょ」
「よりによってループが最終周でラスト!?電池保つのかな・・・」
「おい、お前いけよ」

 なんて・・・オスナオスナ・・・

「普段なら我先に試走したがって、選ぶの大変なんだけどねw」

 埒が開かないから僕のマシンの初お目見えに・・・そして

「・・・なんか走ってる?」
「え?何あれ」
「コースアウトしない??」
「ジャンプも・・・」
「でもあれって・・・」
「「「長くないか?」」」

 僕のマシンのベースはレイスティンガーボディでフロントにはシングルローラーで・・・サイドはポール・・・リアにはスライドウィングという・・・とてもじゃないけど大会に出れるようなセッティングじゃないけど・・・見事に3周を一度のスタッグもOUTもせずに完走し・・・(ループはスルーしました)

「え?」
「完走した?」
「セッティングみた?」
「見たけど・・・」
「でもなぁ・・・」
「そうだね・・・」
「・・・あれってどうなんだ?」

 みんな何故か煮え切らない意見・・・ソレもそのはず・・・この時の僕のマシンの全長は1m近くあったのだから・・・え?何言ってるかわかんない?そりゃそうか・・・その数日前にお祭りがあって、テキ屋で入手した1m近い大きさのスポンジでできたワニの尻尾部分を・・・ステーを使ってマシン後部に取り付け・・・ソレが角度的にリアステーとなり・・・ジャンプする際や着地時の緩衝材となり・・・しかも・・・レモン色なので・・・グレーのコース内を鮮やかな・・・コーナーやストレートよりもウェーブセクションでは左右に揺れう揺れるで・・・見ててみ楽しい・・・そんなが出来上がってたわけで・・・

「すご・・・」

 会場中の視線を総取りしました

「はーい。試走の手が上がらなかったので、5分後に大会を開催するため、これよりコース内侵入禁止になります。厳しいようですが、侵入したマシンは大会終了まで没収とし、参加できなくなりますのでご注意ください」

 そして戦々恐々・・・大会が始まって少し下あたりで何やら揉め事?

「だから、コースに問題があるんだって」
「やり直しを要求する!」
「なんだよあれ・・・あんなの無理じゃねぇか」
「参加費だけせしめて・・・詐欺じゃねぇか!」
「責任者だせよ!」
 
 あれ?なんだろうこのパターン・・・お約束?

「どうしました?会場の時間も限られてるので、迅速に・・・って・・・もしかして・・・敗者ですか?」

「んだと!?」

 要するに・・・

「・・・コースが悪いから負けた?」

 ここで大会は一時中断

「すみません。そう言ったクレームは受けれないんですよ・・・速やかにゼッケンを返却してご退場願えますか?」

「んだと!?こんなコース作っといて俺たちは客だぞ!?」

「・・・皆様の他にも走らせて・・・完走されてる方もいらっしゃいますよね?つまり・・・が悪かっただけでは?それなら・・・そのクレームはお門違いですよね?」

 この言葉に会場では

「「「「「「ウンウン」」」」」」

「じゃぁなんで俺たちのマシンはコースアウトしたんだよ!」
 
 だからセッティングミスでしょうに・・・てか・・・

「・・・マシン見せてもらえますか?」

 そしてマシンセッティングを確認させてもらおうと手を伸ばすと拒否されたので

「・・・お兄さん・・まさか・・・電池・・・が違うんじゃ?」

 チラッと見えたマシン底面・・・既製品なら肉抜きされてて中身が見えるのに見えなかった

「・・・」

「ぁ、そうそう最初に試走させたの僕のマシンなんですけど・・・実はニカド電池なんですよ」

「「「「「はぁぁぁ!?」」」」」

「規約違反じゃないか!」
「パワーチャンプだけって・・・」
「そこで買ったものだけって・・・」
「酷くね?」
「・・・どういうことだよ!」

 なんて周りも騒がしくなってくるけど

「あのぉ・・・僕大会には参加してませんし・・・なにより・・・皆さんのマシンでニカド積んだら・・・それこそすぐに空飛びますよね?」

 パワーチャンプですらコースアウトしたり空飛んでるのに・・・充電電池使ったら・・・ねぇ?

「言われてみれば・・・そうだね」
「パワーチャンプだから・・・」
「あれ?でもソレじゃぁ」
「・・・あのお兄さんたちのマシンって・・・」
「「「「「・・・まさか」」」」」

 ここでお兄さん方タジタジである・・・まぁ?十中八九皆さんの想像通りなんだろうけどね?

「と言うわけで、マシン確認させてもらえますか?それか・・・お帰りはあちらですが・・・どうします?」

 結果彼らはゼッケンを返して帰って行った・・・

 お話の間お客さんが暇だろうからって僕のマシンをコース内に放逐してたんだけど・・・都合30周位・・・延々と回り続けていて・・・最後の方は電池の消耗によってループを回らなくなってしまったが・・・その間一切のコースアウトはなかった

「申し訳ありませんでした。これより再開するので・・・ゼッケン番号・・・」

 その後は皆さん静かに・・・まぁ?歓声はありましたが、礼儀正しく大会を盛り上げてくれました・・・そして・・・

「・・・なんでだ?」

 ループセクションの所に見本のように飾られていた僕のマシンの尻尾・・・スポンジ部分が2~3cmサイズで千切られていた・・・ソレはもう無惨に・・・しかも・・・犯人はまだ・・・最後のパーツ・・・本体に手をかけ

「待ったぁぁぁ!」

 思わず大声をあげてしまったが・・・

 子供からマシンを奪い返すとその親?が飛んできて

「ちょっと!うちの子に何するんですか!警察呼びますよ!?」

 警察?あぁ呼んでくれよ・・・そして俺のマシン元に戻せよ!

「・・・いやね?その子が僕のマシンを・・・みてよ・・・こんな風にして・・・弁償してもらえますか?」

 すると?

「は?たかがおもちゃでしょ?それに、子供のしたことで大人気ない」

 なんて口走りやがった・・・は?お前何言ってんの?そりゃね?セッティングも含めてかなり安く作れたけどさ・・・そうじゃないでしょ?

「・・・ソレ本気で言ってるんですか?」

「しつこいな・・・」

 そう言ってお父さんは子供を連れて会場を後にし・・・周りには千切れた残骸が・・・

 これ以降・・・僕はミニ四駆を作ることをやめて・・・まぁ?大会のバイトとかはしましたけどね?

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 実はこの日の夕方、駐車場でマシンを千切った犯人を再び目撃したんですが、どうやらお父さんは近くにおらず、車の横で待たせていた・・・なので

「ボク?暇なの?」

 と言って少し大きめの石を握って指先でドアにうんちの絵を描くとキャッキャキャッキャ喜んで地面にあった石を拾って・・・子供はすぐに満面の笑みになり・・・目の前の車のドアにガリガリと・・・うんちや落書きをし出し・・・離れて見てると・・・ありゃりゃ・・・の車にも書き出したよ・・・って・・・ベンツ?ウワー・・・オモシレェェェェ!

 しばらくするとお父さんがお母さんと赤ちゃんを連れて戻ってきたようで、子供の行為を目の当たりにし

「・・・は?」

 自家用車は勿論その周囲の車数台に傷を描きまくってる我が子・・・お母さんなんて抱いてる赤ちゃんを落としそうになるほど・・・そしてお父さんは

「・・・他の人が来る前にさっさと逃げるぞ!」

 なんて言い出したので近くに停めてあった自家用車のクラックションを盛大に鳴らして・・・人が集まってきたタイミングで

「なんの音ですか?」
 
 白々しい・・・

「・・・って、さっきの!おっさん・・・何やって・・・ウワー落書きだらけだー(棒」

 他にも集まってきた人達が現状を目にし

「酷い・・・おい警察に!」
「ソレよりの運営本部に連絡して持ち主に連絡しなきゃ」
「俺行ってくる!」
「って・・・まだ描いてるぞこの子」
「おい・・・父親なら早く止めろよ!」
「・・・なんて事してくれたんだ・・・」

 と、子供を叱ろうとしたから

「まぁまぁ、そんな怒らなくても」

 なんて・・・言ってあげると睨まれた

 誘導はしたけど・・・その時のボクはマシンを壊されて冷静じゃなかったんだろうね・・・

 結局運営からの敷地内への放送でナンバープレートと車種から数名の・・・そして・・・その先は知らんがな!さっさと帰ったからね・・・

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『子供のしたこと?』

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