ノンフィクション劇場☆おっさんになるまでに経験したバイトや体験談☆

ばふぉりん

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バイトアレコレ

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 これはとある海辺でのお仕事のお話

 プライベートビーチのような直径五十mの半円の砂浜・・・そこの清掃を言い渡されたのですが・・・7月の炎天下・・・小さいものは手のひらサイズ・・・大きいものは腕くらいの・・・・・・が流れ着き、8月から一般開放するってんで、それらの除去掃除依頼が舞い込んできた・・・そして初日から・・・問題が発生し、結果翌日には一般公開の計画自体が白紙になるという・・・それは・・・

「なぁ?いまおれたち向こうの端からこっちまで掃除したよな?」
「あぁ・・・ネコ(猫車)もいっぱいだし・・・てか、砂浜でネコは無しだろ・・・」
「あぁ・・・それも要報告改善提案だな・・・でもさ・・・」

 自分達が掃除した孤月の砂浜・・・

「なんで掃除前と同じ景色が並んでるんだ?」
「・・・カーブの形状が逆だけどな」
「そうじゃねぇよ!」

 結果として、時計で言うところの6時から時計回りに掃除を開始し、12時の位置まで来た頃には、潮の満ちで新たな漂着物が・・・湾になった砂浜を・・・

「・・・仕方がない・・・この状況を写メっておいて・・・戻るぞ・・・」

 この時のは、会社に戻るのではなく、再び12時→6時まで半時計回りに掃除をする・・・事で・・・案の定・・・

「・・・どう思う?」
「・・・聞きますか?それ・・・」

 そう・・・再度朝の場所・・・6時の場所から眺める光景は・・・朝とあまり変わらない流木の道

「これって・・・湾の入口に網でも設置してもらわないと永遠に使えないんじゃ?」
「だな・・・お前それ提案してみろよ」
「通らないにきまってるじゃないか・・」

 そして、掃除の様子を動画に撮り、2回の移動で集めた流木と、数回ぶんの写メを提げて会社に戻り、上司に報告・・・

「・・・お前ら本当に掃除したのか?」

 流石に先輩がキレて上司に殴りかかろうとして・・・他の後輩が上司殴ってましたが・・・

 そして翌朝

「・・・なぁ・・・」
「これは・・・」
「そうですね・・・」
「「「無理でしょ」」」

 その日の漂着物は・・・変わらずだったが、その大きさは・・・

「・・・現場検証用にメジャー持ってきてるよな?」

 何m掃除してかかった時間とゴミの量を・・・紙面で証拠として残そうと・・・持ってきていたメジャーでその流木を測ると

「直径約2mで・・・長さは・・・メジャーが足りないので継ぎ継ぎで大体15m・・・ちょっとした漁船ですよ?」

 速攻写メって上司を呼び出し・・・

「・・・お手上げです」

 これには上司も即納得して、お客様に連絡後、足を運んでもらい・・・説明・・・する間もなく、今回の依頼自体がなかったことになり・・・終了!

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 もちろん2日分の給料は出ました

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 派遣?請負?バイト斡旋?

 とあるお仕事で、最初にその日担当の親方?さんからハンマーとノコギリと土嚢袋を渡され

「今からお前たちには現場にある邪魔なものを運び出してもらう」

 それだけ言うと、集合場所から細い道を進んだ先のとある民家に・・・

「来てもらって分かったとおもうが、その道しか出るルートはない。そしてこの家を解体するのが俺たちの仕事だ!」

 ・・・つまり?鰻の寝床のような・・・横幅1mも無い道幅に・・・この目の前にある民家を解体して・・運び出せと?

「ハンマーとノコギリしか持ってませんが!」

 いやいや・・・こんな程度の道具でどうしろと?

「ワシは別の現場があるからお前たちでやっておけ!」

 ・・・え?

 そして去っていく親方・・・

 呆気に取られて親方を止める奴が一人もいなかった

「「「「「「「「「「・・・え?」」」」」」」」」」

 総勢10名のバイト・・・しかも・・・建築(解体)関係者皆無・・・そしてこの道具・・・

「「「「「「やってられるか!」」」」」」

 ここで10人中6人が逃走・・・

「・・・とりあえず外せるもんは外して運ぶか・・・」

 ガラス戸や窓・・・畳等々持ち出せるものを運び出し

「床板剥いで・・・壁も・・・って土壁なら殴るしかないな・・・」

 ハンマーで殴って崩し、竹は・・・これ縦引きやんか!くっそ・・・蹴り壊す!そしてそう大きくない民家(小屋?)は骨組みと屋根だけけの姿になり・・・

「「「「やればできるもんだな」」」」

 そこへ朝の親方登場

「なんだ・・・まだ終わってないのか・・・こりゃ減給だな」

 半分の人数でここまでやったんだから・・・でもまぁ・・・逃げた責任はうちの会社バイト先にもあるけど・・・

「明日も続きよろしくな。せめて明日までには柱倒しておけよ!」

 ・・・無理!

 バイト先に戻り現場報告と追加人員要請・・・そして・・・

「なんとかかんとかで20人か・・・」

 昨日バックれた6人は除名処分&損害金の請求をどうの・・・そこら辺は社員さんでなんとかしてくださいね?

「・・・リーダー・・・これって・・・マジ?」

本気ほんきと書いてマジと読む・・・じゃぁ手順話すぞ!」

 そしてなんやカンやで夕方には・・・

「ん?10人しか頼んで無いからそんな大人数に増やされても給料は同じだぞ?」

 親方・・・ちょっと顔が赤いのと・・・お酒飲んでますね?

「あぁ、これはうちの会社で納期までに~云々~ですから、ご安心を」

 そして翌日は、倒した家屋の廃材を運び出し・・・終了・・・そして

「おかしいな・・・最初に発注した時は10人だったはずがなんで30人もいるんだ?金は出さんと『君?』・・え?」

 納期に間に合わせるために動員したバイトは30人を超え、疲れたら休ませる・・・交代でなんとか・・・終わった頃にやってきた親方さんと、スーツの御仁・・・

「君はアルバイトにこんな危険な仕事を任せてどこに行ってたんだ?」

「・・・しゃつおー?」

 今回の雇い主の社長さんに連絡をつけたところ、親方さんのことでね?

「今回の報酬は正当なものを約束しよう。納期や報酬に難があったにもかかわらず、これだけの人員を導入して終わらせてくれたことはとても感謝している。今後も依頼を出すので、よろしく頼むよ」

 社長さんはいい人だった。そして、初日にバックれた6人はともかく、終了日まで参加してくれたアルバイトには通常の2.5倍の賃金が追加として支払われた。

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 過酷でした

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 1日作業の予定だったけど午前中で終わってしまい、それでも1日分の給料は出るので事務所でお金を受け取ってると

「急な依頼で申し訳ないが荷物を運んでもらえないか?」

 ここは宅配所ではないですよ?

「あら〇〇急便の営業さん・・・どしました?」

 そして話の内容としては、今日中に届けなければいけない品を積み忘れたことが先ほど発覚し、その伝手として・・・此処に白羽の矢が立ったと・・・

「今日の17時までに神戸の営業所までこれを運んでください。かかった費用や依頼料その他諸々は全額負担します!」

 見ればバイクのヘルメットが1個入る程度の段ボール箱・・・重さもそれくらいかな?

「と言うわけなんだけど、今から人間手配するのも・・・ねぇ?」

 と・・・事務員さんがボクの方を・・・

「・・・え?・・・わかりました・・・でも神戸は行った事ないので、地図やら色々準備してくださいよ?」

 そして新幹線の乗り換え案内や営業所の場所。最悪の場合はタクシーを使っても、領収を持って来れば・・・って事で・・・

「行ってきます!」

 ・・・新幹線から在来線の乗り継ぎに1分・・・って無理だろ!

 勝手知ったる近駅ならともかく、初めて行く駅で新幹線と在来線と地下鉄・・・どっちが北だよ!って事で、ささっと地上に出て

「タクシー!」

「・・・〇〇営業所からの荷物をお持ちしました」

「・・・マジか・・・助かったぁぁぁぁ!」

 神戸の営業所では安堵と歓喜の声が・・・

「・・・肉いる?」

 ってことでお土産?で神戸の美味しいお肉もらっちゃいました・・・

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 そして帰りの新幹線で寝過ごして・・・降りる駅一個過ぎちゃいました

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