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本編
迷いとカナエ~ななみside~
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「春川さん~おめでとう!」
「ななみ!凄い。おめでとう。」
愛琉くんとカナエが寄ってきた。
カナエ...見に来てくれたんだ。
「ななみ、おめでとう。負けたよ。」
ハルは悔しそうな顔で言ってどっかに行ってしまった。
表彰式と終わり、新幹線に乗り帰った。
帰って寮に着いたのは夜中だった。
寝ないとなのに一睡も出来ず、朝早く起きて、寮の中庭に居た。
今日が土曜日でよかった....。
誰も起きてない時間だからボケーッとしていたら、声をかけられた。
「春川さん?」
コンテストの2年リーダーの相坂先輩だった。
「相坂先輩!おはようございます。」
びっくりして立ち、挨拶をした。
隣に座った。
相坂先輩、高校内では大人気で、とてもかっこいいんだ。
でも...私はハルの方がかっこいいと思う。
「春川さんは、こんな朝にどうしたの?」
「えと....。」
行くのが怖い、迷ってるだなんて先輩に相談したらおかしい人だと思われるなぁ...。
なんか誤魔化す方法...。
「もしかして、留学迷ってる?」
なんでわかったんだろ....。
「はい...今まで誰かしらと作ってたので1人行くのが不安です。」
「顔に不安って書いてある。僕も去年行ったよ。パリ。1人でね。」
「え?昨年優秀賞、相坂先輩だったんですか?」
「そう。同じチームで出て、優勝できなかった。俺だけで行ったんだ。行って後悔なんてしなかった。フランスは日本にない物もあったし、デザインの勉強にもなる。また今年も行ける。今年は4人で。」
先輩はチームで行けるのか...私、頑張れるかな。
「先輩、ありがとうございます...」
カナエのことが、気になる。
カナエの部屋に行こう...。
コンコン
「カナエ...?」
カナエがドアを開けて、こっちに来た。
「カナエ...そういえばお母さんは?」
「母ね、大丈夫、手術は成功した。けどね、私、この学校にもう居れないかも。」
え?なんで?カナエ...。
「私の実家、そんな裕福じゃないの。それなのに無理して私はこの島の製菓科のある高校に行かせてもらってた。だけど、今回のこともあるし、母に無理させられない。やめて地元に戻ればきっとまた家族が無理をする。」
カナエ...やだよ。私どうすればいいの?
「ゴメン。ななみ。ここの高校出れなくても私は絶対にパティシエになるから。」
カナエはそう言って慰めてくれた。
どうしたらいいんだろう。もう。
部屋に戻ったらハルが起きていた。
「ハル...?おはよう。」
おはようって言いながら、ハルは私を抱きしめてくれた。
きっと私が不安なのを察してくれたんだ。
「ハル....どうしよう。不安が沢山だよー」
もうダメだった。涙が止まらなかった。
私が優秀賞とったのに...ごめんなさい...。
「ななみ、どうした?」
「パリ、一人で行くの不安だよ...。」
「パリ、行ってこいよ。パリ留学なんて行くの大変なんだから体験してこい。俺達もななみがいない間頑張るから。」
「わたし、行ってくる。後ね、カナエ、高校辞めないとかもって言ってたの。どうにか私たちで出来ないかな?」
「え?カナエが?お金かぁ...んー。じゃあさ!」
話し合った後に、ハルは私の手を引きながら愛琉くんに電話をして調理室に行く。
「電話で聞いた話は本当?」
愛琉くんは、電話した。あわてて数分後に来た。
「本当だよ。じゃあ試作品作ってみよう。」
「ななみ!凄い。おめでとう。」
愛琉くんとカナエが寄ってきた。
カナエ...見に来てくれたんだ。
「ななみ、おめでとう。負けたよ。」
ハルは悔しそうな顔で言ってどっかに行ってしまった。
表彰式と終わり、新幹線に乗り帰った。
帰って寮に着いたのは夜中だった。
寝ないとなのに一睡も出来ず、朝早く起きて、寮の中庭に居た。
今日が土曜日でよかった....。
誰も起きてない時間だからボケーッとしていたら、声をかけられた。
「春川さん?」
コンテストの2年リーダーの相坂先輩だった。
「相坂先輩!おはようございます。」
びっくりして立ち、挨拶をした。
隣に座った。
相坂先輩、高校内では大人気で、とてもかっこいいんだ。
でも...私はハルの方がかっこいいと思う。
「春川さんは、こんな朝にどうしたの?」
「えと....。」
行くのが怖い、迷ってるだなんて先輩に相談したらおかしい人だと思われるなぁ...。
なんか誤魔化す方法...。
「もしかして、留学迷ってる?」
なんでわかったんだろ....。
「はい...今まで誰かしらと作ってたので1人行くのが不安です。」
「顔に不安って書いてある。僕も去年行ったよ。パリ。1人でね。」
「え?昨年優秀賞、相坂先輩だったんですか?」
「そう。同じチームで出て、優勝できなかった。俺だけで行ったんだ。行って後悔なんてしなかった。フランスは日本にない物もあったし、デザインの勉強にもなる。また今年も行ける。今年は4人で。」
先輩はチームで行けるのか...私、頑張れるかな。
「先輩、ありがとうございます...」
カナエのことが、気になる。
カナエの部屋に行こう...。
コンコン
「カナエ...?」
カナエがドアを開けて、こっちに来た。
「カナエ...そういえばお母さんは?」
「母ね、大丈夫、手術は成功した。けどね、私、この学校にもう居れないかも。」
え?なんで?カナエ...。
「私の実家、そんな裕福じゃないの。それなのに無理して私はこの島の製菓科のある高校に行かせてもらってた。だけど、今回のこともあるし、母に無理させられない。やめて地元に戻ればきっとまた家族が無理をする。」
カナエ...やだよ。私どうすればいいの?
「ゴメン。ななみ。ここの高校出れなくても私は絶対にパティシエになるから。」
カナエはそう言って慰めてくれた。
どうしたらいいんだろう。もう。
部屋に戻ったらハルが起きていた。
「ハル...?おはよう。」
おはようって言いながら、ハルは私を抱きしめてくれた。
きっと私が不安なのを察してくれたんだ。
「ハル....どうしよう。不安が沢山だよー」
もうダメだった。涙が止まらなかった。
私が優秀賞とったのに...ごめんなさい...。
「ななみ、どうした?」
「パリ、一人で行くの不安だよ...。」
「パリ、行ってこいよ。パリ留学なんて行くの大変なんだから体験してこい。俺達もななみがいない間頑張るから。」
「わたし、行ってくる。後ね、カナエ、高校辞めないとかもって言ってたの。どうにか私たちで出来ないかな?」
「え?カナエが?お金かぁ...んー。じゃあさ!」
話し合った後に、ハルは私の手を引きながら愛琉くんに電話をして調理室に行く。
「電話で聞いた話は本当?」
愛琉くんは、電話した。あわてて数分後に来た。
「本当だよ。じゃあ試作品作ってみよう。」
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