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第13話 フェアリーノームの世界
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ミレたちとの着替えを終えたボクは食堂に降りる。
食堂にはイーサさんがすでに居り、ボクを見つけるとゆっくり近寄ってきた。
「おはよう遥。すまないが神界の所用で数日間離れる。その間、危ないことは控えて何かやっていてほしい。まぁミレたちがいるから危険はないと思うが」
「あ、はい。わかりました。その間ボクたちが移動していたらわかりますか?」
「問題ない。移動していたら移動していたで構わない」
「わかりました。ミレ、がんばろ」
ミレはやる気を漲らせて『任せろ』とアピールしてきた。
イーサさんがいないと不安だけど、いつまでもいるとは限らないのでいないことにも慣れるなきゃいけない。
よ、よし。がんばろう。
「さて、どうしよう?」
イーサさんがいなくなってしまったので手持無沙汰になってしまった。
狩りに出かけてもいいし、素材集めをしてもいい。
村は~……。
う~ん……。
ちょっと行くのは怖いかな……。
保護者がいなくなってしまったので一人で知らない人に会うのが怖くてたまらない。
よし、村にはいかない方向で……。
「ミレ、何かやりたいことある?」
とりあえず困ったらミレに聞いてみる。
ミレは一頻り悩むと、ポンと手を打った。
何かを思いついたらしい。
このログハウスは各階にトイレがあり、キッチン以外の雑多な設備は一階に集中している。
地下階には生産施設、二階には部屋とキッチン、食堂とお風呂がある。
三階には露天風呂とサウナ、ボクの部屋やクローゼット、少し大きめのサロンが用意されている。
ちなみに三階はボクとフェアリーノームが主に生活する階になっているので他の人が来ることはないはずだ。
イーサさん含むそのほかの人は二階の部屋を使うことになるようだしね。
まぁ今のところイーサさんしかいないのでほとんど空き部屋なんだけどね。
一階は奥に倉庫と謎の部屋、入り口入ってすぐのところにはサロンがある。
倉庫周辺には食糧庫や冷蔵施設のようなものもあるので、大体の物資はここに置かれることになる。
ミレは手を引っ張ると一階奥の部屋にボクを連れていった。
そういえばこの部屋には入ったことないなぁ……。
部屋の前には鉄製の扉があり、頑丈な鍵がかけられていた。
見る限り重要な場所のようだが、この先にはなにがあるのだろうか。
ボクがミレを見ると、ミレは扉の近くにあった水晶球に手を当てる。
すると、扉がガチャリと音を立てて開き始めた。
どうやら、この水晶球で認識して開錠しているようだ。
ミレに手を引かれそのまま部屋に入ると、中央に入り口で見たような水晶球が設置されているのが見えた。
部屋は暗く、淡く輝く水晶球以外の光はない。
「ミレ、この部屋はなに?」
ボクが問いかけると、ミレは答える代わりに水晶球に向けて手を触れるような仕草をした。
「触ればいいの……かな?」
ボクの言葉に、ミレがうなずく。
そしてボクは淡く光る水晶球に手を触れる。
水晶球に手を触れた瞬間、ボクは溢れだした光に飲み込まれた。
まぶしい光が収まったので恐る恐る閉じた目を開ける。
最初に見えた風景は街だった。
なぜか目の前に町があるのだ。
しかもレンガ造りの、どこかかわいらしい街だ。
一体いつの間に?
考え事をしているとボクの裾をクイクイと誰かが引っ張る。
ミレだ。
「ミレ、ここはどこ?」
ボクが問いかけるとミレが小さな口をゆっくりと開いた。
「ここはアンカルの街です。主様」
なん……ですと……? ミレがしゃべった!?
「ミ、ミレ!? もしかしてしゃべった!?」
ボクが驚いていると、ミレは少し考えてから言った。
「あちらの世界では私たちはしゃべれません。そもそも波長が合いませんから」
驚きの事実だった。
「あ、あ、そ、そうなんだ……」
ミレがしゃべれると分かった瞬間ボクは若干緊張してしまう。
いやいや、ここでコミュ障を発揮してどうするんだ……!!
「ふふ、可愛らしい主様。相変わらずです」
ミレは優しく微笑んでそう話す。
そういえば、ボクのことを主様って言ってるけどどういうことなんだろう?
もしかして眷属になったから?
「ミレは、ボクのことを、主様って呼ぶんだね……」
ちょっと途切れ途切れになってしまったが何とか言い切った。
「はい。初めて私たちと波長が合った方です。それにこのような可愛らしい耳と尻尾も頂きましたし」
ミレはくるくると回りながらそう言う。
しゃべるミレもかわいいなぁ。
「そ、そういえば、フェアリーノームって男の人を襲うって聞いたけど、本当? あ、あと、ゴブリンの時は、ありがとう……」
「いえいえ。主様がおびえていた理由もわかりますから。復讐のお手伝いくらいお任せください」
「あはは……。うん……」
ミレは何でもお見通しなのかもね。
「私たちは基本的に波長の合わない方は避けるようにしています。そこに男女の差はありませんよ? 男性を襲うと言われているのは、男性が私たちを襲ったからです。すべてというわけではないのですが、まぁそういう方がいたというわけです。当然仕返しはしましたが」
どうやらフェアリーノームについての噂は尾ひれがついたもののようだ。
それにしても、見た目的に小学生でも中学年くらいだよね?
そんな子を襲うなんて、どうなってるんだろう。
「ん。こ、怖く、ないの?」
たぶん今のボクだったら何もできないと思うから怖い。
「異世界の神であるイーサ様にも私たちは負けません。なので怖くはないです。そもそも私たちは、私たちの同胞に手を出したものを許すことはできませんから」
「そ、そうなんだ」
フェアリーノームたちは本当に強かったんだ。
「波長、っていってたけど、それは、どういう?」
少し気になったことを聞いてみる。
「私たちが不快にならない、関心を寄せたくなるオーラのようなものです。今まで誰一人としてそういう波長を持った方に出会うことはできませんでした。主様を初めて見たとき運命だと感じました」
ミレは嬉しそうにほほ笑む。
「ミレたちって、精霊かなにか、なの?」
これはボクがずっと感じていた疑問だった。
「元々は終焉した世界の神々から生まれた存在です。管理する世界がなくなり、意識だけが希薄になって漂い続けて集まって生まれた。それが私たちです。人の世界の言葉で言うなら、女神でしょうか」
どうやらお爺様の言葉は正しかったらしい。
さすが創造神。
食堂にはイーサさんがすでに居り、ボクを見つけるとゆっくり近寄ってきた。
「おはよう遥。すまないが神界の所用で数日間離れる。その間、危ないことは控えて何かやっていてほしい。まぁミレたちがいるから危険はないと思うが」
「あ、はい。わかりました。その間ボクたちが移動していたらわかりますか?」
「問題ない。移動していたら移動していたで構わない」
「わかりました。ミレ、がんばろ」
ミレはやる気を漲らせて『任せろ』とアピールしてきた。
イーサさんがいないと不安だけど、いつまでもいるとは限らないのでいないことにも慣れるなきゃいけない。
よ、よし。がんばろう。
「さて、どうしよう?」
イーサさんがいなくなってしまったので手持無沙汰になってしまった。
狩りに出かけてもいいし、素材集めをしてもいい。
村は~……。
う~ん……。
ちょっと行くのは怖いかな……。
保護者がいなくなってしまったので一人で知らない人に会うのが怖くてたまらない。
よし、村にはいかない方向で……。
「ミレ、何かやりたいことある?」
とりあえず困ったらミレに聞いてみる。
ミレは一頻り悩むと、ポンと手を打った。
何かを思いついたらしい。
このログハウスは各階にトイレがあり、キッチン以外の雑多な設備は一階に集中している。
地下階には生産施設、二階には部屋とキッチン、食堂とお風呂がある。
三階には露天風呂とサウナ、ボクの部屋やクローゼット、少し大きめのサロンが用意されている。
ちなみに三階はボクとフェアリーノームが主に生活する階になっているので他の人が来ることはないはずだ。
イーサさん含むそのほかの人は二階の部屋を使うことになるようだしね。
まぁ今のところイーサさんしかいないのでほとんど空き部屋なんだけどね。
一階は奥に倉庫と謎の部屋、入り口入ってすぐのところにはサロンがある。
倉庫周辺には食糧庫や冷蔵施設のようなものもあるので、大体の物資はここに置かれることになる。
ミレは手を引っ張ると一階奥の部屋にボクを連れていった。
そういえばこの部屋には入ったことないなぁ……。
部屋の前には鉄製の扉があり、頑丈な鍵がかけられていた。
見る限り重要な場所のようだが、この先にはなにがあるのだろうか。
ボクがミレを見ると、ミレは扉の近くにあった水晶球に手を当てる。
すると、扉がガチャリと音を立てて開き始めた。
どうやら、この水晶球で認識して開錠しているようだ。
ミレに手を引かれそのまま部屋に入ると、中央に入り口で見たような水晶球が設置されているのが見えた。
部屋は暗く、淡く輝く水晶球以外の光はない。
「ミレ、この部屋はなに?」
ボクが問いかけると、ミレは答える代わりに水晶球に向けて手を触れるような仕草をした。
「触ればいいの……かな?」
ボクの言葉に、ミレがうなずく。
そしてボクは淡く光る水晶球に手を触れる。
水晶球に手を触れた瞬間、ボクは溢れだした光に飲み込まれた。
まぶしい光が収まったので恐る恐る閉じた目を開ける。
最初に見えた風景は街だった。
なぜか目の前に町があるのだ。
しかもレンガ造りの、どこかかわいらしい街だ。
一体いつの間に?
考え事をしているとボクの裾をクイクイと誰かが引っ張る。
ミレだ。
「ミレ、ここはどこ?」
ボクが問いかけるとミレが小さな口をゆっくりと開いた。
「ここはアンカルの街です。主様」
なん……ですと……? ミレがしゃべった!?
「ミ、ミレ!? もしかしてしゃべった!?」
ボクが驚いていると、ミレは少し考えてから言った。
「あちらの世界では私たちはしゃべれません。そもそも波長が合いませんから」
驚きの事実だった。
「あ、あ、そ、そうなんだ……」
ミレがしゃべれると分かった瞬間ボクは若干緊張してしまう。
いやいや、ここでコミュ障を発揮してどうするんだ……!!
「ふふ、可愛らしい主様。相変わらずです」
ミレは優しく微笑んでそう話す。
そういえば、ボクのことを主様って言ってるけどどういうことなんだろう?
もしかして眷属になったから?
「ミレは、ボクのことを、主様って呼ぶんだね……」
ちょっと途切れ途切れになってしまったが何とか言い切った。
「はい。初めて私たちと波長が合った方です。それにこのような可愛らしい耳と尻尾も頂きましたし」
ミレはくるくると回りながらそう言う。
しゃべるミレもかわいいなぁ。
「そ、そういえば、フェアリーノームって男の人を襲うって聞いたけど、本当? あ、あと、ゴブリンの時は、ありがとう……」
「いえいえ。主様がおびえていた理由もわかりますから。復讐のお手伝いくらいお任せください」
「あはは……。うん……」
ミレは何でもお見通しなのかもね。
「私たちは基本的に波長の合わない方は避けるようにしています。そこに男女の差はありませんよ? 男性を襲うと言われているのは、男性が私たちを襲ったからです。すべてというわけではないのですが、まぁそういう方がいたというわけです。当然仕返しはしましたが」
どうやらフェアリーノームについての噂は尾ひれがついたもののようだ。
それにしても、見た目的に小学生でも中学年くらいだよね?
そんな子を襲うなんて、どうなってるんだろう。
「ん。こ、怖く、ないの?」
たぶん今のボクだったら何もできないと思うから怖い。
「異世界の神であるイーサ様にも私たちは負けません。なので怖くはないです。そもそも私たちは、私たちの同胞に手を出したものを許すことはできませんから」
「そ、そうなんだ」
フェアリーノームたちは本当に強かったんだ。
「波長、っていってたけど、それは、どういう?」
少し気になったことを聞いてみる。
「私たちが不快にならない、関心を寄せたくなるオーラのようなものです。今まで誰一人としてそういう波長を持った方に出会うことはできませんでした。主様を初めて見たとき運命だと感じました」
ミレは嬉しそうにほほ笑む。
「ミレたちって、精霊かなにか、なの?」
これはボクがずっと感じていた疑問だった。
「元々は終焉した世界の神々から生まれた存在です。管理する世界がなくなり、意識だけが希薄になって漂い続けて集まって生まれた。それが私たちです。人の世界の言葉で言うなら、女神でしょうか」
どうやらお爺様の言葉は正しかったらしい。
さすが創造神。
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