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1章
あいつは俺の2番目に信用しているやつだから
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「公爵様」
レオはペンをとめ、聞き返す
「何です?ラナ嬢」
ラナが紙を机に置く
「これ見てくれませんか?」
「はい、なんですか?これ…決算?」
「はい、そこのP17を」
「はい」
パラパラと捲り17ページを開いたレオは驚愕した表情を浮かべた
「え…っとこれは」
「決算です。」
「決算…去年のか?」
「はい」
「おかしいな…こんな額になるわけがない」
「ですよね」
「でもアイザックしか…できる人がいない…誰だ?」
「アイザックということは」
レオはラナの手を掴み叫んだ
「そんなのはありえない!あいつは…唯一皇帝ではなく俺に味方してくれたんだ!!」
「でも…」
レオはハッとしてラナをみる
「すまない…」
「いえ」
ラナはパッと手を離し短く答える
「とにかくアイザックはありえない…この件は俺が調べておく。一応アイザックにも秘密で。ご苦労だった」
「いえ、それが仕事なので…では」
トントントン
その時ドアからノック音が聞こえた
「入れ」
「失礼します。旦那様…入って良かったのですか?」
ラナとレオを交互に見るアイザック
「ええ、じゃあ」
「待ってください、奥様!遅れてしまいましたがこちら」
「執事候補リストね」
「はい…旦那様、私の指示で何人か新人を候補に入れました」
「構わん、選ぶも選ばないも彼女が決めること」
「それからメイド候補の方ですが明日にやっとこちらに着くということで」
「じゃあ明後日でどう?」
「わかりました…そのように手配致します」
「ありがとうアイザック…では、公爵様失礼します」
「ああ、ご苦労だった」
「ラナ様おかえりなさい」
「ただいま」
「どうでしたか?」
「公爵様はアイザックはありえないって言ったわ」
「…」
アイザック様、昔たまに見たことあった気がする
あの頃からなら…そうも言うのかな
「では、それは?」
「あ、これね…執事候補」
「執事候補…見つかったのですか?」
「そうじゃないかしら」
「…こちらは新しい人材が沢山いますね」
「ええ、そうみたい」
「そして3人しか選ばないのに…候補が15人は多いですね」
ペラ
「そうよね。どうしましょう」
ペラ…
「少し見てください」
「えっと…皇室御用達の商家の息子?ワスキー商会ってあのスイートブルケンで有名な?」
スイートブルケンとはワミャーの実を砕いて小麦粉に入れて焼いたお菓子
「はい、こちらはワミャーを使ったお菓子です」
「もしかしてここも困ってる…?」
「ええ…そしてワミャーが生産されても多分最初は品質が元に戻るかはわからないです」
「明後日会う彼女に契約と彼に契約するか聞く?」
「ラナ様が宜しければ」
レオはペンをとめ、聞き返す
「何です?ラナ嬢」
ラナが紙を机に置く
「これ見てくれませんか?」
「はい、なんですか?これ…決算?」
「はい、そこのP17を」
「はい」
パラパラと捲り17ページを開いたレオは驚愕した表情を浮かべた
「え…っとこれは」
「決算です。」
「決算…去年のか?」
「はい」
「おかしいな…こんな額になるわけがない」
「ですよね」
「でもアイザックしか…できる人がいない…誰だ?」
「アイザックということは」
レオはラナの手を掴み叫んだ
「そんなのはありえない!あいつは…唯一皇帝ではなく俺に味方してくれたんだ!!」
「でも…」
レオはハッとしてラナをみる
「すまない…」
「いえ」
ラナはパッと手を離し短く答える
「とにかくアイザックはありえない…この件は俺が調べておく。一応アイザックにも秘密で。ご苦労だった」
「いえ、それが仕事なので…では」
トントントン
その時ドアからノック音が聞こえた
「入れ」
「失礼します。旦那様…入って良かったのですか?」
ラナとレオを交互に見るアイザック
「ええ、じゃあ」
「待ってください、奥様!遅れてしまいましたがこちら」
「執事候補リストね」
「はい…旦那様、私の指示で何人か新人を候補に入れました」
「構わん、選ぶも選ばないも彼女が決めること」
「それからメイド候補の方ですが明日にやっとこちらに着くということで」
「じゃあ明後日でどう?」
「わかりました…そのように手配致します」
「ありがとうアイザック…では、公爵様失礼します」
「ああ、ご苦労だった」
「ラナ様おかえりなさい」
「ただいま」
「どうでしたか?」
「公爵様はアイザックはありえないって言ったわ」
「…」
アイザック様、昔たまに見たことあった気がする
あの頃からなら…そうも言うのかな
「では、それは?」
「あ、これね…執事候補」
「執事候補…見つかったのですか?」
「そうじゃないかしら」
「…こちらは新しい人材が沢山いますね」
「ええ、そうみたい」
「そして3人しか選ばないのに…候補が15人は多いですね」
ペラ
「そうよね。どうしましょう」
ペラ…
「少し見てください」
「えっと…皇室御用達の商家の息子?ワスキー商会ってあのスイートブルケンで有名な?」
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「はい、こちらはワミャーを使ったお菓子です」
「もしかしてここも困ってる…?」
「ええ…そしてワミャーが生産されても多分最初は品質が元に戻るかはわからないです」
「明後日会う彼女に契約と彼に契約するか聞く?」
「ラナ様が宜しければ」
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