5 / 23
1章
聖女のような花嫁
しおりを挟む
「お休みなさい。お父様、お母様、アリー姉様、ウィル兄様、ダン兄様、ケイト」
1枚しかない…家族写真
これを撮ったちょうど1ヶ月後、家族は私を除いて皆…命を落とした
「お会いたいです…」
明日は…『あの日』から15年だ
私に勉強を教えてくれたアリー姉様、私を外によく連れ出してくれたウィル兄様、クールだけど優しいダン兄様、まだ3歳のケイト…聡明なお父様と優しいお母様
「皆…会いたいよ…」
どうして私を遺してしまわれたのですか?
「仇すら取れない私を…どうして」
明日は3時半に起きないといけないのに…
「今日は寝れないな」
『あの日』が悪夢として蘇るから
「ラナ様、失礼します。起きて下さいませ」
「ふぁ?」
「朝でございます」
「なんじ?」
「4時です」
「まだよじじゃん…」
「寝ないでください!結婚式ですよ!例え望まれてなくとも準備は多いのですから」
「んん…分かった」
「ラナ様」
「何?」
「今日は純白のドレスでは無いドレスに致しますか?」
これはウェストリッテンの文化だが、恋愛結婚の時は純白のドレスを政略の時は他の色を着用する
結婚式用にはウェストリッテンから2着持ってきている。純白と黄色のドレスだ
「…ええ、そうして」
「奥様!」
手伝いに来ていたメイドが叫ぶ
「何?」
「公爵様からドレスが届きました」
「…持ってきてちょうだい」
「純白でもそれを着るしか無くなってしまいましたね」
「ええ…どうしましょう」
贈られてきたドレスを開ける
出てきたのはマダム・ミラーの桃色のドレス
マダム・ミラーはいつも予約いっぱいだってきいたのに急に決まった婚姻に用意できたのかな
「まあ…すごいわ」
人気があるってことはそれだけ凄いわけで宝石が上品に使われている
決して多すぎず少なすぎず
「ラナ様、まずは湯浴みを」
「ええ、そうね」
それから沢山肌が美しくなるオイルなどを入れた湯にラナ様が浸かる
「失礼します」
ラナ様の顔にパックをはりつける
「髪を洗いますね」
応援メイドのメイという子も他の人も全員忙しい
「お嬢様、マッサージを致します。その間に髪を乾かします」
マッサージをメイがして私はラナ様の髪を精一杯乾かしつつ、髪を整える
「ラナ様!完成です」
ああ、もうヘトヘト
「私…ありがとうみんな」
ラナ様が自分が写った鏡を見て言う
ラナ様の銀髪がまるで聖女の用で、碧眼が深い湖のようで…とても…美しかった
「ラナ様、綺麗です」
「美しいです、公女様」
「まるで天使みたいですよ」
「こんな可愛い方が奥様だなんて」
みんな口々に褒め称える
陰湿ないじめとかはなさそう…か
敗戦国から来た公女様だけど敬意をはらっている
やっぱりエイムズ公爵家は家臣もレベルが高いみたい
1枚しかない…家族写真
これを撮ったちょうど1ヶ月後、家族は私を除いて皆…命を落とした
「お会いたいです…」
明日は…『あの日』から15年だ
私に勉強を教えてくれたアリー姉様、私を外によく連れ出してくれたウィル兄様、クールだけど優しいダン兄様、まだ3歳のケイト…聡明なお父様と優しいお母様
「皆…会いたいよ…」
どうして私を遺してしまわれたのですか?
「仇すら取れない私を…どうして」
明日は3時半に起きないといけないのに…
「今日は寝れないな」
『あの日』が悪夢として蘇るから
「ラナ様、失礼します。起きて下さいませ」
「ふぁ?」
「朝でございます」
「なんじ?」
「4時です」
「まだよじじゃん…」
「寝ないでください!結婚式ですよ!例え望まれてなくとも準備は多いのですから」
「んん…分かった」
「ラナ様」
「何?」
「今日は純白のドレスでは無いドレスに致しますか?」
これはウェストリッテンの文化だが、恋愛結婚の時は純白のドレスを政略の時は他の色を着用する
結婚式用にはウェストリッテンから2着持ってきている。純白と黄色のドレスだ
「…ええ、そうして」
「奥様!」
手伝いに来ていたメイドが叫ぶ
「何?」
「公爵様からドレスが届きました」
「…持ってきてちょうだい」
「純白でもそれを着るしか無くなってしまいましたね」
「ええ…どうしましょう」
贈られてきたドレスを開ける
出てきたのはマダム・ミラーの桃色のドレス
マダム・ミラーはいつも予約いっぱいだってきいたのに急に決まった婚姻に用意できたのかな
「まあ…すごいわ」
人気があるってことはそれだけ凄いわけで宝石が上品に使われている
決して多すぎず少なすぎず
「ラナ様、まずは湯浴みを」
「ええ、そうね」
それから沢山肌が美しくなるオイルなどを入れた湯にラナ様が浸かる
「失礼します」
ラナ様の顔にパックをはりつける
「髪を洗いますね」
応援メイドのメイという子も他の人も全員忙しい
「お嬢様、マッサージを致します。その間に髪を乾かします」
マッサージをメイがして私はラナ様の髪を精一杯乾かしつつ、髪を整える
「ラナ様!完成です」
ああ、もうヘトヘト
「私…ありがとうみんな」
ラナ様が自分が写った鏡を見て言う
ラナ様の銀髪がまるで聖女の用で、碧眼が深い湖のようで…とても…美しかった
「ラナ様、綺麗です」
「美しいです、公女様」
「まるで天使みたいですよ」
「こんな可愛い方が奥様だなんて」
みんな口々に褒め称える
陰湿ないじめとかはなさそう…か
敗戦国から来た公女様だけど敬意をはらっている
やっぱりエイムズ公爵家は家臣もレベルが高いみたい
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説

夫婦戦争勃発5秒前! ~借金返済の代わりに女嫌いなオネエと政略結婚させられました!~
麻竹
恋愛
※タイトル変更しました。
夫「おブスは消えなさい。」
妻「ああそうですか、ならば戦争ですわね!!」
借金返済の肩代わりをする代わりに政略結婚の条件を出してきた侯爵家。いざ嫁いでみると夫になる人から「おブスは消えなさい!」と言われたので、夫婦戦争勃発させてみました。

もう散々泣いて悔やんだから、過去に戻ったら絶対に間違えない
もーりんもも
恋愛
セラフィネは一目惚れで結婚した夫に裏切られ、満足な食事も与えられず自宅に軟禁されていた。
……私が馬鹿だった。それは分かっているけど悔しい。夫と出会う前からやり直したい。 そのチャンスを手に入れたセラフィネは復讐を誓う――。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり



【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。

実家に帰ったら平民の子供に家を乗っ取られていた!両親も言いなりで欲しい物を何でも買い与える。
window
恋愛
リディア・ウィナードは上品で気高い公爵令嬢。現在16歳で学園で寮生活している。
そんな中、学園が夏休みに入り、久しぶりに生まれ育った故郷に帰ることに。リディアは尊敬する大好きな両親に会うのを楽しみにしていた。
しかし実家に帰ると家の様子がおかしい……?いつものように使用人達の出迎えがない。家に入ると正面に飾ってあったはずの大切な家族の肖像画がなくなっている。
不安な顔でリビングに入って行くと、知らない少女が高級なお菓子を行儀悪くガツガツ食べていた。
「私が好んで食べているスイーツをあんなに下品に……」
リディアの大好物でよく召し上がっているケーキにシュークリームにチョコレート。
幼く見えるので、おそらく年齢はリディアよりも少し年下だろう。驚いて思わず目を丸くしているとメイドに名前を呼ばれる。
平民に好き放題に家を引っかき回されて、遂にはリディアが変わり果てた姿で花と散る。

王女を好きだと思ったら
夏笆(なつは)
恋愛
「王子より王子らしい」と言われる公爵家嫡男、エヴァリスト・デュルフェを婚約者にもつバルゲリー伯爵家長女のピエレット。
デビュタントの折に突撃するようにダンスを申し込まれ、望まれて婚約をしたピエレットだが、ある日ふと気づく。
「エヴァリスト様って、ルシール王女殿下のお話ししかなさらないのでは?」
エヴァリストとルシールはいとこ同士であり、幼い頃より親交があることはピエレットも知っている。
だがしかし度を越している、と、大事にしているぬいぐるみのぴぃちゃんに語りかけるピエレット。
「でもね、ぴぃちゃん。私、エヴァリスト様に恋をしてしまったの。だから、頑張るわね」
ピエレットは、そう言って、胸の前で小さく拳を握り、決意を込めた。
ルシール王女殿下の好きな場所、好きな物、好みの装い。
と多くの場所へピエレットを連れて行き、食べさせ、贈ってくれるエヴァリスト。
「あのね、ぴぃちゃん!エヴァリスト様がね・・・・・!」
そして、ピエレットは今日も、エヴァリストが贈ってくれた特注のぬいぐるみ、孔雀のぴぃちゃんを相手にエヴァリストへの想いを語る。
小説家になろうにも、掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる