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第2章 魔法と領地巡りの儀式
『66、鈍いのかしら』
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翌日、宿を出た俺たちはカルスが知っているという抜け道に向かっていた。
「どんどん森の中に入っていくわね。やっぱり隠し通路は見えづらい所にあるのかしら」
「隠れていないと隠し通路って言えないじゃない・・・」
呆れた様子でツッコんだフローリーを肯定するようにカルスは足元の土を弄る。
中から現れたのは石で作られた蓋のようなもの。
フェブアーが蓋を持ち上げると、どのくらいの深さがあるのかも分からない穴が現れた。
ここが隠し通路に至る道なのだろう。
「反乱軍に見つかっても面倒なので早く入ってください」
カルスに促され、壁についている銀色の梯子を使って穴の奥底へと降りていく。
1分ほど降りると木製の床が見えてきた。
どうやら地下通路のようで、ドク郡で入った本棚の奥の隠し通路を彷彿とさせる。
「全員降りましたね?それでは領主館の中に入りましょうか」
「みんなカルスから離れないようにね。反乱軍の前とかに出たら目も当てられない」
一応、注意喚起しておくと全員が神妙に頷いた。
歩き始めてから10分ほど経ったところでカルスが立ち止まり、壁に手を当て始める。
ある一点に当てた時、ガタッという音がして俺の目の前の扉が開いた。
「だ、誰だお前たちは?どうしてそこから入ってこれたんだ?」
「グラッザド王国第1王子のリレン=グラッザドだ。名は知らないが大人しくしてもらおう」
護衛を呼ばれたりしたら厄介極まりない。
短剣をチラつかせながら圧力をかけると、少年は小さく頷いた。
武力で脅すのは好きでは無いが、この場合は致し方ないだろう。
「ドニク、久しぶりですね。5年前に仕えていた一執事ですが・・・覚えておりますか?」
「えっと・・・?ああ、お茶の執事か」
俺のすぐ後に隠し通路から出たカルスが尋ねれば、名すら覚えられていなかったようだ。
“お茶の執事”という別れるきっかけとなった事件で覚えられている。
すると、ドニクのそばに控えていた黒服の男が不愉快そうに顔を歪ませた。
「仕えてもいないお前がドニク様を呼び捨てにするな。今さら何の用で戻ってきた?」
「リレン王子のお話はここまで届いていないんですね。それならば話は早い」
バカにするように笑ったカルスと黒服の男の間で、見えない火花が散る。
俺はマイセスの協力を得ながら魔導具を組み立てて、サッと頭の上に掲げた。
「私が指示する物を探し出せ。探索<サーチ>。捜索対象は領主の不正の証拠資料」
ニーザス郡で行ったのと同じ詠唱をすると、赤い点が1ヶ所に集まっているのが分かった。
早速カルスに地図を見せると、彼は眉をひそめていく。
「どうやら領主の執務室のようですね。重要な資料は手元に置いておくタイプですか」
「お前たちは一体、何の話をしているのだ?」
半ば強引に割り込んできたドニクが地図を見ながら首を傾げる。
この人に出しゃばってこられると計画の邪魔になるから引っ込んでいて欲しいんだけど。
「対策はあちらの部屋にしましょう。もし入ってきたら教国が黙っていないわよ」
巫女姫という自身の立場を利用して、ドニクを排除してしまおうという考えのようだ。
もちろん彼らが納得するはずもない。
「おかしいでしょう!ここは王城では無く領地です。領主の指示に従ってください」
「あなたは領主では無いだろう。私たちの行動を制限したいのなら領主をさっさと呼べ」
決して取り乱さず、淡々と怒るカルスに背筋がゾクッとした。
誰かに畏怖したのはこれが初めてかもしれない。
他のメンバーたちも青ざめており、フェブアーに至っては剣の柄に手を乗せている。
部屋の気温が氷点下近くまで下がった錯覚を覚えた。
「・・・分かりました。私とドニクは手出しいたしませんからどうぞごゆっくり」
黒服の男とドニクはすっかり震えあがってしまっている。
そうして会議室に場所を変えた俺たちは、今後の方針を話し合うことにした。
「まずは領主の執務室に入るのは実質、不可能です。あそこの罠は突破できません」
「でも、このままじゃ不正の証拠が手に入らなくて断罪できない」
いつになく弱気なカルスに、マイセスが頭を抱える。
闇が燻り続けるのは俺としても遠慮願いたいのだが、問題なのは味方がいないことだ。
今までの長期戦ではベネットやカンナさんの協力を仰ぎながら戦ってきた。
だが、この領主館には味方がいない。
原因は2週間近くも前に起こった反乱をまだ収められていないから。
本気で民衆のことを考えている者は反乱を何とか収めて死者を出さまいと奮闘している。
ここに残っているのは民衆なんてどうでもいいと思っている奴らばっかだ。
彼らが味方してくれるとは思えない。
「ここは最初の作戦通り、反乱軍を不正摘発軍にすり替えてしまおう」
「数の論理で押し切ってしまおうという考えですか?」
ボーランが納得がいかないといった声で尋ねると、みんなの視線も俺を刺す。
それもあるが、最大の利益は別にあるんだよ。
「ちょっと違うかな。まず第1に民衆の前で断罪しようという考えがある。そうすれば下手な小細工が効かない。常に厳しい目に晒されるんだから精神も参ってくれるでしょう」
俺や民衆は不正をした理由を聞きたがっているため、利害は一致する。
ボーラン、マイセス、フェブアーが納得したように笑った。
「第2に、この館を混乱させる意味合いがある。反乱軍に兵を割いてもらって執務室への侵入を目立たなくさせるんだ。これで罠問題も解決だろ?」
今回の断罪を行うにあたって一番厄介なのが執務室に罠が張り巡らされていること。
かかったら最後、多数の兵に囲まれてしまうことは火を見るよりも明らかである。
だが、反乱軍を投入してあげれば話は別だ。
我先にと領主を殺しに来る民衆たちの対処に追われて、執務室など構っていられない。
警備が手薄になった隙を見計らって侵入すれば作戦は完了する。
一旦、落ち着かせた反乱軍改め不正断罪軍の前で断罪会を行えばOKだ。
民衆の怒りも抑えることが出来るし、この国の闇も取り除ける。
まさに一石二鳥じゃないか。
「なるほどね。それなら門を開放して反乱軍を入れ込んであげよう」
「略奪とかはしないように言い聞かせておかないと。次の領主が困っちゃうけどね」
なぜか楽しそうなボーランに一言付け加えておく。
あくまでも不正を断罪するためにすり替えるのであって、略奪兵にするわけでは無い。
相手に付け込まれる隙は少ないに越したことは無いのだ。
このような裏工作が勝敗を分けるのは前世の小説から学習済み。
「領主の息子をスケープゴートにしたらどうかしら。見たところ鈍そうだし」
「反乱軍を館の中に紛れ込ませた黒幕に仕立て上げるってこと?」
マイセスの突拍子もない発言に思わず引いてしまう。
確かにそこは懸念材料ではあったが、どうやってスケープゴートにするのか。
「門の外にいるのは援軍だと言ってしまえばいいのよ。あの様子だと区別つかないわ」
「良い案だと思います。昔からすぐ騙されていましたから」
意外にもカルスが同調したことにより、この案が採用されることになった。
お茶を振舞って休憩させた後で、ドニクを窓際に連れ込む。
「な、何だあの武装集団は・・・。これからどこかと戦でもするつもりなのか?」
「あれは隣の郡からの援軍だ。代表者だけでも館の中で休ませては?」
「分かった、そうしようではないか」
作戦の肝となるセリフを口にしたが、ドニクは特に疑った様子も無く、あっさりと認めた。
俺たちはそんな彼に拍子抜けしてしまう。
「自分で仕掛けておいてなんだけど・・・やっぱり鈍すぎやしないかしら?」
喜々としながら門を開けに向かったドニクを見送った後、マイセスがポツリと呟いた。
確かにね・・・。ちょっと心配になってくるよ。
「どんどん森の中に入っていくわね。やっぱり隠し通路は見えづらい所にあるのかしら」
「隠れていないと隠し通路って言えないじゃない・・・」
呆れた様子でツッコんだフローリーを肯定するようにカルスは足元の土を弄る。
中から現れたのは石で作られた蓋のようなもの。
フェブアーが蓋を持ち上げると、どのくらいの深さがあるのかも分からない穴が現れた。
ここが隠し通路に至る道なのだろう。
「反乱軍に見つかっても面倒なので早く入ってください」
カルスに促され、壁についている銀色の梯子を使って穴の奥底へと降りていく。
1分ほど降りると木製の床が見えてきた。
どうやら地下通路のようで、ドク郡で入った本棚の奥の隠し通路を彷彿とさせる。
「全員降りましたね?それでは領主館の中に入りましょうか」
「みんなカルスから離れないようにね。反乱軍の前とかに出たら目も当てられない」
一応、注意喚起しておくと全員が神妙に頷いた。
歩き始めてから10分ほど経ったところでカルスが立ち止まり、壁に手を当て始める。
ある一点に当てた時、ガタッという音がして俺の目の前の扉が開いた。
「だ、誰だお前たちは?どうしてそこから入ってこれたんだ?」
「グラッザド王国第1王子のリレン=グラッザドだ。名は知らないが大人しくしてもらおう」
護衛を呼ばれたりしたら厄介極まりない。
短剣をチラつかせながら圧力をかけると、少年は小さく頷いた。
武力で脅すのは好きでは無いが、この場合は致し方ないだろう。
「ドニク、久しぶりですね。5年前に仕えていた一執事ですが・・・覚えておりますか?」
「えっと・・・?ああ、お茶の執事か」
俺のすぐ後に隠し通路から出たカルスが尋ねれば、名すら覚えられていなかったようだ。
“お茶の執事”という別れるきっかけとなった事件で覚えられている。
すると、ドニクのそばに控えていた黒服の男が不愉快そうに顔を歪ませた。
「仕えてもいないお前がドニク様を呼び捨てにするな。今さら何の用で戻ってきた?」
「リレン王子のお話はここまで届いていないんですね。それならば話は早い」
バカにするように笑ったカルスと黒服の男の間で、見えない火花が散る。
俺はマイセスの協力を得ながら魔導具を組み立てて、サッと頭の上に掲げた。
「私が指示する物を探し出せ。探索<サーチ>。捜索対象は領主の不正の証拠資料」
ニーザス郡で行ったのと同じ詠唱をすると、赤い点が1ヶ所に集まっているのが分かった。
早速カルスに地図を見せると、彼は眉をひそめていく。
「どうやら領主の執務室のようですね。重要な資料は手元に置いておくタイプですか」
「お前たちは一体、何の話をしているのだ?」
半ば強引に割り込んできたドニクが地図を見ながら首を傾げる。
この人に出しゃばってこられると計画の邪魔になるから引っ込んでいて欲しいんだけど。
「対策はあちらの部屋にしましょう。もし入ってきたら教国が黙っていないわよ」
巫女姫という自身の立場を利用して、ドニクを排除してしまおうという考えのようだ。
もちろん彼らが納得するはずもない。
「おかしいでしょう!ここは王城では無く領地です。領主の指示に従ってください」
「あなたは領主では無いだろう。私たちの行動を制限したいのなら領主をさっさと呼べ」
決して取り乱さず、淡々と怒るカルスに背筋がゾクッとした。
誰かに畏怖したのはこれが初めてかもしれない。
他のメンバーたちも青ざめており、フェブアーに至っては剣の柄に手を乗せている。
部屋の気温が氷点下近くまで下がった錯覚を覚えた。
「・・・分かりました。私とドニクは手出しいたしませんからどうぞごゆっくり」
黒服の男とドニクはすっかり震えあがってしまっている。
そうして会議室に場所を変えた俺たちは、今後の方針を話し合うことにした。
「まずは領主の執務室に入るのは実質、不可能です。あそこの罠は突破できません」
「でも、このままじゃ不正の証拠が手に入らなくて断罪できない」
いつになく弱気なカルスに、マイセスが頭を抱える。
闇が燻り続けるのは俺としても遠慮願いたいのだが、問題なのは味方がいないことだ。
今までの長期戦ではベネットやカンナさんの協力を仰ぎながら戦ってきた。
だが、この領主館には味方がいない。
原因は2週間近くも前に起こった反乱をまだ収められていないから。
本気で民衆のことを考えている者は反乱を何とか収めて死者を出さまいと奮闘している。
ここに残っているのは民衆なんてどうでもいいと思っている奴らばっかだ。
彼らが味方してくれるとは思えない。
「ここは最初の作戦通り、反乱軍を不正摘発軍にすり替えてしまおう」
「数の論理で押し切ってしまおうという考えですか?」
ボーランが納得がいかないといった声で尋ねると、みんなの視線も俺を刺す。
それもあるが、最大の利益は別にあるんだよ。
「ちょっと違うかな。まず第1に民衆の前で断罪しようという考えがある。そうすれば下手な小細工が効かない。常に厳しい目に晒されるんだから精神も参ってくれるでしょう」
俺や民衆は不正をした理由を聞きたがっているため、利害は一致する。
ボーラン、マイセス、フェブアーが納得したように笑った。
「第2に、この館を混乱させる意味合いがある。反乱軍に兵を割いてもらって執務室への侵入を目立たなくさせるんだ。これで罠問題も解決だろ?」
今回の断罪を行うにあたって一番厄介なのが執務室に罠が張り巡らされていること。
かかったら最後、多数の兵に囲まれてしまうことは火を見るよりも明らかである。
だが、反乱軍を投入してあげれば話は別だ。
我先にと領主を殺しに来る民衆たちの対処に追われて、執務室など構っていられない。
警備が手薄になった隙を見計らって侵入すれば作戦は完了する。
一旦、落ち着かせた反乱軍改め不正断罪軍の前で断罪会を行えばOKだ。
民衆の怒りも抑えることが出来るし、この国の闇も取り除ける。
まさに一石二鳥じゃないか。
「なるほどね。それなら門を開放して反乱軍を入れ込んであげよう」
「略奪とかはしないように言い聞かせておかないと。次の領主が困っちゃうけどね」
なぜか楽しそうなボーランに一言付け加えておく。
あくまでも不正を断罪するためにすり替えるのであって、略奪兵にするわけでは無い。
相手に付け込まれる隙は少ないに越したことは無いのだ。
このような裏工作が勝敗を分けるのは前世の小説から学習済み。
「領主の息子をスケープゴートにしたらどうかしら。見たところ鈍そうだし」
「反乱軍を館の中に紛れ込ませた黒幕に仕立て上げるってこと?」
マイセスの突拍子もない発言に思わず引いてしまう。
確かにそこは懸念材料ではあったが、どうやってスケープゴートにするのか。
「門の外にいるのは援軍だと言ってしまえばいいのよ。あの様子だと区別つかないわ」
「良い案だと思います。昔からすぐ騙されていましたから」
意外にもカルスが同調したことにより、この案が採用されることになった。
お茶を振舞って休憩させた後で、ドニクを窓際に連れ込む。
「な、何だあの武装集団は・・・。これからどこかと戦でもするつもりなのか?」
「あれは隣の郡からの援軍だ。代表者だけでも館の中で休ませては?」
「分かった、そうしようではないか」
作戦の肝となるセリフを口にしたが、ドニクは特に疑った様子も無く、あっさりと認めた。
俺たちはそんな彼に拍子抜けしてしまう。
「自分で仕掛けておいてなんだけど・・・やっぱり鈍すぎやしないかしら?」
喜々としながら門を開けに向かったドニクを見送った後、マイセスがポツリと呟いた。
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