ノンフィクション劇場☆おっさんになるまでに経験したバイトや体験談☆

ばふぉりん

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妙過ぎるバイト

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 今回はショートショートかも?(マテ

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 これも初回を経て顔見知りになったお客さん経由で紹介されたアルバイト・・・すこぶる妙な・・・

「お久しぶり!」

 待ち合わせ場所に居たのは、何度も依頼をくれるお客様と、見知らぬ人

「今回はコチラの方の依頼を回そうと思うんだけど・・・ピンハネじゃないよ?」

 依頼をそのまま別の人に回して、その際の中間マージンだけを抜く・・・そんなことはしない人と思ってたんだけどなぁ・・・ぁ、違うのか

「その顔は・・紹介手数料はもらったけど、知り合い価格でモーニング2食分だよ。
 っと、説明は本人にしてもらうね」

 と言って、その場を後にし・・・

「初めまして。今回は優秀なバイト君と紹介してもらったんだけど・・・ちょっと普段の仕事と毛色がちがうから大丈夫かな・・・と・・・いきなりこう言うのも失礼か」

 いきなりですね・・・でも

「何すればいいかわからない仕事ってのも面白そうですし、あのひとの紹介なら・・・ある程度は話が通ってるでしょうから・・・で、どんな依頼ですか?」

 まるで知らない人からの紹介じゃないなら、ある程度は聞いてるでしょ?聞いてるよね?・・・ね?

「じゃぁ説明・・・は道中でいいか・・・行こうか」

 そう言って事前にある程度聞いていた荷物(着替え多目)を持つと、船に案内され・・・そのまま1時間弱・・・

「あそこの島が見えるかな?あそこは個人所有で、この先の夏には大勢の客を迎える予定なんだけど・・・っと上陸しようか」

 桟橋から上陸し、何やら大きな荷物を数人がかりで下ろしていく・・・

「あぁ、この島には君だけが残って、俺たちは帰るから」

 ・・・へ?なんですと??

「荷物は主にキャンプ道具と食料だ。自由に使ってくれていい。まだ少し早いけど海に入るのもOKだ。まぁ、その際はあまり沖には行かないように。仕事の関係もあるからね?」

 どーゆーこーとー?

「上の施設は基本施錠してるから入れないけど、そこのトイレとシャワーは解放しておくから、自由に使ってくれて構わない。ただし、汚したら・・・掃除しておいてくれよ?」

 ・・・きな臭いな

「じゃぁ、仕事の話をしようか」

 そして聞いた・・・

「・・・それはまた・・・!!」

 仕事内容は、今日から7泊8日キャンプをしてもらうとのこと。その際に朝から3時間毎に見える範囲内で構わないから、海を見ること。なぜ?サメの背鰭が見えたら、時間と大体の場所をメモって・・・って・・・サメ!?まぁ・・・要するに?今後の一般客?VIP客?が来島した際の目安にするとのこと。

「それ以外の時間は自由にしてくれて構わない。多分後半で飽きが出ると思うけど、適当に会社にあったものを詰めておいたから・・・好きにしてくれ」

 そういって向けられた視線の先には・・・携帯ゲームやら書籍やら・・・ボードゲーム・・・ぉぃ!1人でどうしろってんだよ!

「食事は基本レトルトになってしまうが、今日から3日くらいは・・・氷が溶けるまでは・・・頑張ってくれ」

 大きめのクーラーボックスの中には、大量の氷と生肉やら野菜やら・・・そして

「コッチのボックスは、我が社の試作品で、ソーラーパネルで充電して簡易的な冷蔵庫になる・・・クーラーボックスだ」

 ・・・わーお

「つまり・・・試作品のモニターも兼ねてるってことですか?」

「察しがいいな・・他にもあるから、是非とも後日レポートにでもまとめてくれたら、それはそれで別料金として報酬を支払うから」

 そう言われて案内されたエリアには、キャンプ用品だけど、あまり見かけた事のない・・・新製品?いや、試作品の山が

「・・・では、8日後に迎えがくるってことでいいんですよね?」

 天からの迎えでないことを祈りつつ

「あぁ、頑張ってくれ」

 そして僕1人を残して・・・船は去っていき・・・

「・・・1日4回の観測と、空き時間に試作品のモニターか・・・飯は・・・先に生物を消費して・・・完全に1人キャンプだけど・・・とりあえず、寝床は・・・試作品を置いて行ったテントに便乗しようかな・・・どうせいろいろ試すにしても・・・

 サイズ的に2間✖️3間な屋外イベント用テント位の・・・ベースキャンプか?なテントが組み上がっていて、しっかり固定もされていたから・・・試作品を物色しながらハンモックやら何やらを・・・使用用途別にエリア分けして・・・やべ・・楽しい!

 飯は直火OKって言ってたけど、後が面倒だし、試作品の中に焚き台があったから・・・って、それなら最初から直火促すなってぇの!本当に自分のところの試作品把握してんのか?

 なんて思って良く見ると・・・ちがうメーカーのものが数種類・・・あぁ・・・ごちゃ混ぜか・・・

 そして飯の準備・・・寝る準備・・・観測準備・・・こんな内容だから、仕事ちょっと生存半分お遊び多目・・・じゃないと、一週間は過ごせない。なにより・・・本当に8日後に来るかどうかも・・・

 なんて思ってたら、結果として迎えが来たのは10日後でした。
 そう・・・海が荒れて・・・船が来ませんでした。食事はある程度切り詰めてたから、余裕で足りてたけど・・・泣けてきたね。

 本来の仕事のサメのチェックは、7日後に5ひきの背鰭を確認したが、それ以外は・・・一切・・・

 アルバイトのアルバイトである試作品モニターは、本当に色々ありすぎて・・・全部できないな・・・なんて思ってたけど、海が荒れて迎えが遅くなったことで・・・全部試すことができ、後日レポートを提出した際に

「これとこれ・・・実際に使ってみて欲しいなって思いましたね・・・これは・・・実用性に欠けてますが・・コッチは・・・」

 と、実演と本来とは違った使いたを見せると、大いに喜んでくれて、報酬にも色をつけてくれて

「試作品で申し訳ないけど・・・」

 なんて言いながら、欲しいと言った品を譲ってもらえたのは嬉しかった。

「次回もあれば、ぜひ・・・むしろ間を通さずに直に・・・」

「申し訳ありませんが、今回のように別途報酬も本来であれば受けてはいけないのですが、欲に目が眩んだ私の落ち度です。なので、次回があれども、直接バイトの話はしないほうがよろしいと思います。その際にはお客様とうちの会社のと間で違約金が発生すると思われますので・・・まぁ・・・で・・・よろしくお願いします」

 直接取引をしちゃうとね?本来会社に入るべきお金が入ってこない上に、万が一そこから直接雇用になると、引き抜きという形になれば、会社が被る被害が大きく・・・それらが問題で、色々とあったって聞いたこともあるし・・・

「つまり、結果的にお互いによろしくない結果になる・・・ってことかな?」

「そうですね・・・でも・・・今回はとても面白く楽しい体験をさせてもらいました。ので、是非・・・次回を期待しておきます」

 そう言ってその場は終わり、後日
・・・また・・・妙な案件が回ってきたのは・・・ね?

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 ソロキャンプ・・・費用道具相手持ちで・・・追加報酬・・・とても美味しかったな・・・後日の案件もまた後日書きますね

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 別件でこんな依頼も

 車持ち若しくはキャンプ用品持ち限定の仕事で・・・とある空港周辺の山地や田畑、民家等々一定範囲内での騒音調査

 車持ちは自車待機で、規定時間になったあら機器を用いて騒音測定。
 クリマない人は指定箇所にてテント等のベース設置後、同じく規定時間に騒音測定。トイレ等は時間を決めて、巡回する当社スタッフの車で移動が可能。但し36時間の拘束有り。

 秋口だったからよかったものの・・・ねぇ?

 何人かは野生動物と遭遇して驚いてたけど、幸い猪や鹿といった大型には出会わなかったそうだが、何人かはテント内に置いてあったオヤツを食いwらされたとかで・・・

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 旨みを感じなかったから私は受けていなかった
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