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第9話 後編
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「へえ。いいね。俺は2階建の新築建てて、子どもは2人以上欲しいんだ。男の子でも女の子でもいいけど…、やっぱ両方かな。そして俺の親みたいに制限させるのは絶対したくない。自由に遊んで、自分の好きな道に行ってほしい。そして子どもが大きくなったら、雪雄と死ぬまでずっと一緒にいるんだ。俺が先に死んでも後を追って死んで欲しいし、雪雄が先に死んだら俺はすぐに後を追って天国でもずっと幸せになる。」
「……はぁ。」
その日の夜、飛翔に赤ちゃんが出来た話題を弓弦に話すと、目を輝かせて饒舌に話し出した。弓弦なりに将来像を見据えているらしく、何故か俺と家庭を持ち、俺が妊娠して子どもを産んで、一緒に死ぬというプランになっている。
(む、無理すぎる……。)
子どもなんて出来るはずもない。どうやってそんな現実味のない妄想が出来るんだ。
「……俺はβだから子ども出来ないって。」
「運命の番になったらすぐ出来るさ。」
「……頭良いのに、なんでそこは馬鹿なんだ。」
弓弦は保健の授業だけ成績は1だったのかもしれない。俺の排泄口に精液を注いでもタネの無駄撃ちなのは明らかなのに。
俺はβでゲイでネコだ。この世界で生産性を持つことが出来ない唯一の性的嗜好。自分の子どもが欲しくても望めない。弓弦が望んでいるようなワイワイと楽しい家族は俺には作れないのだ。
弓弦は俺の名前を出して将来を語っているけれど、そういう未来を想像しているのなら、αかΩ、βの女じゃないと実現しない。そう、俺以外の性別じゃないと実現しないのだ。
胸の奥底が胸焼けのように気持ち悪くなってくる。
「ねぇねぇ雪雄は?どんな風な家庭がいいの?」
「俺?」
……俺はどんな家庭がいいんだろう。
弓弦のように子どもがいる家庭は望めない。でも愛する人と一緒に暮らしたいとは思う。自分の全てを受け入れてくれて、向こうも全てをさらけ出してくれて。何気ないことで笑いあったり、喧嘩したり、愚痴言い合ったりしても、キスして、sexして仲直りするんだ。そしてお互いが死ぬまで愛し合う。毎日を一緒に過ごして、楽しい日も苦しい日も分かち合うんだ。
想像していたら現在の俺と弓弦の生活とダブって見えた。
(……へえ。今みたいな生活は俺の将来像に近いんだな。)
「あれ?」
待て。
「雪雄どうしたの?」
「あ……いや、……俺は想像できないなって。」
待てよ。
「そうなんだ。まぁ俺の未来が雪雄の未来だからね。一緒だよ。」
「……はいはい。」
将来の事を考えて今の生活を続けたいなんて結論になるのは駄目だ。ってか俺……いやいや、勘違いだろ。サイコパスみたいな思考の奴だぞ。ないないない。
「じゃあ、お腹いっぱいになったし寝室行こ?」
「あー……。お腹いっぱいだし、ちょっと休もうぜ?」
こんな気持ちのままsexしたらヤバい気がする。今日はしない方がいい。俺の心が警報音を鳴らす。
「休みたいの?じゃあ雪雄はベッドで寝てていいよ。俺が勝手に動くから。」
「えっ、弓弦も休もうよ。」
「俺は疲れてないし、ほら。ペニスも雪雄の中に入りたいって。」
「っうげ!」
右手を取られて弓弦のペニスをズボン越しに無理矢理触らされる。そこは既に硬くなっており、怒張した形がしっかりと手に伝わった。
寝室に引っ張られるように連れて行かれたが、心では拒否しないといけないと思っているのに身体は無抵抗に流されるまま、ベッドに横になり唇を重ねる。潤った唇は吸い付くように馴染んでいき、舌を絡めていく。
望んでいないはずの情交が始まっても、身体は淫猥に動く手と熱い舌を受け入れ、じわじわと蕩けていく。蕾も難なく解れていき、ローションの滑りを借りて太く熱い欲望が双丘の間を割って入ってくる。
「あっあっあっ、……んっ、ひぁっ」
「……っ、雪雄の中、温かくて気持ちいいね……。」
弓弦の下生えが尻に擦れるほど深く突き刺され、俺はハッハッと興奮した獣のように息を荒げる。金色の髪が額の汗を含んで束になり、一粒俺の頬にポタリと落ちてきた。
「やっ、も、ダメっ…!あっあっ……んああっ!」
「雪雄……っ、感じてる顔可愛い。」
心の内でもぞもぞと頭を出そうとしている何かを必死に奥へ押し込むが、掠れた声は艶っぽく、誰もが見惚れてしまう整った顔で微笑まれると出てきそうになる。
ち、違う違うっ!勘違いだ!
「んあっ、ふ、あっ……、や、やめてっ……!だ、ダメだ、ああっ」
「ふふ……。駄目……?気持ちよすぎて駄目なんだ……?」
違う。このままじゃ駄目だ。ヤバい。嫌だ。自覚したくない。言葉で拒否しても、身体は慣れ親しんだ快感を余すことなく拾おうと、弓弦の腰に自然に脚を回す。
指で弄り回された中の膨らみが、隆起した瘤で刺激され、堪えきれない欲望が透明な液になり、腹に滴り落ちる。
「可愛いなぁ……。もっと欲しいんだ?いっぱいあげるね。」
「は、はっ、ひあっ……あああっ!」
上下に揺れる世界で、俺の上で汗を散らし、吐息をもらしている弓弦を捉えると、更に胸が騒つくのがわかる。
「はっ、ああっ、んっ!んやぁ……っ!ああっ……」
「……っ出すよ……、雪雄も、気持ちよくなって……っ」
「ああっ!あっあっあっ……は、あああっ!」
中を満たしていく熱い白濁液は内壁に着床していくように満たしていく。
本当に運命の番で毎日こんな中出しsexしていれば、春香さんのようにもう妊娠していて、俺のお腹には子どもが出来ている。でもこうやって沢山抱かれても身体は敏感になるだけで、腹には何も宿らない。
「雪雄好きだよ。」
いつか弓弦も本当の運命の番と会うかもしれない。この戯言を真実として言う人物が現れるかもしれない。そしてその時は飛翔の時と同じように俺は身を引くしかないのだ。
「愛してる。」
いつもの戯言だと流せばいい。
そしていつか終わる関係だと割り切っていないと。
(……ああ。本当、俺って馬鹿野郎だ。)
まだ中に止まったままの熱をしっかりと感じながら俺は過去を思い返す。
事の始まりは偶然だった。失恋で泣いているところを見られて、何故か気に入られて、強引に身体を繋げるようになって。そして無理矢理付き合うことになり、振り回されつつも俺自身も飛翔への失恋の感情を紛らわせるために利用して。でも毎日顔を合わせていると意外な一面が見えてきて、実は努力家なところとか、こんな捻じ曲がった性格になったのも原因があったとか、知っていくうちに弓弦という人物に対して感情が少しずつ変化していった。
友人として今後も付き合いたい。そう思っていた筈だった。
またか。また俺はαを……。
また報われない恋をするのか。弓弦が毎日囁く愛の言葉もベッド内での通常業務。今は本気かもしれない。でもなれるはずもない運命の番なんてほざいて、幻想の中に囚われているだけ。
そのうち現実を知ってしまって、熱が冷めればそこで関係は切られるだろう。それまでの期間限定の関係なのだ。
「雪雄の中まで俺が満たしてるよ。腸壁から精液を吸収して、俺の一部が雪雄の身体の一部になっていってる……。」
こんなの薄ら寒い言葉のはずなのに、俺は思わず蕾を締め付けてしまい、弓弦は軽く呻いて腰を動かす。
「嬉しくて締めちゃったんだ?もっと沢山注いであげるからね。」
「え、ああっ!んっんっんやぁ……っ!」
再び激しくなる腰使いに息が乱れ、口を開けば喘ぎ声が漏れていった。
「雪雄っ、好きだよ……っ。愛してる。」
こんな感情は自覚したくなかったけれど、今の関係は俺にとって幸福かもしれない。飛翔のときとは違う。
弓弦にとって一時的な感情でも、実際にこうやって愛を囁いてもらえている。愛してもらえている。それだけでもすごく幸せなことだろう。
いつか終わりがあるとしても、今は愛してくれているのだ。今までの恋に比べたらなんて恵まれている。
「……弓弦っ、あっ、う、んあっ、す、好き……っ」
弓弦が驚愕の表情から顔を赤らめて、恍惚の表情で俺に口づけをする。
「雪雄っ!初めて俺の事、好きって言ってくれた!」
「……っふ、ん……、場の雰囲気に……っ、乗っただけだ……っ!」
「ふふ、それでも嬉しいよ。」
思わず予防線を張ってしまったけれど、俺が気持ちを露呈した後はいつもより更に濃厚で、ドロドロと蜂蜜みたいに甘いsexだった。
夜通し身体を繋げて、俺の腹は多量に出された弓弦の精液で妊娠しているみたいに少し膨らんだ。腹をさすりながら、弓弦との子どもが出来るかもしれないと思ってしまい、実現不可能な願望に失笑する。
弓弦が飲み物を取りにベッドを離れた。俺はその背中を見ながら、込み上げてきた感情を一粒涙として流す。
その雫は枕へと染み込み、弓弦が戻ってくる前に涙の跡を手の甲で乱暴に拭い取った。
「……はぁ。」
その日の夜、飛翔に赤ちゃんが出来た話題を弓弦に話すと、目を輝かせて饒舌に話し出した。弓弦なりに将来像を見据えているらしく、何故か俺と家庭を持ち、俺が妊娠して子どもを産んで、一緒に死ぬというプランになっている。
(む、無理すぎる……。)
子どもなんて出来るはずもない。どうやってそんな現実味のない妄想が出来るんだ。
「……俺はβだから子ども出来ないって。」
「運命の番になったらすぐ出来るさ。」
「……頭良いのに、なんでそこは馬鹿なんだ。」
弓弦は保健の授業だけ成績は1だったのかもしれない。俺の排泄口に精液を注いでもタネの無駄撃ちなのは明らかなのに。
俺はβでゲイでネコだ。この世界で生産性を持つことが出来ない唯一の性的嗜好。自分の子どもが欲しくても望めない。弓弦が望んでいるようなワイワイと楽しい家族は俺には作れないのだ。
弓弦は俺の名前を出して将来を語っているけれど、そういう未来を想像しているのなら、αかΩ、βの女じゃないと実現しない。そう、俺以外の性別じゃないと実現しないのだ。
胸の奥底が胸焼けのように気持ち悪くなってくる。
「ねぇねぇ雪雄は?どんな風な家庭がいいの?」
「俺?」
……俺はどんな家庭がいいんだろう。
弓弦のように子どもがいる家庭は望めない。でも愛する人と一緒に暮らしたいとは思う。自分の全てを受け入れてくれて、向こうも全てをさらけ出してくれて。何気ないことで笑いあったり、喧嘩したり、愚痴言い合ったりしても、キスして、sexして仲直りするんだ。そしてお互いが死ぬまで愛し合う。毎日を一緒に過ごして、楽しい日も苦しい日も分かち合うんだ。
想像していたら現在の俺と弓弦の生活とダブって見えた。
(……へえ。今みたいな生活は俺の将来像に近いんだな。)
「あれ?」
待て。
「雪雄どうしたの?」
「あ……いや、……俺は想像できないなって。」
待てよ。
「そうなんだ。まぁ俺の未来が雪雄の未来だからね。一緒だよ。」
「……はいはい。」
将来の事を考えて今の生活を続けたいなんて結論になるのは駄目だ。ってか俺……いやいや、勘違いだろ。サイコパスみたいな思考の奴だぞ。ないないない。
「じゃあ、お腹いっぱいになったし寝室行こ?」
「あー……。お腹いっぱいだし、ちょっと休もうぜ?」
こんな気持ちのままsexしたらヤバい気がする。今日はしない方がいい。俺の心が警報音を鳴らす。
「休みたいの?じゃあ雪雄はベッドで寝てていいよ。俺が勝手に動くから。」
「えっ、弓弦も休もうよ。」
「俺は疲れてないし、ほら。ペニスも雪雄の中に入りたいって。」
「っうげ!」
右手を取られて弓弦のペニスをズボン越しに無理矢理触らされる。そこは既に硬くなっており、怒張した形がしっかりと手に伝わった。
寝室に引っ張られるように連れて行かれたが、心では拒否しないといけないと思っているのに身体は無抵抗に流されるまま、ベッドに横になり唇を重ねる。潤った唇は吸い付くように馴染んでいき、舌を絡めていく。
望んでいないはずの情交が始まっても、身体は淫猥に動く手と熱い舌を受け入れ、じわじわと蕩けていく。蕾も難なく解れていき、ローションの滑りを借りて太く熱い欲望が双丘の間を割って入ってくる。
「あっあっあっ、……んっ、ひぁっ」
「……っ、雪雄の中、温かくて気持ちいいね……。」
弓弦の下生えが尻に擦れるほど深く突き刺され、俺はハッハッと興奮した獣のように息を荒げる。金色の髪が額の汗を含んで束になり、一粒俺の頬にポタリと落ちてきた。
「やっ、も、ダメっ…!あっあっ……んああっ!」
「雪雄……っ、感じてる顔可愛い。」
心の内でもぞもぞと頭を出そうとしている何かを必死に奥へ押し込むが、掠れた声は艶っぽく、誰もが見惚れてしまう整った顔で微笑まれると出てきそうになる。
ち、違う違うっ!勘違いだ!
「んあっ、ふ、あっ……、や、やめてっ……!だ、ダメだ、ああっ」
「ふふ……。駄目……?気持ちよすぎて駄目なんだ……?」
違う。このままじゃ駄目だ。ヤバい。嫌だ。自覚したくない。言葉で拒否しても、身体は慣れ親しんだ快感を余すことなく拾おうと、弓弦の腰に自然に脚を回す。
指で弄り回された中の膨らみが、隆起した瘤で刺激され、堪えきれない欲望が透明な液になり、腹に滴り落ちる。
「可愛いなぁ……。もっと欲しいんだ?いっぱいあげるね。」
「は、はっ、ひあっ……あああっ!」
上下に揺れる世界で、俺の上で汗を散らし、吐息をもらしている弓弦を捉えると、更に胸が騒つくのがわかる。
「はっ、ああっ、んっ!んやぁ……っ!ああっ……」
「……っ出すよ……、雪雄も、気持ちよくなって……っ」
「ああっ!あっあっあっ……は、あああっ!」
中を満たしていく熱い白濁液は内壁に着床していくように満たしていく。
本当に運命の番で毎日こんな中出しsexしていれば、春香さんのようにもう妊娠していて、俺のお腹には子どもが出来ている。でもこうやって沢山抱かれても身体は敏感になるだけで、腹には何も宿らない。
「雪雄好きだよ。」
いつか弓弦も本当の運命の番と会うかもしれない。この戯言を真実として言う人物が現れるかもしれない。そしてその時は飛翔の時と同じように俺は身を引くしかないのだ。
「愛してる。」
いつもの戯言だと流せばいい。
そしていつか終わる関係だと割り切っていないと。
(……ああ。本当、俺って馬鹿野郎だ。)
まだ中に止まったままの熱をしっかりと感じながら俺は過去を思い返す。
事の始まりは偶然だった。失恋で泣いているところを見られて、何故か気に入られて、強引に身体を繋げるようになって。そして無理矢理付き合うことになり、振り回されつつも俺自身も飛翔への失恋の感情を紛らわせるために利用して。でも毎日顔を合わせていると意外な一面が見えてきて、実は努力家なところとか、こんな捻じ曲がった性格になったのも原因があったとか、知っていくうちに弓弦という人物に対して感情が少しずつ変化していった。
友人として今後も付き合いたい。そう思っていた筈だった。
またか。また俺はαを……。
また報われない恋をするのか。弓弦が毎日囁く愛の言葉もベッド内での通常業務。今は本気かもしれない。でもなれるはずもない運命の番なんてほざいて、幻想の中に囚われているだけ。
そのうち現実を知ってしまって、熱が冷めればそこで関係は切られるだろう。それまでの期間限定の関係なのだ。
「雪雄の中まで俺が満たしてるよ。腸壁から精液を吸収して、俺の一部が雪雄の身体の一部になっていってる……。」
こんなの薄ら寒い言葉のはずなのに、俺は思わず蕾を締め付けてしまい、弓弦は軽く呻いて腰を動かす。
「嬉しくて締めちゃったんだ?もっと沢山注いであげるからね。」
「え、ああっ!んっんっんやぁ……っ!」
再び激しくなる腰使いに息が乱れ、口を開けば喘ぎ声が漏れていった。
「雪雄っ、好きだよ……っ。愛してる。」
こんな感情は自覚したくなかったけれど、今の関係は俺にとって幸福かもしれない。飛翔のときとは違う。
弓弦にとって一時的な感情でも、実際にこうやって愛を囁いてもらえている。愛してもらえている。それだけでもすごく幸せなことだろう。
いつか終わりがあるとしても、今は愛してくれているのだ。今までの恋に比べたらなんて恵まれている。
「……弓弦っ、あっ、う、んあっ、す、好き……っ」
弓弦が驚愕の表情から顔を赤らめて、恍惚の表情で俺に口づけをする。
「雪雄っ!初めて俺の事、好きって言ってくれた!」
「……っふ、ん……、場の雰囲気に……っ、乗っただけだ……っ!」
「ふふ、それでも嬉しいよ。」
思わず予防線を張ってしまったけれど、俺が気持ちを露呈した後はいつもより更に濃厚で、ドロドロと蜂蜜みたいに甘いsexだった。
夜通し身体を繋げて、俺の腹は多量に出された弓弦の精液で妊娠しているみたいに少し膨らんだ。腹をさすりながら、弓弦との子どもが出来るかもしれないと思ってしまい、実現不可能な願望に失笑する。
弓弦が飲み物を取りにベッドを離れた。俺はその背中を見ながら、込み上げてきた感情を一粒涙として流す。
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