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最終章
18 大丈夫
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【最終章】
——夕生はブランコを揺らしながら夕暮れを眺めている。
すると後ろから声がした。
「夕生」
お泊まりセットを取りに帰っていた丈が、肩にリュックをぶら下げて立っている。
夕生はその姿を見て、なんだかとても安心した。
なぜだろう。夕暮れのせいかどうにも寂しい気持ちになっていて、少し不安だったから、丈が来てくれて心底安心したのだ。
今日は初めて丈を三ツ矢の新しい家族に紹介する日だった。丈はいつも優しくて、頼もしいから、きっとお父さんやお母さんも気に入ってくれる。
愛海もきっと懐くだろう。
皆、安心してくれる。
夕生に信頼できる丈という存在がいることを。
夕生は丈に笑いかけた。
「丈っ」
「遅くなってごめん」
「全然、遅くなんかないよ」
何も遅くない。丈はいつも夕生が望むときに来てくれる。
夕生が微笑むと、丈も同じようにふんわり笑いかけてくれた。
「行こうか」
「うん」
夕暮れに染まる道を二人で歩いた。こうして隣で歩いているといつも思い出す。もっと昔、初めて丈と会った日に丈が夕生の手を繋いでくれたこと。
今ではもう二人とも子供じゃないから手を繋いだりはしない。
でもあの時は子供だったから、夕生は全部が怖かった。
新しい子たちが沢山いる中で不安で仕方なかったのだ。だって友達なんかできるわけがない。上級生は怖くて、いじめられるかもしれない。
昔からおどおどしていてちゃんと喋れないから怒られる。クラスではいつも端っこにいて、誰も夕生を見ていない。
班活動でもそうだと思った。
丈以外の皆はそうだった。
丈だけが夕生に気付いて、手を繋いでくれた。
あれがどれだけ夕生の心に安堵をもたらしたか。
夕生がどれだけ嬉しかったか。
まだ言葉が拙くて恥ずかしいから、『大好き』とは言えないけれど、いつか伝えられる日が来たらいい。
夕生は丈の隣にいたい。もう何も隠さずに、まっさらな心で傍にいたい。
躊躇いなくその手を握れる日を、夢見ている。
——肩を竹田に握られている。肌に彼が噛みついてくる。
夕生の意識は透明の箱の中で守られている。だから体に何が起こっても心は崩壊しない。
せめてうなじだけは守って、それからのことはもう、夕生が耐え抜けば終わること。
具合が悪くなったからと家で休んで、じっと恐怖が過ぎ去るのを待てば、父や母たちの前でも平然と振る舞える。
丈には何も言わなければいい。
「三ツ矢、……はっ、は」
……いや。
無理だ。
頭の中に丈が浮かぶ。彼が夕生に問いかける。
——『大丈夫?』
「……竹田」
もう嘘をつきたくない。
何もなかったみたいに振る舞いたくない。
丈に『大丈夫?』と問いかけられて、笑顔で返せる自信なんかない。
「竹田っ!」
夕生は叫んだ。自分で意識を守る透明な箱を砕き割る。
覆い被さる竹田が目を瞠った。瞳孔が開き、顔は真っ赤になっている。
夕生は片手でうなじを守り、もう片方で竹田の胸を押した。
「竹田、やめて」
呟いてから、出来る限りの大声で叫ぶ。
「離れてっ!」
そこで竹田が我に返ったように息を短く吸い込んだ。夕生はもてる力の限りで体当たりをする。
「うっ……!」
「竹田」
竹田が床に倒れ込む。二人ともゼェゼェと荒い呼吸をしていた。体の中が熱くてたまらなくて、必死に呼吸するしかないのだ。
夕生には分かる。
「本当に……ごめん、俺のせいでこうなってるのに……」
その辛さが夕生には分かった。
夕生は座り込み、涙をボロボロ流しながら竹田に語りかける。
「竹田、落ち着いて」
竹田が上半身を起こす。夕生は話しかけ続けた。
「俺たちは大丈夫だ」
竹田もまた苦しげな、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
竹田も怖いのだ。オメガのヒートに当てられるのは初めてだったのだろう。夕生はハァハァと肩を大きく揺すりながら、せめて距離を取った。
「ハッ、は……竹田、まだ取り返しがつく……だから……」
「……くそッ」
いきなり竹田が自分の手の甲を拳で叩いた。
夕生はビクッと震える。竹田はこちらを見ずに、制服の内ポケットに手を突っ込んだ。
「ない、ない……っ」
何か言っている。何を探してる?
夕生が眉を顰めると、竹田が汗だらけの顔をこちらに向けた。
「三ツ矢、抑制剤、抑制剤持ってる?」
「も、持ってない」
竹田がのそっと体を揺する。立ち上がった。
「じゃあ、俺、出るから」
だがすぐに膝をつく。四つん這いに近い姿勢で扉まで這う。
「竹田、」
「俺は、出て、先生呼んでくる」
「……うん、わかった」
伝わったんだ……。
竹田が扉をスライドさせる。夕生はもう蹲ってそちらに目を向けない。
匂いで竹田が部屋から出て行ったのが分かった。
夕生はドッと安堵して、その場に倒れ込む。
でもまだあの圧倒的な恐怖が体に残っている。ヒートは収まっていない。
夕生はうなじを守って身を丸くした。とにかく急所を守るんだ。呼吸が苦しい。混乱と恐怖が夕生の中で渦巻いている。
耐えないと。
いつまでかは、分からないけど。
でもきっと夕生が傷付いたら心を痛める人がいるから。
耐えないと……。
——不意に、扉がガラッと開く音がした。
声が聞こえた。
「夕生」
それは世界で一番好きな声だった。
体は硬直したままで、でも心が勝手に微かに緩む。
続いて肩にふんわりした熱が宿った。
「大丈夫だよ、夕生」
その熱の場所から強張りが解けていくようだった。
ガチガチと壊れたみたいに震えていた体が次第に落ち着いていく。
夕生は不思議に思って瞼を開いた。
視線だけで見上げると、そこには彼がいる。
「夕生、大丈夫」
丈は苦しそうに微笑んで夕生に寄り添ってくれた。
夕生は熱くて痛くて苦しくて仕方ない。今すぐ気を失ってしまいたいのに出来ないのがもどかしい。
頭はずっとパニックに陥っていて、ここに丈がいるのが信じられない。
そんな時なのに、あっ、と思った。
微笑みかけてくれる丈の頬に血が滲んでいたのだ。
「……丈、怪我してる」
ぼんやりする意識の中で、夕生は心配になって呟いた。
丈が怪我をしている。どうして? 途端に心が幼くなってしまったみたいだ。
夕生はとても悲しくなった。傷ついているのは丈なのに心が締め付けられて仕方ない。
だから、丈の「痛くないよ」の言葉にとても安心した。
「夕生」
丈が泣き笑いみたいに微笑んでくれる。
……丈が痛くないなら、いいや。
もう大丈夫だ。
夕生はそっと目を閉じた。
体が熱く強張って、心は恐怖で凍っている。でもそれらは大好きな人たちの声で和らいでいく。
夕生のぼんやりした意識に、愛海の声が加わる。
「もう大丈夫だからね」
丈と愛海が「大丈夫」と夕生を励ましてくれた。苦しいけれどでも、夕生は嬉しくなって、心がとろとろ溶け出していくのを感じている。
もう、大丈夫なのだろう。
夕生はそっと目を閉じた。
——夕生はブランコを揺らしながら夕暮れを眺めている。
すると後ろから声がした。
「夕生」
お泊まりセットを取りに帰っていた丈が、肩にリュックをぶら下げて立っている。
夕生はその姿を見て、なんだかとても安心した。
なぜだろう。夕暮れのせいかどうにも寂しい気持ちになっていて、少し不安だったから、丈が来てくれて心底安心したのだ。
今日は初めて丈を三ツ矢の新しい家族に紹介する日だった。丈はいつも優しくて、頼もしいから、きっとお父さんやお母さんも気に入ってくれる。
愛海もきっと懐くだろう。
皆、安心してくれる。
夕生に信頼できる丈という存在がいることを。
夕生は丈に笑いかけた。
「丈っ」
「遅くなってごめん」
「全然、遅くなんかないよ」
何も遅くない。丈はいつも夕生が望むときに来てくれる。
夕生が微笑むと、丈も同じようにふんわり笑いかけてくれた。
「行こうか」
「うん」
夕暮れに染まる道を二人で歩いた。こうして隣で歩いているといつも思い出す。もっと昔、初めて丈と会った日に丈が夕生の手を繋いでくれたこと。
今ではもう二人とも子供じゃないから手を繋いだりはしない。
でもあの時は子供だったから、夕生は全部が怖かった。
新しい子たちが沢山いる中で不安で仕方なかったのだ。だって友達なんかできるわけがない。上級生は怖くて、いじめられるかもしれない。
昔からおどおどしていてちゃんと喋れないから怒られる。クラスではいつも端っこにいて、誰も夕生を見ていない。
班活動でもそうだと思った。
丈以外の皆はそうだった。
丈だけが夕生に気付いて、手を繋いでくれた。
あれがどれだけ夕生の心に安堵をもたらしたか。
夕生がどれだけ嬉しかったか。
まだ言葉が拙くて恥ずかしいから、『大好き』とは言えないけれど、いつか伝えられる日が来たらいい。
夕生は丈の隣にいたい。もう何も隠さずに、まっさらな心で傍にいたい。
躊躇いなくその手を握れる日を、夢見ている。
——肩を竹田に握られている。肌に彼が噛みついてくる。
夕生の意識は透明の箱の中で守られている。だから体に何が起こっても心は崩壊しない。
せめてうなじだけは守って、それからのことはもう、夕生が耐え抜けば終わること。
具合が悪くなったからと家で休んで、じっと恐怖が過ぎ去るのを待てば、父や母たちの前でも平然と振る舞える。
丈には何も言わなければいい。
「三ツ矢、……はっ、は」
……いや。
無理だ。
頭の中に丈が浮かぶ。彼が夕生に問いかける。
——『大丈夫?』
「……竹田」
もう嘘をつきたくない。
何もなかったみたいに振る舞いたくない。
丈に『大丈夫?』と問いかけられて、笑顔で返せる自信なんかない。
「竹田っ!」
夕生は叫んだ。自分で意識を守る透明な箱を砕き割る。
覆い被さる竹田が目を瞠った。瞳孔が開き、顔は真っ赤になっている。
夕生は片手でうなじを守り、もう片方で竹田の胸を押した。
「竹田、やめて」
呟いてから、出来る限りの大声で叫ぶ。
「離れてっ!」
そこで竹田が我に返ったように息を短く吸い込んだ。夕生はもてる力の限りで体当たりをする。
「うっ……!」
「竹田」
竹田が床に倒れ込む。二人ともゼェゼェと荒い呼吸をしていた。体の中が熱くてたまらなくて、必死に呼吸するしかないのだ。
夕生には分かる。
「本当に……ごめん、俺のせいでこうなってるのに……」
その辛さが夕生には分かった。
夕生は座り込み、涙をボロボロ流しながら竹田に語りかける。
「竹田、落ち着いて」
竹田が上半身を起こす。夕生は話しかけ続けた。
「俺たちは大丈夫だ」
竹田もまた苦しげな、今にも泣き出しそうな顔をしていた。
竹田も怖いのだ。オメガのヒートに当てられるのは初めてだったのだろう。夕生はハァハァと肩を大きく揺すりながら、せめて距離を取った。
「ハッ、は……竹田、まだ取り返しがつく……だから……」
「……くそッ」
いきなり竹田が自分の手の甲を拳で叩いた。
夕生はビクッと震える。竹田はこちらを見ずに、制服の内ポケットに手を突っ込んだ。
「ない、ない……っ」
何か言っている。何を探してる?
夕生が眉を顰めると、竹田が汗だらけの顔をこちらに向けた。
「三ツ矢、抑制剤、抑制剤持ってる?」
「も、持ってない」
竹田がのそっと体を揺する。立ち上がった。
「じゃあ、俺、出るから」
だがすぐに膝をつく。四つん這いに近い姿勢で扉まで這う。
「竹田、」
「俺は、出て、先生呼んでくる」
「……うん、わかった」
伝わったんだ……。
竹田が扉をスライドさせる。夕生はもう蹲ってそちらに目を向けない。
匂いで竹田が部屋から出て行ったのが分かった。
夕生はドッと安堵して、その場に倒れ込む。
でもまだあの圧倒的な恐怖が体に残っている。ヒートは収まっていない。
夕生はうなじを守って身を丸くした。とにかく急所を守るんだ。呼吸が苦しい。混乱と恐怖が夕生の中で渦巻いている。
耐えないと。
いつまでかは、分からないけど。
でもきっと夕生が傷付いたら心を痛める人がいるから。
耐えないと……。
——不意に、扉がガラッと開く音がした。
声が聞こえた。
「夕生」
それは世界で一番好きな声だった。
体は硬直したままで、でも心が勝手に微かに緩む。
続いて肩にふんわりした熱が宿った。
「大丈夫だよ、夕生」
その熱の場所から強張りが解けていくようだった。
ガチガチと壊れたみたいに震えていた体が次第に落ち着いていく。
夕生は不思議に思って瞼を開いた。
視線だけで見上げると、そこには彼がいる。
「夕生、大丈夫」
丈は苦しそうに微笑んで夕生に寄り添ってくれた。
夕生は熱くて痛くて苦しくて仕方ない。今すぐ気を失ってしまいたいのに出来ないのがもどかしい。
頭はずっとパニックに陥っていて、ここに丈がいるのが信じられない。
そんな時なのに、あっ、と思った。
微笑みかけてくれる丈の頬に血が滲んでいたのだ。
「……丈、怪我してる」
ぼんやりする意識の中で、夕生は心配になって呟いた。
丈が怪我をしている。どうして? 途端に心が幼くなってしまったみたいだ。
夕生はとても悲しくなった。傷ついているのは丈なのに心が締め付けられて仕方ない。
だから、丈の「痛くないよ」の言葉にとても安心した。
「夕生」
丈が泣き笑いみたいに微笑んでくれる。
……丈が痛くないなら、いいや。
もう大丈夫だ。
夕生はそっと目を閉じた。
体が熱く強張って、心は恐怖で凍っている。でもそれらは大好きな人たちの声で和らいでいく。
夕生のぼんやりした意識に、愛海の声が加わる。
「もう大丈夫だからね」
丈と愛海が「大丈夫」と夕生を励ましてくれた。苦しいけれどでも、夕生は嬉しくなって、心がとろとろ溶け出していくのを感じている。
もう、大丈夫なのだろう。
夕生はそっと目を閉じた。
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