ノンフィクション劇場☆おっさんになるまでに経験したバイトや体験談☆

ばふぉりん

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今回はちょっと趣向変更

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 今回もバイトの話なんですが、趣味?が多めに入った内容となっております。

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 専門学校を卒業後、実家には帰らずにこの地で仕事を探していた僕は、知り合いの家に下宿する形で就職活動をしつつ・・・

 就職活動>>>バイトの筈が

 就職活動<<<<<バイト

 となっていて・・・必然・・・遊ぶ時間が増えていき、バイト先と下宿の間にあるとあるお店に何度も何度も・・・気がつけば閉店まで居座り、お店にとっては大してお金も落とさない・・・そんな常連になっていった。

 そして数ヶ月後には・・・

「いらっしゃいませ。お子さんへのプレゼントですか?それでしたら・・・お子様のご年齢は・・・hmhm男の子ですか・・・なら・・・」
 
 接客をしていた。

 が、アルバイトではない!なんせ、給金が発生しない上に、シフトも存在しないからだ。
 メインのアルバイトが終わって店に顔を出し、新作があれば購入や予約をし、店長が忙しい時や、お客様(僕もだよ!)が困っていればわかる範囲でご案内を・・・そしてあれよあれよで・・・レジ打ちまで・・・と言っても、大物は流石に店長任せで、僕が担当してもOKなのは駄菓子・・・しかも9歳までの子供限定で・・・なぜ9歳かって?店長の趣向で・・・

「だってほら?小さい子が100円握りしめて駄菓子買いにきて、必死に計算して10円の駄菓子10個選んで・・・消費税とったらかわいそうでしょ?」

 それは激しく同意・・・ただし、100円以上の場合は消費税をとってもいいが、その辺の裁量は任せる・・とのこと。まぁ?その都度レジ開けるのも面倒だし、結局は中学生までは100円までなら・・・って事にはなってるんだけどね?ただ、時々数百円買うから・・・それで相殺ってことに(暗黙

「アンタも長くいるよねぇ・・」

 時間じゃなく期間的なね?

「そうですね・・・1年以上は過ぎてますね」

 この頃にはすでに就職活動は一切しておらず、バイト三昧の日々で・・・それこそ、休日の昼過ぎからはお店にいる・・・そんな・・・そして。お気づきの通り・・・ここはである。年齢は問わず、小さいお子さんから大きなお子さん、男の子も女の子も・・・流行りのものから懐かしいもの・・・パズルにプラモデルに・・・そして僕は主にガンプラの新作が出れば常連特典(情報が入るとすぐその場で予約)で購入・・・問屋さんとも仲良くなり、それが縁で

「アンタ月末の日曜日空いてるかい?バイト頼みたいんだけど」

 店長からこう言ってバイトの要請があったのはこれが初めてだったとおもう。

「空いてますよ?珍しいですね・・・バイトのお誘いがあるなんて」

 普段のレジ打ちや接客はなんだったんだろう・・・っても思うけど

「日曜にね?久しぶりに【ミニ四駆大会】をしようと思ってね・・・レッツ&ゴーも軌道に乗り始めてるし・・・どうだい?」

 私は初期からの世代だ。しかも【ミニ四駆】と銘打って、コースを走るタイプが出始める前から・・・そのサイズのものを作って遊んでいた記憶が・・・(スパイクタイヤ?オフロードだったと思う)
 そしてバイトしている時はタイプが出始めた頃で、ブーム再燃?しかし、一般宅には基本的にコースがないよね?2レーンの底に所々穴の空いた黒い奴ならギリギリ・・・灰色のレーンチェンジのついた3なんて・・・デカいからねぇ?

「走らせる場所もコースもないけど、問屋さんと結託して場所とか提供するからコース出しな!って言ったら、向こうも喜んで快諾してくれてね?」

 ・・・って・・・あーた

「今回は試験運用的なものもあるから、基本コース3個と各セクションで・・・場所は店の前で・・・」

 ここはアーケード内にあるお店・・・しかし残念ながらシャッター街だ・・・隣も営業はしているが、日曜日は基本お休み・・・まぁ・・・その辺の融通は話を通しておくでしょうけどね?

「大会規約としては・・・初回で全部決めれるものじゃないから、何点か・・・アンタからも何かあれば言ってごらん?」

 と・・・規約?をざっと見たところ問題はなく・・・というかね?


・年齢不問
・コースを走ること
・タミヤ指定のパワーチャンプ(認定乾電池)を使用する
・充電電池や改造はダメ
・参加費用300円
・1人一台

 初回はこんなところだったが、こうひょうで数回開催する頃には

・中学生迄とそれ以上の大人の2部門に分ける
・四駆
・パーツ自由

 が追加された・・・?ミニ四駆だから当然だろ?って思うでしょ?でもね・・・

 シャフト連結しないで前輪はフリーにしたり、物によっては前輪部分にプラスチック製のサイドローラーを取り付けることで・・・接地抵抗を限りなくなくす
・・・そんな改造をしてくるが出てきたのでね?そんなことし出すと・・・

「・・・山田(仮名)さん・・・とうとうシャーシも自作ですか?」

 自身が経営する自動車整備工場の片隅に何やら・・・規定サイズ内のフルアルミシャーシを作ったり・・・

「・・・モーターも手巻きですか・・・」

 モーター内のコイルも手巻きで・・・ギア比も・・・

「ボディは相変わらずですが・・・」

 とあるディーラーで貰った自家用車のボディをつけていたが

「実車でできないことをできるんだ!かっこいいだろ!」

 いや・・・実車でサイドローラーとかスライドダンパーウィングつけてたら・・・速攻通報されますって・・・

 ハナシガソレタ・・・

「じゃぁよろしくね?」

 そして当日朝

「おや、早いね・・・まだ問屋さんもきてないから朝飯でも食うかい?」

 そう促されてお店の斜向かいの喫茶店に・・・ここは入ってすぐの所にパン屋が、奥にはイートインスペースもあり、モーニングセットやランチも・・・

 食事をしていると問屋さんも到着したのが店内から見えたので、これまた一緒にモーニングセットを・・・そして

「やぁ、高橋(仮名)さん。今日はよろしく!」

 そう言ってアーケード内に車を乗り入れ(10時まではOK)、ハイエースの営業車内は、普段は各種プラモデルや営業商品がいっぱいなのに

「・・・これ全部コースですか?」

 タミヤ ミニ四駆サーキット ジャパンカップJr.サーキット
 この箱が8箱・・・それとは別に数箱・・・その中身は

「・・・ストレートが40枚・・・コーナーも・・・ウェーブセクションに・・・こ!これは!!!!」

 そして数年後にはバンクアプローチや・・・立体交差レーンを用いたシングルループが・・・強度に問題があったのと、そこそこのスピードで進入しないと回り切らない。。。とのこともあって、円のサイズを半分にしたダブルループも導入され・・・益々を持って大会が盛り上がっていくのはまだまだ先のお話。

 そして初回は問屋さんと僕と、早めにきてくれた参加者の数名でコースを・・・しかし、オーソドックスなコースレイアウトをすればパーツが余ってしまうので、とりあえずは全部使うつもりで・・・強引に最後は繋いで・・・完成!

「じゃぁ・・・手伝ってくれたお礼に・・・していいよ」

「「「「「やった!」」」」」

 そりゃ喜ぶよね?大会で優勝すれば色々もらえるし、本来だったら・・・事前にコースレイアウトは告知されても、なんてあり得ないよね?なら・・・まぁ?ここは非公式だからこその利点もあるから・・・それでも・・・

「順番に1人一回りでね?コースアウトしたらそこまでで」

 レーンチェンジもあるから3周は走れるけど・・・

「・・・見事にね?」
「・・・予想通り・・・ますね・・・」

 自宅でコースを走らせることなんて(前述)・・・基本新パーツが出れば買える範囲で買ってセッティングしても、試せない・・・なので・・・

「・・・あれ?なんで?」

 ミニ四駆なんて基本スイッチオン=全速力フルパワーだ・・・逆に電池が消耗してくる後半で若干落ちるけど・・・そこまで長いコースではない・・・まぁ数回戦は戦えるが・・・
 この時はまだバンクもないし、ローラーの種類も・・・そして・・・

「なぁ?なんでローラーなんだ?」

 僕が聞いてみると、ローラーの数は公式で決まってて・・・

「・・・ここはだよ?公式のルールに縛られる意味無いから・・・二段にすればいいんじゃないか?」

「「「「「!!!マジか」」」」」

 僕はこの時すでに公式には参加できない年齢だし・・・ある程度のバイト代はつぎ込めるから・・・車体重量は若干重くなっても、走行安定性という面では・・・やや過剰なローラー数に・・・

 え?勿論自分のマシンは作ってましたよ?試走だけで、大会には参加しませんけど・・・だってさ・・・それで上位入賞しようもんなら・・・あらぬ疑いかけられるのも面倒だしね?

「事前に知ってたんだろ」
「自分に有利なコースレイアウトを」
「何か裏があるんじゃ・・・」
「そもそもあのマシン自体が怪しい」
「・・・ヤラセか?」

 なんて・・・

 そして大会が始まり・・・事前告知はしていたものの、思うように集客はできず、結果20人の参加者で・・・

「・・・んー・・・思ったより反響はないのかねぇ?」
「いや・・・通行人が何人も立ち止まってましたから・・・初回で成果を出そうなんて・・・まだまだですよ」

 なんて話をしていると

「「「「ここだ!」」」」

 ん?

「大会は・・・終わった様子だけど・・・まだてもいいですか?」

 見ればおっきな子供お父さん連中が息を切らせて・・・肩や背中、両手には大きめの鞄を・・・ってあれは・・・

「倉庫から引っ張り出してきたんですか?」

「あぁ、うちの子が塾帰りにここを通ってね?話を聞いたらミニ四駆のコースだってんだから・・・昔馴染みの友人に連絡してたんだ。こんなに長いコースなんて走らせる機会なかったからね」
「そうそう。倉庫の奥にあったから、発掘するのに時間がかかってね」
「捨てないで持っててよかった・・・けど・・・メンテナンスしてないからなぁ・・・大丈夫かな?」
「アルカリ電池売ってますか?」
「この大会って何時からやってたんですか?」
「え?お父さん・・・何してるの?」
「ん?部活終わったのか?」
「「「「娘さん似なくて良かったな」」」」

 ぉぃぉぃ・・・まぁ・・・ある程度は宣伝効果が・・・発揮されたのもすごいが・・・

「・・・グリスが固まってる・・・」
「錆びてる・・・」
「あれ?スイッチ硬いな」
「ふはは!きちんとメンテナンスして仕舞わなきゃダメでしょ!ソレ!」
・・・・・・ガシャーン!

「「「「「・・・」」」」」

 うん・・・初期の頃のセッティングじゃぁ・・・コースアウトするでしょ・・・

 そんなこんなの初回は終わり・・・

「次はいつですか!?」
「来週は!?」
「いやまて・・・このコースは毎日ここに設置してあるんですか!?」
「ソレだったら・・・定時で上がれるようにしなきゃ・・・」
「営業時間は何時までですか?」
「大会規約は!?大人は参加可能ですか?」
「お父さん・・・子供みたい」
「・・・童心に帰れるのは良いことなんだよ?」
「・・・私先に帰ってお母さんに教えておくね?お先に~」
「え!?ちょ!まだ母さんには内緒に・・・行っちゃった・・・」

 取り敢えず第二回大会も開催が決定した・・・これは・・・楽しいが増えた・・・ってところでいいかな?

 結果として毎月末の日曜日に開催・・・ということになったが・・・

「え?〇〇さんとこそんなの事やってんの?ちょっと問屋さん・・・なんでにはその話持ってこなかったの?今月は無理・・・来月ウチでもやるから!頼むよ!?」
「・・・へぇ~?私のお店は小さいからねぇ・・・そんな面白い話・・・勿論もらえるんでしょ?」
「・・・市内に四つの玩具屋・・・毎月末として・・・ウチハ4カゲツゴカ・・・」

 なんて話になり・・・ミニ四駆大会自体は毎月末に開催されるようになったが、各玩具屋は・・・4に回数が減った・・・

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 とまぁ・・・長くなったけど導入としては・・・(え?

 結果的に各玩具屋だけでなく、国際大会用に作られた選手村(選手宿舎が後年一般分譲されて、サッカーチームのホームとなる)でも数回の大会が・・・数百人規模の・・・そんな・・・大祭に
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