いつか君に伝えたい。

ゆこ

文字の大きさ
上 下
7 / 38
本編

興奮するハル~ななみside~

しおりを挟む

「夏休み、店が休みの日君たちがお菓子作ってるところを見てみたい。良かったらまた来てくれないか?」

「ハル。やろう。私助手するよ!
よろしくお願いします」
「はい!よろしくお願いします」
2人で深々く礼をした。

~~~~~~~
帰り道、ハルは嬉しそうだった。

「ななみ、ありがとうな!
そうだ!今度うちのキッチンで練習しようぜ!!」

「うん....。」

部活の件の話もした。

「部活のコーチの件だけど...ごめん。俺、もっと勉強しないと。だから、あるコーチを呼んだ。週2で来るってさ。俺は週2でコーチと行くマネージャーになろうかなって。」

「コーチか。ハルありがとうね。
みんなには私から伝える。」
「ななみ。ありがとな。もう学校にはコーチの話をしといた。」

「あれ?ななみとハル?」
振り向いたら牛乳配達終わりの柚希が居た。
「柚希!おつかれ!配達終わり?」
「うん。やっと終わった。
お前らは、何してたんだ?」
柚希は、ヤレヤレって感じにため息をついてた。
「俺らは、反町シェフのお店に行ってきた。」
「そーなのか。あこは取引先だ。
時々貰ってくるシュークリームが美味いんだ。」

「シュークリーム...あぁ!!!柚希!お前ん家、ファームなんだって?スーパーに売ってるのたまたま買って飲んでみたら、濃厚だった!!すげーな!!カスタード作るにも美味かった!」

「だろ!!うちの牛乳は、うめえんだ!」
「なぁ、柚希んちの牛を見てみたい。今から行ってもいいか?」
「いいけど遠くから見るだけだぞ?牛触るととーちゃん怒るから。」
「いつも思うんだけどなんで遠くからなの?」
ずっと思ってた。小学校の時の職場体験も遠くから見て、そして資料室で質問タイム、試食、だった。
「そりゃー牛がストレスを抱えると乳が出にくくなるからってとーちゃんが言ってた。」

理由...あったんだ。

「とりあえず、ハル行くか!ななみも来る?」
「今日は疲れた~帰る!じゃーね。」
「おう!ななみじゃーな。
柚希早く行こーぜ!!」

ハルがダッシュで行くから、柚希も釣られて走ってる。柚希怒ってる...。疲れてんのに!って。

次の日は2人仲良く話してた。
きっと夢の話もしたんだなぁ。


次の日、部活でみんなに話した。
ハルとコーチは月曜日と土曜日に来ると。

コーチがなんと来ていた。月曜日だからね。
スタイルも顔も綺麗。モデルさんみたいだった。
「中野あきです。」
「俺のかぁちゃん。元ナショナルチームに選ばれてるくらいの実力はあるよ。」
「小学校チームも教えてるから週2しか来れないのよ。ごめんね。あきコーチって呼ばれてるのでみんなも良かったら呼んでね。」
あきコーチは、ニコニコ話してる。

「はい!では、まずは準備運動して、乱打!レベルを個々に見るわね。キビキビやってねぇ~!」
スタートしたが走るのがだらしないと倍走らされた。ニコニコしながらスパルタだった。
あぁ、やっと部活終わった。体が痛い。キツい。もう寝たい。

帰りは、ハルは歩きだ。
今日もハルと帰った。
「ハルさん...体が痛い。あきコーチあんなにニコニコしてスパルタ....。」
「かぁちゃん、コートに入ると結構熱が入るんだ。俺も始めたては同じ感じだった。」
見てて懐かしいーって思ったらしい。

「ななみ。早速一緒に作りたいんだけど。明日の部活後は?作る日程が電話来て、来週の火曜日と決まったんだ。」
「は!?体ボキボキだよー作ったの試食でもいいなら行く...。」

「じゃあ、明日部活後な!美味しいレモンムースにする予定。楽しみにしとけ。」

「ハルありがとう。またね。」
「おーう。またあした。」

レモンムースかぁ。楽しみ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうぞご勝手になさってくださいまし

志波 連
恋愛
政略結婚とはいえ12歳の時から婚約関係にあるローレンティア王国皇太子アマデウスと、ルルーシア・メリディアン侯爵令嬢の仲はいたって上手くいっていた。 辛い教育にもよく耐え、あまり学園にも通学できないルルーシアだったが、幼馴染で親友の侯爵令嬢アリア・ロックスの励まされながら、なんとか最終学年を迎えた。 やっと皇太子妃教育にも目途が立ち、学園に通えるようになったある日、婚約者であるアマデウス皇太子とフロレンシア伯爵家の次女であるサマンサが恋仲であるという噂を耳にする。 アリアに付き添ってもらい、学園の裏庭に向かったルルーシアは二人が仲よくベンチに腰掛け、肩を寄せ合って一冊の本を仲よく見ている姿を目撃する。 風が運んできた「じゃあ今夜、いつものところで」という二人の会話にショックを受けたルルーシアは、早退して父親に訴えた。 しかし元々が政略結婚であるため、婚約の取り消しはできないという言葉に絶望する。 ルルーシアの邸を訪れた皇太子はサマンサを側妃として迎えると告げた。 ショックを受けたルルーシアだったが、家のために耐えることを決意し、皇太子妃となることを受け入れる。 ルルーシアだけを愛しているが、友人であるサマンサを助けたいアマデウスと、アマデウスに愛されていないと思い込んでいるルルーシアは盛大にすれ違っていく。 果たして不器用な二人に幸せな未来は訪れるのだろうか…… 他サイトでも公開しています。 R15は保険です。 表紙は写真ACより転載しています。

そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。

しげむろ ゆうき
恋愛
 男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない  そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった 全五話 ※ホラー無し

【完結】忘れてください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。 貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。 夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。 貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。 もういいの。 私は貴方を解放する覚悟を決めた。 貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。 私の事は忘れてください。 ※6月26日初回完結  7月12日2回目完結しました。 お読みいただきありがとうございます。

妻のち愛人。

ひろか
恋愛
五つ下のエンリは、幼馴染から夫になった。 「ねーねー、ロナぁー」 甘えん坊なエンリは子供の頃から私の後をついてまわり、結婚してからも後をついてまわり、無いはずの尻尾をブンブン振るワンコのような夫。 そんな結婚生活が四ヶ月たった私の誕生日、目の前に突きつけられたのは離縁書だった。

四十二歳の冴えない男が、恋をして、愛を知る。

只野誠
恋愛
今まで恋愛とは無縁の冴えない男が恋をして、やがて愛を知る。 大人のラブストーリーとは言えない、そんな拙い恋物語。 【完結済み】全四十話+追加話  初日に九話まで公開、後は一日ごとに一話公開。

【完結】王太子妃の初恋

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。 王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。 しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。 そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。 ★ざまぁはありません。 全話予約投稿済。 携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。 報告ありがとうございます。

【完結】愛に裏切られた私と、愛を諦めなかった元夫

紫崎 藍華
恋愛
政略結婚だったにも関わらず、スティーヴンはイルマに浮気し、妻のミシェルを捨てた。 スティーヴンは政略結婚の重要性を理解できていなかった。 そのような男の愛が許されるはずないのだが、彼は愛を貫いた。 捨てられたミシェルも貴族という立場に翻弄されつつも、一つの答えを見出した。

別れてくれない夫は、私を愛していない

abang
恋愛
「私と別れて下さい」 「嫌だ、君と別れる気はない」 誕生パーティー、結婚記念日、大切な約束の日まで…… 彼の大切な幼馴染の「セレン」はいつも彼を連れ去ってしまう。 「ごめん、セレンが怪我をしたらしい」 「セレンが熱が出たと……」 そんなに大切ならば、彼女を妻にすれば良かったのでは? ふと過ぎったその考えに私の妻としての限界に気付いた。 その日から始まる、私を愛さない夫と愛してるからこそ限界な妻の離婚攻防戦。 「あなた、お願いだから別れて頂戴」 「絶対に、別れない」

処理中です...